クレジットカードに関する総合調査(20代から60代男女対象) 

2018年02月16日
ジェーシービー(JCB)は、全国の一般消費者を対象に、クレジットカードの保有および利用の実態について調査した「クレジットカードに関する総合調査」の2017年度の結果について発表いたします。
本調査は、JCBが2000年以降毎年、日本全国の一般消費者3,500人(20代から60代の男女。JCBカードの保有有無は不問)に対して、インターネットにより行っているものです。

【調査結果概要】

■クレジットカードの保有率は85%。平均保有枚数は3.2枚。
クレジットカード保有率は2014年から2015年に減少したが、2015年以降は同程度で推移しており、2017年は85%であった。
男女20代の保有率は他の年代と比べて低く、約7割であった。
一人あたりの保有枚数は平均3.2枚、携帯枚数(実際に持ち歩くクレジットカードの枚数)は平均2.1枚で、どちらも昨年と同程度であった。

■1番利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたり5.8回、5.1万円が利用されている。利用金額は昨年から増加している。
1番多く利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたり平均5.8回、5.1万円利用されている。
利用頻度は昨年から大きく変わらないが、利用金額は2,000円増加している。
2番目に利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたりの平均利用頻度、利用金額ともに昨年と同程度である。

■クレジットカードの利用では、「ポイント・マイル」や「入会金・年会費の安さ」など
 利得性や、身近な場所で利用できる利便性が重視されている。

1番多く使うクレジットカードを利用する理由は、「ポイントやマイルが貯めやすいから(50%)」、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)(32%)」が高い。
2番目に多く使うクレジットカードも、1番多く使うカードと同様の理由が高い。
その他、「日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を支払口座として登録できる」「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがある」という理由も高く、普段の生活で接点がある場所でのサービスが、クレジットカード利用を促進させていると考えられる。

■クレジットカード決済が多い業種は「オンラインショッピング」、「携帯電話料金」、「スーパーマーケット」。多くの業種でカード利用が増加した。
クレジットカードで支払いを行っている業種は、「オンラインショッピング(37%)」、「携帯電話(31%)」、「スーパーマーケット(30%)」が多く、日常的な買い物でカードは利用されている。昨年に比べて多くの業種でカード利用が増加した。

■クレジットカード保有者の世帯あたりの月平均生活費は18.6万円 。
 そのうち平均6.5万円はクレジットカードで支払われている。

クレジットカード保有者の世帯あたりの月平均生活費は18.6万円。そのうち、世帯あたりの月平均クレジットカード利用額は6.5万円であった。生活費に占めるクレジットカードの利用割合の平均は36%(※)であった。※ウェイトバック集計を考慮した算出方法の場合

■電子マネーの保有率は83%、利用率は71%。
電子マネーは保有率83%、利用率71%で、いずれも年々増加している。電子マネーは「コンビニエンスストア」や「鉄道・地下鉄・バス」で利用される機会が多い。

■デビットカードの保有率は22%、利用率は11%。
デビットカードは保有率22%で、年々増加している。利用率は11%で、保有率同様、年々増加している。主なデビットカードの利用理由は「残高の範囲内で利用でき、使いすぎないから(42%)」であった。

【調査結果】

1. クレジットカード保有率
クレジットカードの保有率は85%。昨年と同程度で、2015年以降は横ばいに推移している。
・クレジットカード保有率は85.1%と昨年と同程度。2015年以降、横ばいに推移している。
・保有枚数は昨年と同程度であり、「1枚」~「3枚」が全体の約7割を占める。

20代のクレジットカード保有率は約7割で低い。女性の保有率は全体的に男性より高い。
・年代別に見ると、20代のクレジットカード保有率は男性69.2%、女性73.3%と特に男性で低い。
・男女別では、男女60代の保有率が9割を超えて高い。地域別では、東海圏の保有率が88.2%と最も高く、九州圏が80.9%で最も低い。

2. クレジットカード保有・携帯枚数
平均保有枚数は3.2枚、平均携帯枚数は2.1枚。ともに2013年から横ばい。
・クレジットカードの平均保有枚数は3.2枚。2013年から同程度で推移している。
・携帯枚数(持ち歩いているクレジットカードの枚数)は平均2.1枚。保有枚数と同様に、2013年から同程度で推移している。

平均保有枚数は男性、50~60代で多い。平均携帯枚数は性別で大きな差はみられない。
・保有枚数は女性より男性が多い。年齢が上がるほど保有枚数は多くなり、男性50~60代の保有枚数は4枚以上で多い。
 一方で、男性20~30代、女性20~40代は3枚に満たない。地域別では、全てのエリアで3枚以上保有している。
・携帯枚数は性別で大きな差はみられないが、男女20~30代、中国・四国、九州圏は2枚に満たない。

3. クレジットカード利用頻度
「1番多く使う」クレジットカードの月平均利用頻度は5.8回。
1番目、2番目ともに昨年から大きな変化はみられないが、2013年からは微増傾向。

