第8回「ビジネスパーソン1000人調査」【休日の過ごし方編】 

2018年02月27日
日本能率協会(JMA)は、2013年より全国のビジネスパーソン1000人に対し、職場や仕事に対する考えについて意識調査を行っています。この調査は、働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介するシリーズです。

今回は、政府が進める「休み方改革」にまつわる“休日の過ごし方”について探りました。

【トピックス】

1.休日のリフレッシュ法「好きなこと(趣味)に没頭する」「何もせずゆっくり過ごす」「美味しいものを食べる」がトップ3。一方女性は、たまった家事のためリフレッシュを感じていない傾向も。

2.休日の過ごし方、男性は「趣味」や「テレビ・ビデオ・動画」など、理想に近い過ごし方ができている一方、女性は、「趣味」「美味しいものを食べること」を理想にしつつも、現実は「寝る」「テレビ」「家事」で過ごしている。

3.休日に一緒に過ごしたい人、「配偶者・恋人」は男性6割に対し、女性は4割強にとどまる。女性は「友人」が4割近くに。一方、男女とも、およそ4人に1人は“お一人さま”を志向し、実際に一人で過ごしている。

【調査結果】

1.休日のリフレッシュ法「好きなこと(趣味)に没頭する」「何もせずゆっくり過ごす」「美味しいものを食べる」がトップ3。一方女性は、たまった家事のためリフレッシュを感じていない傾向も。

・職場の休日にリフレッシュするよう心がけているか聞いたところ、「とても心がけている」(31.8%)、「やや心がけている」(51.3%)と、8割以上の人が心がけていると回答しました。

・具体的に心がけていることとして、1位「好きなこと(趣味など)に没頭する」(54.5%)、2位「何もせずゆっくり過ごす」(38.5%)、3位「美味しいものを食べる」(34.3%)となりました。

・性別でみると、心がけていることとして、男性は「好きなこと(趣味など)に没頭する」(58.3%)が6割近くに達し、女性(49.9%)より8.4ポイント高、「スポーツ・散歩・野外活動など体を動かす」(27.9%)が女性(14.4%)より13.5ポイント高となりました。女性では、「何もせずゆっくり過ごす」(43.7%)が男性(34.2%)より9.5ポイント高、「美味しいものを食べる」(42.4%)が男性(27.6%)より14.8ポイント高となりました。男性のアクティブ志向に対し、女性は体を休めることをより心がけている傾向がみられます。

※職場の休日のリフレッシュを「あまり心がけていない」「まったく心がけていない」と回答した人を除く

・一方、休日にリフレッシュを心がけていない人(169人)にその理由を聞いたところ、1位「休日にも個人的な悩みが気になるから」「休日にたまった家事をしているから」(ともに26.6%)、3位「休日にも仕事のことが気になるから」(21.9%)となりました。

・性別でみると、「休日にたまった家事をしているから」が女性では42.9%と4割以上にのぼり、女性は、たまった家事のため、リフレッシュしにくい傾向にあることがうかがえます。

※職場の休日のリフレッシュを「あまり心がけていない」「まったく心がけていない」と回答した人のみ回答

2.休日の過ごし方、男性は「趣味」や「テレビ・ビデオ・動画」など、理想に近い過ごし方ができている一方、女性は、「趣味」「美味しいものを食べること」を理想にしつつも、現実は「寝る」「テレビ」「家事」で過ごしている。

・理想の休日の過ごし方を聞いたところ、男性では、1位「趣味に関することをする」(55.1%)、2位「旅行をする」(41.6%)、3位「テレビ・ビデオ・動画を見る」(39.1%)となりました。一方、実際の休日の過ごし方では、1位「趣味に関することをする」(46.5%)、2位「テレビ・ビデオ・動画を見る」(42.3%)、3位「インターネット・SNSをする」(40.7%)でした。

・女性では、理想の過ごし方1位「美味しいものを食べる」(53.9%)、2位「趣味に関することをする」(51.0%)、3位「寝る」(47.4%)でした。一方、実際の休日の過ごし方では、1位「寝る」(47.0%)、2位「テレビ・ビデオ・動画を見る」(46.7%)、3位「家事をする」(44.9%)でした。

・男性は、趣味やテレビ・ビデオ・動画など、理想であげたことを実際に行っていますが、女性は、美味しいもの、趣味を理想にしているものの、現実には、寝て過ごしたり、テレビ・ビデオ・動画を見たり、家事をしたりと、日頃の延長線で休日を過ごしている姿が浮かびます。

3.休日に一緒に過ごしたい人、「配偶者・恋人」は男性6割に対し、女性は4割強にとどまる。女性は「友人」が4割近くに。一方、男女とも、およそ4人に1人は“お一人さま”を志向し、実際に一人で過ごしている。

・休日に一緒に過ごしたい人を聞いたところ、男女とも「配偶者・恋人」が最多であるものの、男性は59.8%と6割であるのに対し、女性は45.4%と14.4ポイントの差がみられました。

・ついで2位は、男性では「子ども」が31.0%(女性:19.1%で5位)、女性では「友人」が36.0%(男性:23.4%で3位)でした。

・一方、「いない(一人で過ごしたい)」と回答した人も男性で23.4%、女性で26.3%となり、約4人に1人が一人で過ごすことを志向しています。実際に、男性の27.2%、女性の26.5%が休日に一人で過ごしていると回答しています。


【調査概要】
・調査名称:第8回「ビジネスパーソン1000人調査」【休日の過ごし方編】
・調査期間:2017年9月27日~2017年10月6日 10日間
・調査対象:株式会社日本能率協会総合研究所「JMARリサーチモニター」のうち全国の20歳~69歳までの正規・非正規雇用の就業者
(企業や団体で働く正社員、役員、経営者、契約・嘱託社員、派遣社員。ただしパート・アルバイト、医師・弁護士などの専門職業、自由業を除く)
・調査方法:インターネット調査
・回答数:1,000人
・属性:
 [性別]男性555人、女性445人
 [年代]20代156人、30代243人、40代240人、50代209人、60代152人
 [雇用形態]男性(正規444人、非正規111人)女性(正規194人、非正規251人)
 [勤務先従業員数]5,000人以上170人、1,000~5,000人未満154人、300~1,000人未満166人、100~300人未満182人、100人未満328人

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本能率協会]
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