「介護の事前学習」についての調査(介護職従事者以外で、介護関連の資格を持つ20~60代男女対象) 

2018年01月23日
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、介護職従事者以外で、介護関連の資格を持つ20~60代男女500名を対象に、「介護の事前学習」について調査をおこないました。

【調査結果】

◆資格取得の理由は、「キャリアの選択肢を増やすため」、「身近な人の介護のため」がツートップ

まず、「介護関連の資格を取得した年齢」について聞いたところ、「20代」(31%)が最も多く、次いで「40代」(20%)、「50代以上」(20%)が上位に。年齢に関係なく、幅広い世代の人が介護の資格取得に取り組んでいる様子がうかがえます。

次いで、「介護関連の資格を取得した理由」を聞くと、「将来のキャリアの選択肢を増やすことにつながりそうだったから」(39%)や、「身近な人の介護をする際に知識が役立ちそうだと思ったから」(37%)が上位に。「1億総介護時代」を迎える今後の社会においては、こうした考えを持つ人が、ますます増えていきそうです。

さらに、「実際に、在宅介護をした経験がありますか?」という質問をしたところ、「在宅介護の補助をした経験がある」人が20%、「自分が中心となって在宅介護をした経験がある」人が16%という結果に。また、「今後、在宅介護にかかわる予定がある」人も27%にのぼりました。

◆資格取得の学習で得た知識は「在宅介護で役に立つ」、約9割が回答!

そこで、「資格取得のための学習で得た知識は、在宅介護をする上で役に立つと思いますか?」と聞いたところ、86%と約9割が「そう思う」と回答。大多数の人が、資格で得た知識は、実際の介護現場でも役に立つと考えているようです。

さらに、「介護に関する知識があることで、在宅介護はラクになると思いますか?」という質問でも、71%が「そう思う」と回答。また、「具体的に何割程度ラクになると思うか」を聞くと、平均は「5割」となりました。介護の知識の有無で、負担は5割も軽減されるということになります。

なお、実際に在宅介護を経験した人に、どのような点がラクになったかを聞くと、

●「体の使い方がわかっているので、肉体的な負担を軽減できる」(37歳・男性)
●「認知症の相手にも、むやみに怒ったりせずに症状別の対応ができる」(29歳・女性)
●「技術的なことはもちろんのこと、知識があることで、精神的な余裕もできる」(56歳・男性)

などの声が。知識の有無で、肉体的にも、精神的にも負担が軽減されると実感した人が多いようです。

◆在宅介護を見据えた資格取得・学習にあたって重要なこととは?

また、「在宅介護を見据えた資格取得・学習にあたって重要なこと」を聞くと、「座学だけでなく、実習もあるスクール・講座を選ぶ」(57%)が最も多い結果に。また、「介護現場の知識が豊富な講師が多いスクール・講座を選ぶ」(41%)、「初心者でもついていける学習フォロー体制があるスクール・講座を選ぶ」(39%)などの回答も上位となりました。


<調査概要>
調査名:「介護の事前学習」に関する意識・実態調査
調査対象:20~60代 男女500名
 ※介護関連の資格を持っている方(介護関連の職業に就いている方を除く)
 ※性・年代均等割付
調査期間:2017年12月25日(月)~12月27日(水)
調査方法:インターネット調査

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