4. クレジットカード利用金額
「1番多く使う」クレジットカードの月平均利用金額は5.1万円。昨年より0.2万円増加している。

5. 保有クレジットカードごとの利用理由
1番多く使うクレジットカードの主な利用理由は、
「ポイントやマイルが貯めやすいから」と、「入会金・年会費が他社と比較して安いから」。
・1番多く使うクレジットカードの利用理由としては、「ポイントやマイルが貯めやすいから(49.7%)」が約5割と高い。「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)(31.9%)」が3割を超えて続く。
・2番目に多く使うカードも1番多く使うカード同様、「ポイントやマイルが貯めやすいから(33.4%)」が最も高く、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)(29.8%)」が約3割で続く。

「ポイントやマイルが貯めやすいから」は女性30代と女性60代が高く、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」は女性60代が高い。

6. クレジットカード利用業種
カード利用が高い業種は「オンラインショッピング(インターネット通販)」、「携帯電話料金」、「スーパーマーケット」。
「スーパーマーケット」でのカード利用は、増加傾向がみられる。
・クレジットカードを利用している業種は、「オンラインショッピング(インターネット通販)(36.6%)」が最も高い。次いで「携帯電話料金(31.1%)」 、「スーパーマーケット(29.8%)」が3割前後で続く。
・「携帯電話料金」、「スーパーマーケット」、「電気料金」など、全体的にカード利用が増加している。

「オンラインショッピング(インターネット通販)」でのカード利用は、男性40代、女性20~30代が高い。
「携帯料金」は、女性より男性が高く、男性30代が最も高い。
「スーパーマーケット」では女性50代以上が高く、地域別では、東北、首都圏、東海圏で高く、また昨年と比較しても増加している

「プロバイダー(ISP)料金」でのカード利用は、昨年と同様に、女性より男性のほうが高い。
「ガソリンスタンド」でのカード利用は東北、甲信越・北陸、東海圏が高く、東海圏では昨年と比較しても増加している。

7. 支払いの際のクレジットカード利用割合
クレジットカード保有者の5割以上が「携帯電話料金」、「オンラインショッピング(インターネット通販)」 の支払いでカードを利用している。
「オンラインショッピング(インターネット通販)」では、支払いに占めるクレジットカード利用者の割合が8割を超えている。

全般的に、男性の方が支払時にカードを利用している。
ただし、「スーパーマーケット」や「百貨店」などでのカード利用は、女性が男性より高い。

8. 月平均生活費とクレジットカード利用額
クレジットカード保有者の世帯あたりの月平均生活費は18.6万円。
そのうち平均6.5万円はクレジットカードで支払われている。
・クレジットカード保有者の世帯あたりの月平均生活費は18.6万円。既婚世帯や、年齢が高い層ほど生活費は高く、地域別では首都圏が20.6万円で最も高い。
・クレジットカード保有者の世帯あたりの月平均クレジットカード利用額は6.5万円。未婚20代は5万円以下と低い。首都圏はカード利用額が7.3万円で最も高い。

クレジットカード保有者のクレジットカード利用割合は36%。
・クレジットカード保有者の世帯あたり生活費に占めるクレジットカードの利用割合は36.0%。既婚20-30代や、地域別では北海道、首都圏、東海圏のカード利用割合が高い。

9. 月平均生活費とクレジットカードの保有状況
クレジットカード保有者の月平均生活費は18.6万円、非保有者の月平均生活費は14.1万円。
・クレジットカードの保有・非保有別に見た月平均生活費では、保有者が月平均18.6万円で非保有者(14.1万円)を月4.5万円上回る。
 クレジットカードの保有状況と、世帯あたりの月平均生活費には、相関関係があると考えられる。
・世帯あたり月平均生活費は、昨年から2,300円増加。クレジットカード保有者では3,700円増加。非保有者は7,300円と大きい減少がみられた。

10. 電子マネーの利用状況
電子マネーは保有率、利用率ともに年々増加している。
電子マネーは、「コンビニエンスストア」、「鉄道・地下鉄・バス」での利用が多い。
・電子マネーの保有率(83.4%)、利用率(70.9%)ともに、昨年から増加。女性の保有率は8割を超え、全ての年代で利用率は昨年より同程度以上。地域別では首都圏の保有・利用が高い。一方で、東北、甲信越・北陸、近畿圏、中国・四国、九州圏の保有・利用が低い。
・電子マネーで支払いをしている業種は、「コンビニエンスストア (48.2%)」が最も高い。次いで「鉄道・地下鉄・バス(46.8%)」が4割を超えて続く。

11. デビットカードの利用状況
デビットカードの保有率は21.5%、利用率が10.7%で昨年から増加している。
主な利用理由は「残高の範囲内で利用でき、使いすぎないから」。最も利用しているのは男性30代。
・デビットカードの保有率は21.5%で昨年から増加している。属性別でも全体的に保有率が増加している。
 国際ブランド付きのデビットカードの保有率は20.5%で昨年から8.4ポイント増加している。
・利用率は10.7%であった。保有率と同様に、属性別でも全体的に増加している。
・デビットカードを利用する理由は、「残高の範囲内で利用でき、使いすぎないから(42.4%)」が最も高い。


【調査概要】
調査時期:2017年 9月
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:3,500人 (20代から60代の男女、学生を含む)
※登録型モニターへの依頼・アンケート回答任意

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