日米欧における自動運転の消費者ニーズ調査(2017年) 

2018年01月29日
矢野経済研究所は、日米欧における自動運転の消費者ニーズ調査を実施した。

<日米欧における自動運転の消費者ニーズ調査とは>
本調査では世界の自動車メーカーで研究・開発が加速している自動運転について、日米欧(ドイツ/フランス/イギリス)別にアンケート調査を実施して各地域別のニーズの違いを分析した。ここでは、自動運転に対する期待と購入意欲、自動運転を活用したい運転用途(想定される利用シーン)、自動運転中にクルマで何をしたいか、高速道路走行を前提とした自動運転システムにどの程度の費用を負担するかについて取り上げる。なお一部の設問については2014年に実施したアンケート結果を踏まえ、自動車ユーザー(ドライバー)ニーズの変化について比較分析している。

【調査結果サマリー】

◆ 日米欧の4割以上の自動車ユーザーが自動運転に対する高い期待
自動運転に対する期待と購入意欲について(単数回答)、日米欧(ドイツ/イギリス/フランス)ともに、期待しており購入したい、もしくは購入を検討したいと回答した割合の合計はいずれの地域も40%を超える。なかでも欧州が最も高く、「大いに期待しており購入したい」が19.0%、「期待しており購入を検討している」が34.3%と合計で53.3%であった。

◆ 自動運転を最も活用したいのは日本は旅行・レジャー・帰省、米国は日常生活(買い物)
自動運転を活用したい運転用途(想定される利用シーン)について(複数回答)、日本は旅行・レジャー・帰省が40%、米国では日常生活(買い物)で43.2%、欧州では体調不良・疲労・寝不足時で38.6%が最も高い回答比率であった。

◆ 自動運転中にクルマでしたい事は日本は仮眠、米欧では同乗者との打合せや会話が5割
自動運転中に車室内で何をしたいかについて(複数回答)、日本は仮眠の47.0%が最も高い。米欧は同乗者との会話や打合せが最も高く、米国は49.8%、欧州は57.9%であった。

◆ 高速道路走行を前提とした自動運転システムについて、2014年比で米欧では10万円以上を支払うと回答した比率が上昇傾向
高速道路走行を前提とした自動運転システムにどの程度の費用をするかについて(単数回答)、2014年の調査結果と比較したところ、日本では大きな変化は見られなかったが、米欧では10万円以上を支払うとする回答比率が上昇している。高速道路の自動運転システムが現実味を帯びるなか、米欧ではある程度の費用を負担しても利用したいとする自動車ユーザーが増えていることが示唆される。


【調査概要】
・調査期間:2017年9月~10月
・調査対象:日本、米国、欧州の自動車免許を保有して1年以上経過し、週2回以上運転する20歳以上の男女2,000名(日本500名、米国500名、欧州;ドイツ400名、イギリス300名、フランス300名)
・調査方法:インターネットアンケート調査

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[矢野経済研究所]
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