世界で最も賞賛される企業 2017(World’s Most Admired Companies) 

2017年03月31日
コーン・フェリーのヘイグループ部門は、米ビジネス誌「フォーチュン」と毎年共同で実施する調査、第 20 回『世界で最も賞賛される企業(World’s Most Admired Companies)』(以下 WMAC)を 2 月 27 日米国にて発表しました。

1 位は 10 年連続で Apple、昨年 2 位だった Alphabet(Google)は 6 位に転落。Facebook 今年新たにTop10 入りし、Microsoft は 2011 年以来 6 年ぶりに返り咲きました(共に 9 位)。日本企業ではトヨタ自動車が 34 位に唯一ランクインしました。

(日本企業は、9 業界/ 15 社が 2017 年 WMAC に入りました。 2016 年は、12 業界/ 18 社)
今回の調査では、WMAC 選定のための調査と結果分析に加え、年間 WMAC ランキングに入った企業の上級幹部 598 人に補足調査を行い、デジタルエコノミーに対してどんな備えをとっているかについても分析しています。補足調査は、全業種トップ 50 「WMAC オールスター」と各業種のトップ 3 にランクインした企業が対象となっています。

■デジタルエコノミーへの備え
本年の補足調査によれば、WMAC の 89%がデジタルエコノミーはフォーカスすべき戦略領域として「重要」または「非常に重要」と回答しています。さらに、75%がデジタルエコノミーは組織の経済的パフォーマンスに「プラス」あるいは「ややプラス」の影響を与えているとの回答でした。また、80%が「経営者や従業員がデジタルエコノミーに関連する機会と課題へ対応するためのマインドセットが効果的にできている」と報告しています。

■デジタル化社会での新しい働き方
さらに、WMAC は、変化の激しいデジタル化社会で効果を発揮するには、従来の働き方を変えなければならないと認識しています。71%は、デジタル戦略を実行するため、これまでの組織の在り方を変える必要があると指摘しました。一方で、デジタル戦略を実行するために必要なスキルと能力を持つ人材を備えている企業は 44%にすぎません。WMAC にとって朗報なのは、デジタル化の導入を成功させるのに必要な全社横断的なコラボレーションが促されていることです。
WMAC の 81%が、俊敏(agile)でクロスファンクショナルなチームがデジタル化のイニシアチブをマネジメントし、67%がそのチームがあらゆる部門の新しいアイデアを効果的に集めて活用していると報告されています。さらに、WMAC の 78%で適切なデシションメイキングがされており、68%で従業員に失敗を恐れることなく適切にリスクをとる権限が与えられている、と伝えています。

■デジタル化を推進する要素と必要なリーダーシップスキル
WMAC は、デジタル戦略の推進に必要な要素として、カスタマー・エクスペリエンスとロイヤルティーの強化(62%)、製品とサービスのイノベーション(50%)、市場シェアの成長と拡大(41%)、コスト削減と生産性の向上(41%)を上位にあげています。また、デジタル改革を推進するリーダーが成功するために最も必要な能力として、学びの俊敏性(learning agility, 61%)、組織横断の作業(58%)、コンセプチュアルな思考(42%)、データ分析スキル(40%)、リスクテイク(36%)があげられています。


フォーチュン/コーン・フェリー・ヘイグループの「世界で最も賞賛される企業」調査について
コーン・フェリー・ヘイグループはフォーチュン誌と共同で 1997 年以降毎年『世界で最も賞賛される企業』の選定とランク付けを行い、そうした企業への高い評価と成功の要因となったビジネス慣行を調査しています。

『世界で最も賞賛される企業』は、約 3,800 人の上級幹部、外部取締役および証券アナリストに対して、各自が属する業界で信頼度に関する 9 つの特性について企業の評価を依頼し、フォーチュン 1000、グローバル 500 およびその他の非米国主要企業から選ばれました。今年は、51 業界、米企業 425 社および 25 カ国の非米国企業 189 社が評価を受けました。また、回答者から業種を限定せず最も賞賛すべき企業として選ばれた トップ 50 社は、「WMAC オールスター」と認定されます。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[コーン・フェリー・ヘイグループ]
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