子育て層の「子どもの受動喫煙」全国意識調査(子どもの保護者対象)
2018年02月28日
アクトインディが企画運営する、子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」は、4月1日の「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の施行を前に、子どもを持つ全国の保護者を対象とした子どもの受動喫煙に関するアンケート調査を実施しました。
【調査結果のポイント】
1. 保護者の喫煙実態
- 男性保護者の喫煙者環割合は約3割、女性保護者の喫煙者割合は1割弱
2. 保護者の条例に対する認知率向上が課題
- 「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の認知率は25%
- 喫煙する保護者であっても、我が子が受動喫煙しないよう苦心
3. 飲食店の分煙対策満足度
- 喫煙者も必要性を感じている分煙対策の徹底
【調査結果】
1. 保護者の喫煙実態
Q. 保護者の方にお聞きします。あなたはタバコを吸いますか (単一回答、n=342)
現在子どもがいる保護者の方に、ご自身がタバコを吸うかどうか質問したところ、喫煙者の割合は約14%であった。男女比で見ると大きな開きがあり、男性の保護者は約3割が喫煙者であるのに対し、女性保護者の喫煙者割合は3分の1の1割弱という結果であった。
なお、この結果は全年齢調査とほぼ一致した。(男性28.2%、女性9.0%:平成29年JT全国喫煙者率調査)
2. 保護者の条例に対する認知率向上が課題
Q. 東京都では4月から子どもを受動喫煙から守る条例が施行されますが、ご存知ですか (単一回答n=346)
2018年4月から東京都で施行される「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」について、保護者が知っているかどうかを質問したところ、知っていたと回答した割合は25%であった。居住地を東京都に絞った場合でも、32%という結果で、全国と10ポイント程度しか変わらず、まだ浸透していない状況であることがうかがえた。
Q. 今回の東京都の受動喫煙防止条例に賛成ですか反対ですか (条例では、保護者は受動喫煙を防止する措置が講じられていない施設などに子どもを立ち入らせないようにすることや、家庭においても喫煙者が子どもの受動喫煙防止に努めることを求めています) (単一回答、n=342)
東京都が打ち出した今回の受動喫煙防止条例に対して、賛成か反対かを質問したところ、タバコを吸わない人たちの賛成割合は8割超という高い割合に対して、喫煙者では賛成割合は5割を下回る結果となった。しかし、喫煙者において反対割合が高いわけではなく、「どちらともいえない」という回答が約半数にも上っているところに注目したい。
どちらともいえないという喫煙者の理由
・ 「さすがに子どもの前では吸わないけれど、家庭内でも吸えないってなると、吸ってる人の気持ちを考えたら楽しみのタバコがそれほど制限されるならやっぱり困るから」(2歳女の子のパパ)
・ 「吸う立場からしたら嫌だし、子どものことを考えると賛成だから」(4歳男の子のパパ)
・ 「タバコはよくないのはわかるが自分も吸うのでなんとも言えない」(2歳女の子・3歳女の子のママ)
・ 「吸う側も配慮、マナーをまもれば。逆に禁煙してストレスがたまることも。そんなときはいいケアがでなくて。」(2歳女の子のパパ)
Q. 現在喫煙をされている方にお聞きします。現在家庭内で子どもが受動喫煙しないよう配慮をしていますか (単一回答、n=47)
子どもがいる家庭において、喫煙をする際に子どもが受動喫煙しないよう配慮をしているか質問したところ、9割超が何らかの配慮をしていると回答した。
喫煙をする保護者が、子どもが受動喫煙しないよう配慮をしていない理由
・ 「特に気にしていなかったから。でも、今アンケートを見ていて気にしないといけないかなと少し考えさせられた」(4歳女の子のママ)
・ 「ついつい、吸ってしまう」(4歳女の子・9歳男の子・7歳女の子・12歳女の子のママ)
子どもが受動喫煙しないよう配慮をしている保護者の具体策
・ 「換気扇の真下で吸う」(8歳男の子のママ)
・ 「屋外や換気扇の下で吸ったり、加熱式たばこに移行している」(5歳女の子・12歳男の子のパパ)
・ 「自宅内では全く吸わない」(7歳男の子のパパ)
・ 「外で吸ってます。そして、吸った後は、とうぶん家に入らないで煙草の匂いがなくなってから入ります」(3歳男の子のママ)
