「社会人 1 年目の仕事と時間意識」調査(新入社員(2017 年春入社)対象)
2017年12月04日シチズン時計は、全国の新入社員(2017 年春入社)400 人を対象に、「社会人 1 年目の仕事と時間意識」調査を実施しました。
就職活動日程などの変化がありながら、新卒の採用に積極的な企業が目立ち、就職氷河期は終息したと見られる 2017 年の新入社員。入社から約半年経った彼らの社会人としての意識を、“時間”という切り口から探ってみました。
【調査サマリー】
Q1.職場に慣れてきたと感じたのは、勤め始めてどのくらい経ってからですか?
職場に慣れるのは入社 3 ヵ月が目安
1 ヵ月以内という順応性の高い人も 4 人に 1 人
Q2.職場で失敗しても新入社員を理由に大目に見てくれたのは、勤め始めてからどのくらいまでですか?
半数近くが「いまだに新入社員扱い」(48.3%)
女性よりも男性が多く
Q3.職場に着くのは、始業の何分前が多いですか?
多くが余裕を持って出社
始業 30 分以上前の“早出派”が 34.3%
Q4.寝坊や二日酔い、勘違い、失念など自分の失敗で遅刻をしたことはありますか?
4 人に 1 人が自分の失敗での遅刻経験あり
1 時間以上の大遅刻は約 3%
Q5.1 日の勤務時間(残業を除く)のうち、集中して仕事をしている時間はどのくらいですか?
集中できる時間は「4 時間 22 分」、勤務時間の半分程度
女性の方が、22 分長く集中持続
Q6.「無駄だ」と感じる仕事時間はありますか。下記から 3 つ以内でお選びください。
無駄だと感じる仕事時間トップは「朝礼」
Q7.終業後、上司や先輩との飲み会は 1 ヵ月にどのくらいですか。また、飲み会の回数としてちょうどよいと感じるのは 1 ヵ月にどのくらいですか?
Q7´.1 回の飲み会の平均時間はどのくらいですか。また、1 回の飲み会の時間としてちょうどよいと感じるのはどのくらいですか?
忘年会シーズン到来だが、飲みニケーションはあっさり
上司との飲み会、月に 0 回が 41.5%
理想は月に 1 回 2 時間解散「もう少し誘って欲しい」という新入社員も
Q8.平日の終業後、まっすぐ帰宅する頻度は 1 週間のうち何日ですか?
44%が 5 日ともまっすぐ帰宅
終業後のアクティブ派はごく少数、内向き傾向か?
【調査結果】
Q1.職場に慣れてきたと感じたのは、勤め始めてどのくらい経ってからですか?
◇職場に慣れるのは入社 3 ヵ月が目安
◇1 ヵ月以内という順応性の高い人も 4 人に 1 人
職場に慣れたと感じるのは「約 3 ヵ月」(21.0%)が最も多く、全体の 6 割以上(66.2%)が“3 ヵ月まで” (「1 週間」~「3 ヵ月」の合計)に慣れたようです。
1 ヵ月以内で慣れたという順応性の高い人が 27.9%いる一方で、「まだ慣れない」という人も 2 割います。
新しい環境に慣れる期間に個人差があるのは自然なことです。自分のペースで最善を尽くして、社会人生活の基礎を築いてほしいものです。
Q2.職場で失敗しても「新入社員」を理由に大目に見てくれたのは、勤め始めてからどのくらいまでですか?
◇半数近くがいまだに「新入社員」扱い(48.3%)
◇女性よりも男性が多く
いまだに「新入社員」扱いという人が 48.3%いました。また男女別に見ると、男性の「いまだに新入社員扱い」という回答が女性と比べて 7.5 ポイント上回りました。
一方で、“1 ヵ月まで”に新入社員扱いがなくなったという回答が 27.4%。
“3 ヵ月まで”に 45.2%が集中しました。
新人扱いは職場によって差があるようですが、一人前への道はそう甘くないようです。
Q3.職場に着くのは、始業の何分前が多いですか?
◇多くが余裕を持って出社
◇始業 30 分以上前の“早出派”が 34.3%
始業時間の何分前に出社しているのかを聞いた結果、「30 分前」(25.0%)と「15 分前」(20.0%)が上位の回答でした。また、30 分以上前に出社する“早出派”が 34.3%いることが分かりました。新入社員の多くが余裕を持った出社を心掛けているようです。
男女別に見ると、男性は 30 分前出社が最も多い(28.5%)のに対して、女性は 10 分前出社が最多(26.0%)です。身だしなみを整えるなど出社までにかかる時間も、こうした男女差に影響しているのかもしれません。
Q4.寝坊や二日酔い、勘違い、予定を忘れたなど自分の失敗で遅刻をしたことはありますか?
「始業時間」、「外出先での待ち合わせ」の 2 つのケースについて、最も遅刻した時間をお答えください。
※遅刻をしたことがない場合は「ない」を選択
※交通機関の遅れなど、自分の失敗でない場合は除く
◇4 人に 1 人が自分の失敗での遅刻経験あり
◇1 時間以上の大遅刻をした人が約 3%
長く勤めているベテラン社員にとっては、寝坊、二日酔い、勘違い、失念などで遅刻した経験の一度や二度はあることでしょう。しかし、入社して間もない新入社員にとって遅刻の焦りはより大きなものです。
入社して 6 ヵ月間、緊張感を持っている人が多いようですが、①始業時間②外出先での待ち合わせともに、4 人に 1 人が自分の失敗での遅刻経験があるようです。社会人としての時間意識の大切さを失敗から学んだ新入社員もいることでしょう。
具体的に見てみると、
①「始業時間」
25.2%の人が、遅刻したことが「ある」と回答。その多くは、「5 分」~「30 分」程度でした。一方で、3.3%の人が 1 時間以上の大遅刻を経験しています。ビジネスの基礎としてしっかりとした時間意識を持つことが大切です。
②「外出先での待ち合わせ」
こちらも 25.2%の人が、遅刻経験が「ある」と回答。1 時間以上の大遅刻は 3.1%でした。このシーンでは、相手先との関係が生じることもあるのでより一層の注意が必要です。
Q5.1 日の勤務時間(残業を除く)のうち、集中して仕事をしている時間はどのくらいですか?
