2017年のコンテンツマーケティングに関する調査(コンテンツマーケティングに関わる担当者対象) 

2018年02月08日
Appmartは、2017年12月19日~22日にコンテンツマーケティングに関わる担当者331人を対象に、「2017年のコンテンツマーケティングに関する調査」を実施しました。自社コンテンツの目的や運用コスト、成果を実感するまでの期間や獲得につながったコンテンツの種類などを調査しています。

コンテンツマーケティングを実施する企業が増え、その運用方法は企業によってさまざまです。ユーザーニーズに合わせたコンテンツの充実化や、ペルソナ設計やSEO施策、分析結果をもとにした企画などさまざまな手法で顧客に訴求していく必要がある中で、現在67.9%の企業が運営・制作をアウトソーシングしていることが今回の調査で分かりました。

【調査結果抜粋】

Q2:あなたがお勤めの企業での従業員数を教えてください。

実施企業は数人~5000人以上と、企業規模の幅は広い

「100人以上~500人未満」(21.8%)の企業が最も多く、次に「5000人以上」(15.1%)。僅差で「500人以上~1000人未満」(14.8%)の企業が並びます。
10%以下には、「50人以上~100人未満」(8.5%)や30人未満の企業、「1000以上~2000人未満」(7.3%)など、幅広い規模の企業がコンテンツマーケティングの有効性を感じ、取り組みを行っていることがわかります。
オウンドメディアやサービスサイトを運営するにあたり、専任の担当者がいなくともアウトソースできる面もあるため、このようなばらつきが見られると思われます。

Q3:あなたのお勤めの企業で、コンテンツマーケティングを行う目的を全て教えてください。

目的は「顧客獲得」(55.9%)と「売上拡大」(55.0%)がほぼ同列

コンテンツマーケティングの目的は、「顧客の獲得」(55.9%)が最も多く、ほぼ同列で「売上の拡大」(55.0%)となりました。
次に商品価値を高める「ブランド認知の向上」(47.1%)と「見込み顧客の獲得」(46.8%)が続き、顧客の育成を視野に入れた取り組みが重要視されています。「サイトのトラフィック向上」(29.6%)は必ずしも顧客獲得やブランディングにつながるわけではないため、目的としては少ないようです。

Q4:あなたのお勤めの企業で、コンテンツマーケティングの運営体制にもっとも近いものを教えてください。

67.9%の企業が運営・制作をアウトソースしている

「コンテンツ制作・分析改善・運営はすべて自社内で完結」が24.8%で最多となりました。自社内で制作部隊、運営部隊など運営チームを用意し実施していることがうかがえます。
一方で、「その他」や「わからない・答えられない」を除くと、業務の一部もしくはすべてをアウトソースしているケースが67.9%という結果に。人材不足で悩む企業が多い中、外部の専門家の手を借りて運営をしている企業が過半数を占めていることがわかります。

コンテンツ制作を委託する理由は、社内にコンテンツを作成できる者がいない、リソースが足りない、ノウハウを持った外部に委託したほうが良いと考えることが主でしょう。
反対に、自社でコンテンツ制作し他の業務をアウトソースしている場合は、マーケティングプランやペルソナ設計などを委託するケースが多いと思われます。
自社だけでは戦略設計が難しい場合にはこちらのケースが向いているといえます。

また、自社内で完結させようとすると、ツールの導入やリソースなどコストがかかりがち。多くは、外注することでノウハウを持った外部の人間から効率的にアドバイスが貰えることに期待しています。
独自コンテンツの企画やマーケティングプランなど、外部と良好な関係を築き企画や方針など密なコミュニケーションを重ねれば良質なコンテンツが出来上がるでしょう。

Q5:あなたのお勤めの企業で、一ヶ月のコンテンツマーケティングの運用にかかる費用を教えてください。

運用費用のボリュームゾーンは30万円~100万円

月間の運営費用としては「30万円以上~50万円未満」と「50万円~100万円未満」がともに14.8%となりました。そのほか100万円以上と回答した企業が合計31.9%となり、コンテンツマーケティングでの成果や期待がうかがえます。
費用については制作するコンテンツの量や質、管理やアウトソースの範囲によって変動がありますが、大事なことは目標やKPIを定め必要な業務の洗い出しを行うこと。その業務に対しての費用算出が重要となります。

Q6:あなたのお勤めの企業のコンテンツマーケティング運用において、もっともコストがかかっているものを教えてください。

一番費用をかけている業務領域は「アウトソース」

最もコストをかけているのは「アウトソーシング(運営代行)費用」で23.6%となりました。
自社に足りない業務を補える運営代行はコンテンツマーケティングのBPOとして注目されており、運用していくうえでは欠かせない存在になってきています。

次に多いのは「CMSなどのサイト保守・管理費用」(15.7%)や、コンテンツの質や集客につながる「記事・メルマガなどテキストコンテンツ制作費用」(14.2%)。そして行動データの調査ができる「分析ツール費用」(13.6%)と続きます。コンテンツマーケティングで欠かせない項目は、なかなか費用を削りにくいところでもあります。
「専門家などの監修・アサイン費用」(9.1%)は信憑性や専門性が求められる業界・ジャンルのコンテンツでは必須の費用となるでしょう。

メディアの立ち上げ時は、最初に先行投資としてノウハウのある運営代行にアウトソースし、協力して進め自社内にノウハウを落とし込めれば、ランニングコストとしては安く抑えられることもあるでしょう。
外部と運営を進めることは、常に実践的なノウハウが積めるメリットがあります。

Q7:あなたがお勤めの企業でコンテンツマーケティングを始めてから、成果を実感し始めた時期を教えてください。

成果の実感は「6カ月後」が最多

テキストコンテンツの検索上位表示や顧客の獲得件数など、企業によって「成果」はさまざまですが「6ヵ月経過した頃から成果を実感した」(26.9%)が最も多いようです。
続いて「1年経過した頃から成果を実感した」(19.9%)と、多くの企業が成果を実感値として感じるのは6ヵ月~1年という結果になりました。
「2年以上経過した頃から成果を実感した」(4.5%)や「それ以上経過した頃から成果を実感した」(3.3%)の場合は、SEO対策やペルソナ設計、コンテンツの質などが不十分だった可能性があります。

一方、「初めてからすぐ成果を実感した」(10.3%)は、すでに顧客がWeb上に滞留しており、顧客獲得に向けて有益なコンテンツを投下したことによってCVRが改善した例などがあるようです。
これからコンテンツマーケティングを始める場合は、戦略設計(ペルソナやコンテンツ戦略、SEOフェーズ戦略など)をしっかりと行わなければ、成果が遠回りになってしまうこともあるので注意が必要です。
一度外部の企業に相談してみるのもひとつの手です。

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