・ 「家の中では吸わずに吸うときは外で吸って、家の中に入ったら手洗いうがいはする」(2歳女の子のパパ)
・ 「外で吸う。吸ったあとは歯磨きする」(2歳女の子のパパ)
3. 飲食店の分煙対策満足度
Q. 直近の1年で分煙対策をしている飲食店を利用した方にお聞きします。飲食店の分煙対策の満足度をお聞かせください(単一回答、n=310)
子どもが受動喫煙にさらされる可能性の高い場所として飲食店があげられる。子どもを持つ保護者に飲食店の分煙対策における満足度を聞いてみたところ、「やや不満」と「大変不満」を合わせた不満を感じる割合が一番高かったのは「以前吸っていたが完全にやめた」グループであった。対して、不満を感じる割合が一番低かったのは「禁煙中」のグループであった。
それぞれのグループにおける不満と感じる理由
【吸ったことがない群】
・ 「喫煙・禁煙場所は分かれているがついたてがあるだけで煙は子どもに届いているから」(2歳男の子のママ)
・ 「分煙でもタバコの煙がくるから嫌です。なので完全全席禁煙の店に行きます」(3歳女の子・5歳女の子のママ)
・ 「本当に分煙対策されているのか謎。臭いがしてくる」(4歳男の子・5歳女の子のママ)
【以前吸っていたが完全にやめた群】
・ 「見た目だけ分離してますよって感じで全然換気が追いついていないことが多いので」(0歳女の子のママ)
・ 「1ミリでも煙の匂いがしないことはないから」(0歳女の子のパパ)
・ 「煙はこなくても衣類のにおい等で不快な思いをしたことがあります。」(2歳女の子のパパ)
【禁煙中群】
・ 「分煙と言っても、完全では無いので煙がこっちに来る」(7歳男の子・9歳男の子のママ)
・ 「場所によっては、席位置のみでの分煙なので、匂いがする」(9歳女の子のママ)
【喫煙群】
・ 「喫煙できる所が少ない」(3歳男の子のママ)
・ 「禁煙できればいいけど吸いたい時吸えないとストレスになる」(10歳男の子のパパ)
・ 「確かに分煙しているが完全個室ではない限り気になる。店内は禁煙が良い」(2歳男の子のママ)
・ 「禁煙席と喫煙席に仕切りがあるが空調で空気が循環しているのであまり効果なさそう」(0歳男の子・3歳女の子・8歳女の子のパパ)
【調査概要】
実施方法:「いこーよ」サイト上で実施
回答者プロフィール:全国の子どもの保護者
実施期間:2018年1月9日~2018年2月5日
有効回答数:346名
詳しいリサーチ内容はネタ元へ
【調査結果のポイント】
1. 保護者の喫煙実態
- 男性保護者の喫煙者環割合は約3割、女性保護者の喫煙者割合は1割弱
2. 保護者の条例に対する認知率向上が課題
- 「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」の認知率は25%
- 喫煙する保護者であっても、我が子が受動喫煙しないよう苦心
3. 飲食店の分煙対策満足度
- 喫煙者も必要性を感じている分煙対策の徹底
【調査結果】
1. 保護者の喫煙実態
Q. 保護者の方にお聞きします。あなたはタバコを吸いますか (単一回答、n=342)
現在子どもがいる保護者の方に、ご自身がタバコを吸うかどうか質問したところ、喫煙者の割合は約14%であった。男女比で見ると大きな開きがあり、男性の保護者は約3割が喫煙者であるのに対し、女性保護者の喫煙者割合は3分の1の1割弱という結果であった。
なお、この結果は全年齢調査とほぼ一致した。(男性28.2%、女性9.0%:平成29年JT全国喫煙者率調査)
2. 保護者の条例に対する認知率向上が課題
Q. 東京都では4月から子どもを受動喫煙から守る条例が施行されますが、ご存知ですか (単一回答n=346)
2018年4月から東京都で施行される「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」について、保護者が知っているかどうかを質問したところ、知っていたと回答した割合は25%であった。居住地を東京都に絞った場合でも、32%という結果で、全国と10ポイント程度しか変わらず、まだ浸透していない状況であることがうかがえた。
Q. 今回の東京都の受動喫煙防止条例に賛成ですか反対ですか (条例では、保護者は受動喫煙を防止する措置が講じられていない施設などに子どもを立ち入らせないようにすることや、家庭においても喫煙者が子どもの受動喫煙防止に努めることを求めています) (単一回答、n=342)