◇集中できる時間は「4 時間 22 分」、勤務時間の半分程度
◇女性の方が、22 分長く集中持続
勤務時間中ずっと集中力を保つことが理想ですが、なかなかそうもいきません。お茶を飲んだり、同僚とおしゃべりをしたり、気分転換も必要でしょう。実際、新入社員はどのくらい集中して仕事に取り組んでいるのでしょうか。トップ 3 は「5 時間」(16.0%)、「4 時間」(15.8%)、「3 時間」(13.8%)です。
全体の回答時間の平均は 4 時間 22 分と、集中できる時間は勤務時間の半分程度のようです。
男女別に見ると、男性は「2 時間」(15.0%)、女性は「5 時間」(18.5%)の回答が最多です。平均時間は、男性が 4 時間 15 分、女性が 4 時間 37 分と、女性の方が 22 分上回りました。
Q6.「無駄だ」と感じる仕事時間はありますか。下記から 3 つ以内でお選びください。
◇無駄だと感じる仕事時間トップは「朝礼」
◇「ちょっとした打ち合わせ」、「お茶くみ」「社内会議」、「業務報告書作成」も無駄?
無駄だと感じる仕事時間を聞いたところ、「ある」と回答した人は約 6 割で、トップは「朝礼」(15.3%)でした。昔ながらの習慣が残る「朝礼」。最近は職場によって回数を減らしたり、工夫がされているようですが、それでも 1 位となりました。次いで、「ちょっとした打ち合わせ」「お茶くみ」(13.8%)「打ち合わせ」や「会議」、「報告書」など報・連・相に係る業務も挙がりました。
一方で、「無駄だと感じる時間はない」と感じている人も 4 割弱(39.8%) います。業務時間の効率化を図ることも重要ですが、あらゆる業務から学びを得ることも新入社員の大事な仕事だという姿勢なのかもしれません。
Q7.終業後、上司や先輩との飲み会は 1 ヵ月にどのくらいですか。また、飲み会の回数としてちょうどよいと感じるのは 1 ヵ月にどのくらいですか?
◇忘年会シーズン到来だが、飲みニケーションはあっさり
◇上司との飲み会、月に 0 回が 41.5%、理想の頻度は月に 1 回 2 時間解散
◇「もう少し誘ってほしい」という新入社員も
これから忘年会シーズンが始まりますが、今どきの新入社員はどのくらいの頻度で上司と飲みニケ―ションを取っているのでしょうか。
①実際の飲み会頻度
結果は、「ない」(41.5%)もしくは、あっても「1 回」(36.5%)と、ひと昔前と比べると飲み会は少ないようです。男女別に見ると「ない」と回答した女性が 50.5%と、男性を 18 ポイントも上回りました。
②理想の飲み会頻度
一方で、新入社員の考える理想の飲み会の頻度は「1 回」(40.3%)、「ない」(37.5%)と、「ない」と回答した人が実際の飲み会頻度と比べて若干減少しました。近年は気を遣って誘わない上司も多いようですが、職場のコミュニケーション機会として、「もう少し誘って欲しい」と考えている新入社員もいるようです。
Q7´.1 回の飲み会の平均時間はどのくらいですか?また、1 回の飲み会の理想の時間はどのくらいですか?
Q7 で月に 1 回以上飲み会が「ある」と回答した 234 人に、1 回あたりの飲み会時間を聞いたところ、約7 割(69.6%)が 2 時間~3 時間と回答。この結果から、稀な飲み会も 1 次会で解散するのが大半のようです。ちょうどよいと感じる、理想の時間のトップ 3 は「2 時間」(44.4%)、「3 時間」(15.0%)、「2 時間半」(11.1%)です。
理想・現実ともに女性社員の方が、1 回あたりの飲み会時間が長い傾向が明らかになりました。
Q8.平日の終業後、まっすぐ帰宅する頻度は 1 週間のうち何日ですか?
◇44%が終業後 5 日とも真っすぐ帰宅
終業後にまっすぐ帰宅する頻度を聞いたところ、4割超(44.0%)の人が「5 日」とも寄り道をせずに真っすぐ帰宅していることが明らかになりました。次の日の仕事に備えて、英気を養っているのか。自分の時間を大切にしたいということなのか。あるいは新入社員の内向きな傾向の現れなのでしょうか。
次点は「4 日」(22.3%)、「3 日」(20.5%)と続きます。終業後に寄り道をして、ちょっとした買い物や、同僚との食事などさまざまな時間の過ごし方が予想できますが、終業後のアクティブ派はごく少数のようです。
【調査概要】
・期間:2017 年 9 月 22 日~9 月 26 日
・方法:インターネットによる調査 (インターネット調査会社を通じてサンプリング・集計)
・対象:全国の 2017 年春入社の社会人(正規雇用のみ)
・サンプル数:400 人(男性 200 人、女性 200 人)最終学歴が、専門学校、短期大学、4 年制大学、大学院の方。
詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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