全国企業の財務分析(2016年度) 

2017年12月08日
帝国データバンクでは、リーマン・ショック前の2007年度(2007年4月期決算~08年3月期決算)から2016年度(2016年4月期決算~17年3月期決算)までの10期間の財務分析(「一人当たり経常利益」(生産性)、「自己資本比率」(安全性)、「売上高経常利益率」(収益性)の3指標)を実施した。

今回の調査は2016年12月に続き5回目。

■企業規模は、総資本別(「1億円未満」「1億円以上10億円未満」「10億円以上100億円未満」「100億円以上」)

■財務比率の各数値は、帝国データバンクの企業財務データベース「COSMOS1」をもとに作成した『全国企業財務諸表 分析統計』(第52~60版)による

■決算期の対象は、2007年度(07年4月~08年3月期)~16年度(16年4月~17年3月期)の10期

■財務比率は、「一人当たり経常利益」(生産性)、「自己資本比率」(安全性)、「売上高経常利益率」(収益性)の3指標。
1. 一人当たり経常利益=(経常利益/期末従業員数) 2. 自己資本比率=(自己資本/総資本)×100
3. 売上高経常利益率=(経常利益/売上高)×100

■業種別では「建設」、「製造」、「卸売」、「小売」、「運輸・通信」の5業種を取り上げた

【調査結果】

1 「一人当たり経常利益」 全業種で改善、「建設業」はリーマン前の約3倍
全5業種でリーマン・ショック前の2007年度を上回った。特に「建設業」は2007年度の2.79倍と好調を維持した

2 「自己資本比率」 全産業平均でリーマン・ショック前を上回る
全産業平均でリーマン・ショック前(2007年度)を上回った。「小売業」は総資本「1億円未満」で1.17ポイント改善したものの3年連続債務超過となった

3 「売上高経常利益率」 総資本「1億円未満」で前年度を下回る
全産業平均で2.72%となり、前年度から0.15ポイント増加。総資本「1億円未満」は1.06%と2015年度(1.12%)をわずかながら下回り、全区分で唯一悪化した

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[帝国データバンク]
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