ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査 

2017年12月14日
パイロットコーポレーションは、毎年『ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査』を行っています。今回で38回目となる本調査は、首都圏のビジネスパーソンを対象に、11月6日(月)から約2週間にわたり調査を実施しました。

【調査結果概要】

1. 年賀状を「出す」人、過去最低を更新。ついに7割前半に。「出さない」理由は、「面倒」、「メール・LINEで代用」。年賀状を「出す」人は、年賀状受付日前後までに用意している人が多数。

2. 新年のあいさつに使うツールは「LINE」が「年賀状」に肉薄。新年のあいさつに使うSNSは「Facebook」が人気。

3. 年賀状を出す枚数は平均「53枚」、「仕事・会社関係」に出す枚数が増加。年賀状をもらう枚数は平均「30枚」に大きく減少。「1月7日の松の内までにもらいたい」と思う人が半数以上。

4. 年賀状を出すのは「友人・知人」。出したくないのは「仕事関係」で軒並み増加傾向。

5. 9割以上の人が年賀状をもらって「うれしい」と感じている。もらった年賀状で気になるのは、「メッセージ」や「デザイン」など、出す人のオリジナリティ。

6. 年賀状を出す人が減っても、出すなら手書きを!手書き意向高まる。年賀状に手書き箇所がある人は9割以上。手書きに使う筆記具は「ボールペン」が人気。

7. 「年賀状はあった方がいい」3年連続の減少も7割が「必要」と感じている。「もらうとうれしい」からあった方がいいという声も。

【調査結果】

1. 年賀状を「出す」人、過去最低を更新。ついに 7 割前半に。
「出さない」理由は、「面倒」、「メール・LINE で代用」。
年賀状を「出す」人は、年賀状受付日前後までに用意している人が多数。


2018 年の年賀状を出すかどうかを尋ねた<年賀状の予定 1-①>では、「出す」と答えた人は73.1%に留まり、2 年連続で過去最低の数値(2017 年:77.0%)を更新しました。
<年賀状を出す理由 1-②>は、「新年のあいさつとして」(78.7%)、「日頃の無沙汰」(44.4%)、「世話になった人への儀礼」(30.8%)が上位になり、新年の挨拶はもちろん、日頃のお礼などに年賀状を使っていることがわかります。一方、<年賀状の予定 1-①>で、年賀状を「出さない」と答えた人に<年賀状を出さない理由 1-②>を聞いてみると、「準備が面倒」(55.2%)、「メールで代用」(50.0%)が引き続き上位になりましたが、3 位には「LINE で代用」(31.9%)が入りました。年賀状を出すことを面倒だと考えている人が多いものの、メールや LINE で代用するという意見も多く、新年のあいさつをする人は多いようです。また、少数ですが「郵便代などコストがかかる」(6.9%)という声も聞かれました。
また、年賀状を「出す」人に<年賀状をいつ頃までに用意しているか 1-③>を聞いたところ、6割以上が「12 月中旬までに」(65.1%)と答え、年賀状受付が始まる 12 月 15 日頃までに出す人が多いようです。9 割以上が年内に出すと答えています。

<年賀状を出す理由 N=315/出さない理由 N=116>1-②(複数回答)

出す理由
第1位 新年の挨拶として 78.7%
第2位 日頃、御無沙汰しているので 44.4%
第3位 お世話になっている(なった)ので 30.8%
第4位 毎年、年賀状をもらうので 26.7%
第5位 近況報告 26.0%
第6位 親しさを表すしるしとして 20.0%
第7位 手紙をやり取りする貴重な機会 18.1%
第8位 習慣で・なんとなく 15.2%
第9位 義理・しがらみで 12.1%
第10位 年賀状をもらうのが好き 10.8%

出さない理由
第1位 準備が面倒 55.2%
第2位 メールで代用 50.0%
第3位 LINEで代用 31.9%
第4位 相手の住所がわからない 31.0%
第5位 忙しくて用意できない 19.8%
第6位 出す相手がいない 18.1%
第7位 ソーシャルメディアで代用 12.1%
第8位 喪中 8.6%
第9位 郵便代などコストがかかる 6.9%
第10位 ブログで代用 5.2%