東京都が打ち出した今回の受動喫煙防止条例に対して、賛成か反対かを質問したところ、タバコを吸わない人たちの賛成割合は8割超という高い割合に対して、喫煙者では賛成割合は5割を下回る結果となった。しかし、喫煙者において反対割合が高いわけではなく、「どちらともいえない」という回答が約半数にも上っているところに注目したい。
どちらともいえないという喫煙者の理由
・ 「さすがに子どもの前では吸わないけれど、家庭内でも吸えないってなると、吸ってる人の気持ちを考えたら楽しみのタバコがそれほど制限されるならやっぱり困るから」(2歳女の子のパパ)
・ 「吸う立場からしたら嫌だし、子どものことを考えると賛成だから」(4歳男の子のパパ)
・ 「タバコはよくないのはわかるが自分も吸うのでなんとも言えない」(2歳女の子・3歳女の子のママ)
・ 「吸う側も配慮、マナーをまもれば。逆に禁煙してストレスがたまることも。そんなときはいいケアがでなくて。」(2歳女の子のパパ)
Q. 現在喫煙をされている方にお聞きします。現在家庭内で子どもが受動喫煙しないよう配慮をしていますか (単一回答、n=47)
子どもがいる家庭において、喫煙をする際に子どもが受動喫煙しないよう配慮をしているか質問したところ、9割超が何らかの配慮をしていると回答した。
喫煙をする保護者が、子どもが受動喫煙しないよう配慮をしていない理由
・ 「特に気にしていなかったから。でも、今アンケートを見ていて気にしないといけないかなと少し考えさせられた」(4歳女の子のママ)
・ 「ついつい、吸ってしまう」(4歳女の子・9歳男の子・7歳女の子・12歳女の子のママ)
子どもが受動喫煙しないよう配慮をしている保護者の具体策
・ 「換気扇の真下で吸う」(8歳男の子のママ)
・ 「屋外や換気扇の下で吸ったり、加熱式たばこに移行している」(5歳女の子・12歳男の子のパパ)
・ 「自宅内では全く吸わない」(7歳男の子のパパ)
・ 「外で吸ってます。そして、吸った後は、とうぶん家に入らないで煙草の匂いがなくなってから入ります」(3歳男の子のママ)
・ 「家の中では吸わずに吸うときは外で吸って、家の中に入ったら手洗いうがいはする」(2歳女の子のパパ)
・ 「外で吸う。吸ったあとは歯磨きする」(2歳女の子のパパ)
3. 飲食店の分煙対策満足度
Q. 直近の1年で分煙対策をしている飲食店を利用した方にお聞きします。飲食店の分煙対策の満足度をお聞かせください(単一回答、n=310)
子どもが受動喫煙にさらされる可能性の高い場所として飲食店があげられる。子どもを持つ保護者に飲食店の分煙対策における満足度を聞いてみたところ、「やや不満」と「大変不満」を合わせた不満を感じる割合が一番高かったのは「以前吸っていたが完全にやめた」グループであった。対して、不満を感じる割合が一番低かったのは「禁煙中」のグループであった。
それぞれのグループにおける不満と感じる理由
【吸ったことがない群】
・ 「喫煙・禁煙場所は分かれているがついたてがあるだけで煙は子どもに届いているから」(2歳男の子のママ)
・ 「分煙でもタバコの煙がくるから嫌です。なので完全全席禁煙の店に行きます」(3歳女の子・5歳女の子のママ)
・ 「本当に分煙対策されているのか謎。臭いがしてくる」(4歳男の子・5歳女の子のママ)
【以前吸っていたが完全にやめた群】
・ 「見た目だけ分離してますよって感じで全然換気が追いついていないことが多いので」(0歳女の子のママ)
・ 「1ミリでも煙の匂いがしないことはないから」(0歳女の子のパパ)
・ 「煙はこなくても衣類のにおい等で不快な思いをしたことがあります。」(2歳女の子のパパ)
【禁煙中群】
・ 「分煙と言っても、完全では無いので煙がこっちに来る」(7歳男の子・9歳男の子のママ)
・ 「場所によっては、席位置のみでの分煙なので、匂いがする」(9歳女の子のママ)
【喫煙群】
・ 「喫煙できる所が少ない」(3歳男の子のママ)
・ 「禁煙できればいいけど吸いたい時吸えないとストレスになる」(10歳男の子のパパ)
・ 「確かに分煙しているが完全個室ではない限り気になる。店内は禁煙が良い」(2歳男の子のママ)
・ 「禁煙席と喫煙席に仕切りがあるが空調で空気が循環しているのであまり効果なさそう」(0歳男の子・3歳女の子・8歳女の子のパパ)
【調査概要】
実施方法:「いこーよ」サイト上で実施
回答者プロフィール:全国の子どもの保護者
実施期間:2018年1月9日~2018年2月5日
有効回答数:346名
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