「英語4技能対策」に関する調査(英語教育に関わっている教員・講師対象) 

2018年01月19日
デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は、2017年11月、小・中・高校、塾・予備校で英語教育に関わっている教員・講師の方100名を対象に、英語4技能教育の現状と課題、英語教育におけるAI(人工知能)活用についてのアンケート調査を実施し、その結果をまとめた報告書を2018年1月19日に公開しました。

【本調査結果に見るポイント】

■ 遅れる英語4技能対策、高校・進学塾の3分の1が「実施予定なし」「わからない」
■ 理想は「スピーキング」強化、現実は「リーディング」「ライティング」が主流
■ 最大の課題は「教員のスキル不足」、個人の裁量に委ねられている現状か
■ 「受験英語と実用英語のギャップ」「準備時間不足」「生徒の意欲低下」など山積する課題
■ 「スピーキング・ライティング対策をAIで」 これからの英語教育で求められる最新技術活用の在り方とは

アンケートの結果、英語4技能すべてに対応した授業を実施している学校は45%で過半数に満たないことが明らかとなりました。学校別にみると、中学校では英語4技能すべてへの取り組みが進んでいる一方、公立高校教員、受験対策塾・予備校講師の3分の1が「実施予定はない(4技能すべてには未対応)」「わからない」と答えるなど、高校や進学塾での4技能対策は意外にも進んでいない印象です。

また、教員が最も力を入れたい分野は「スピーキング」が最多でしたが、実際に実施されている授業は「リーディング」80%、「ライティング」79%、「リスニング」74%と続き、「スピーキング」は最も少ない59%でした。とくに高校や進学塾での「スピーキング」対策が弱く、こうした傾向には現行の大学入試の影響が考えられます。

とはいえ2020年の大学入試改革を目前に控え、英語4技能対策もいよいよ待ったなしの状況です。そこで気になるのが英語4技能対策の課題です。アンケートの結果、「教員のスキル不足」が74%とほかの課題を大きく引き離して最多であることが分かりました。さらには「適切な教材・コンテンツ不足」「生徒の学習時間が少ない」「教員の準備時間が足りない」「教員不足」「受験英語と実用英語のギャップ」「生徒の意欲が低い」など山積する課題が浮き彫りとなっています。


【調査概要】
調査目的:英語4技能対策の現状と課題、英語教育におけるAI活用に対する教員の意識を調査する。
調査期間:2017年11月1日(水)~11月6日(月)
調査方法:Webアンケート方式
調査地区:全国
調査対象:小・中・高校、塾・予備校で英語教育に関わっている教員・講師の方 計100名

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