2. 新年のあいさつに使うツールは「LINE」が「年賀状」に肉薄。新年のあいさつに使う SNS は「Facebook」が人気。

<新年の挨拶で活用するツール 2-①>について尋ねたところ、1 位は「年賀状」(67.1%)で、次いで、「LINE」(60.6%)となり、「LINE」が「年賀状」に肉薄しました。「メール」(31.3%)、「SNS」(21.8%)が続きました。実際に<新年の挨拶で使う SNS 2-②>を聞いてみると、「Facebook」(70.2%)と圧倒的で、次いで「Instagram」(36.2%)、「twitter」(30.9%)と続きました。

3. 年賀状を出す枚数は平均「53 枚」、「仕事・会社関係」に出す枚数が増加。年賀状をもらう枚数は平均「30 枚」に大きく減少。
「1 月 7 日の松の内までにもらいたい」と思う人が半数以上。


<年賀状を出す枚数 3-①>は、昨年の「56 枚」から減らして、平均「53 枚」となりました。
その内訳は、「友人・親類等」が昨年と比べて減少して「25 枚」、「仕事・会社関係」が増加して「28 枚」でした。<年賀状をもらう枚数>についても、昨年から大きく減少し、平均「30 枚」となりました。出す枚数がもらう枚数より「23 枚」多い結果となり、年賀状は「もらう」ものより、「出す」ものとなっているようです。なお、今回の調査での年賀状を出す最多予定枚数は 50 代女性の「600 枚」で、もらう枚数の最多は 50 代男性の「200 枚」でした。

<どの時点までに届くものが年賀状か 3-②>の質問では、「元日」(1.6%)、「三が日中」(23.0%)、「松の内」(29.2%)で、半数以上の人が「元日~1 月 7 日の松の内まで」(53.8%)に届くものが年賀状と思っていることがわかりました。一方で、「年始の挨拶があればこだわらない」(26.9%)と答える人も多く、時期にこだわらないという人もいるようです。

4. 年賀状を出すのは「友人・知人」。出したくないのは「仕事関係」で軒並み増加傾向。

<年賀状を出す相手 4-①>は、例年と変わらず、「友人・知人」(82.5%)、「親類」(76.2%)、「会社等の上司」(43.8%)が上位に入りました。一方で、<できれば年賀状を出したくない相手 4-②>は、約半数が「出したくない人はいない」(55.7%)と答えました。次いで、「会社等の上司」(37.1%)、「会社等の同僚」(25.1%)が続きました。「取引先」(17.9%)、「部下」(12.1%)も続き、2017 年の調査と比べて、いずれも大きくポイントを伸ばしました。「仕事関係」には年賀状を出したくないという傾向が見られます。

<年賀状を出す相手 N=315>4-①(複数回答)

第1位 友人・知人 82.5%
第2位 親類関係 76.2%
第3位 会社等の上司 43.8%
第4位 会社等の同僚 28.6%
第5位 恩師・恩人 27.3%
第6位 取引先等 19.7%
第7位 学生時代の先輩・後輩 17.5%
第8位 年賀状友達 7.9%
第9位 息子・娘・孫 4.4%
第10位 彼・彼女 3.5%

<できれば年賀状を出したくない相手 N=431>4-②(複数回答)

第1位 出したくない人はいない 55.7%
第2位 会社等の上司 37.1%
第3位 会社等の同僚 25.1%
第4位 取引先等 17.9%
第5位 部下 12.1%
第6位 親類関係 6.3%
第7位 学生時代の先輩・後輩 4.6%
第8位 年賀状友達 4.4%
第9位 恩師・恩人 3.9%
第10位 友人・知人 3.7%

5. 9 割以上の人が年賀状をもらって「うれしい」と感じている。もらった年賀状で気になるのは、「メッセージ」や「デザイン」など、出す人のオリジナリティ。

<年賀状をもらってうれしいか 5-①>について聞くと、「うれしい」(75.6%)、「まあまあうれしい」(19.7%)と多くの人が年賀状をもらうと「うれしい」と感じているようです。また、<年賀状をもらって一番嬉しい相手 5-②>を聞いてみると、<年賀状を出す相手>と同様に「友人・知人」(58.9%)がトップで、2 位以下に大差をつけました。「会社等の上司・同僚」(1.2%)、「取引先」(0.5%)と仕事関係の人からはもらってもうれしくない傾向がわかりました。

<年賀状をもらって一番嬉しい相手 N=431> 5-②(単一回答)
第1位 知人・友人 58.9%
第2位 特にいない 12.5%
第3位 親類関係 9.7%
第4位 恩師・恩人 7.0%
第5位 学生時代の先輩・後輩 3.9%
第6位 その他 2.8%
第7位 息子・娘・孫 2.1%
第8位 彼・彼女 1.4%
第9位 会社等の上司・同僚 1.2%
第10位 取引先 0.5%

また、実際にもらう年賀状はどのような年賀状がうれしいか、<もらって一番嬉しい年賀状のタイプ 5-③>を聞くと、「手製のイラスト、版画、絵手紙」(63.1%)がトップで、次いで、「家族写真が入っているもの」(18.3%)と答え、普段会えない人の近況が伝わる年賀状がうれしいようです。

実際にもらう年賀状について、<年賀状をもらって一番気になるところは何か 5-④>を尋ねたところ、「添えられたメッセージの内容」が 74.9%で 1 位になり、次いで、「デザインのおもしろさ」(12.1%)が入りました。また、「字の巧拙/その人ならではの文字(個性)という声もあり、年賀状を出す人のオリジナリティが発揮される部分を気にしている人が多いようです。

また、<もらった年賀状をいつまで保管しているか>を聞いたところ、「ずっと残しておく」と答えた人が 39.0%でトップでした。

6. 年賀状を出す人が減っても、出すなら手書きを!手書き意向高まる。年賀状に手書き箇所がある人は 9 割以上。手書きに使う筆記具は「ボールペン」が人気。

<年賀状の手書き箇所の有無 6-①>を聞くと、94.6%の人が「手書き箇所がある」と答えました。
「手書き箇所がある」と答えた人に対して、<年賀状を手書きする理由 6-②>を尋ねると、「気持ちが伝わる感じがする」(62.1%)がトップで、次いで「自分が手書きの年賀状をもらうとうれしいから」(44.0%)が入りました。やはり、年賀状を通じて、日頃の気持ちや自分がされるとうれしいことを返したいという思いを表しているようです。また、<年賀状の手書きに使う筆記具 6-③>について聞いてみると、8 割近い人が「ボールペン」(78.5%)と答えました。インキやインキカラーなど様々な種類があることから支持を集めたのではないでしょうか。次いで「サインペン」(22.8%)、「筆ペン」(22.1%)が続きました。

7. 「年賀状はあった方がいい」3年連続の減少も 7 割が「必要」と感じている。「もらうとうれしい」からあった方がいいという声も。

<年賀状があった方がいいか、なくてもいいか 7-①>について尋ねたところ、74.2%の人が年賀状を「必要」と答えました。昨年 8 割を切って過去最低を更新していましたが、今年はさらに減少した結果となりましたが、7 割を超える人が「必要」と感じているようです。<年賀状があった方がいいか、なくてもいいか 理由 7-②>では、「年賀状をもらうと嬉しいから」(52.8%)がトップになりました。なくてもいいと思いつつも、やはり年賀状はもらってうれしいものであるようです。また、次いで「お正月らしくなくて寂しい」(48.8%)となり、今でも正月の風物詩として考える人は多いようです。一方、不要だと思う理由としては、「出す、出さないを悩まなくて済む」(58.6%)が 1 位になり、出す出さないを判断する人間関係が面倒だと言う人が多いようです。


【調査概要】
調査期間 : 2017 年 11 月 6 日(月)~11 月 20 日(月)
サンプル数(概数) : 431 人
調査対象 : 首都圏の企業・団体等に勤務する 20 代~60 代のビジネスパーソン
調査方法 : 質問用紙の配付・回収による無記名留置調査

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