男性のネイルに関する調査(20歳以上の男女対象) 

2018年03月02日
日本ネイリスト協会(JNA)は、スキンケア、ヘアケアなど男性の美容への意識が高まる中、男性自身はネイルについてどう考えているのか、またその周囲にいる女性は男性のネイルをどう見ているのかなどをアンケート調査しました。
調査対象者は20歳以上の男女。

<調査トピックス>

■メンズネイル実践者は拡大傾向有り?若い世代での実践率の高さに注目!

男性の中で「ネイルケア・ネイルアート」のいずれか、またはその両方をしている、と答えた方は全体の9%にとどまり、全体としては、まだまだメンズネイルが浸透しているとは言えないよう。しかしながら、メンズネイル実践者を年代別で見ると、60代以上が6%、50代が9%、40代が15%で、次いで、30代が30%、20代が40%と、若くなればなるほど実践者が増えている傾向が見えました。今後、メンズネイル実践者は増えていく可能性が高いことが予測され、マーケット拡大に期待が持てることが分かりました。

■メンズネイルに肯定的な女性が多く存在。男女問わずネイルサロン利用も。

女性の実に66%もの人が、「男性の爪が気になったことがある」と回答、かつ、日常生活で男性がネイルケアやネイルアートを施していることについては、過半数となる52%が「ケアならいい」「ケア・アート、どちらをしてもいい」と回答。「ケア・アートのどちらも男性がすべきでない」といういう否定的な答えは12%にとどまりました。「恋人や異性の友人と一緒にネイルサロンに行ってみたいと思いますか」という問いに対して59%の女性が「ぜひ行きたい」「行ってもいい」という、ポジティブな考えを持っているということからも、メンズネイルに対して抵抗感を抱いていない女性が多いことが分かりました。今後は、男性も、ネイルサロンを利用する機会が増えていきそうです。

<調査結果>

【「メンズネイル」をしている男性は10%未満。一方、66%もの女性が「男性の爪が気になったことがある。」】

20歳以上の男性2,401人に対し、「普段、ネイルケア(※1)・ネイルアートをしているか」を質問したところ、「ネイルケア」「ネイルアート」「両方」をしているという回答者は222人で、全体の約9%でした。

その一方、同じく20歳以上の女性600人に対して行ったアンケートで「男性の爪先が気になったことがあるか」と聞いたところ、全体の66%となる396人が「よくある」「時々ある」と回答。

「メンズネイル」に対する男女の意識の差が浮き彫りになりました。

(※1)ここでいうネイルケアとは、一般的な爪切りではなく、身だしなみを目的として専用のやすりで形を整えたり、甘皮のお手入れをしたり、表面を磨いてツヤを出したりすることを指します。

【男女ともに、若い世代ほど「メンズネイル」への意識“高”。】

男性のうち、「普段、ネイルケア・ネイルアートをしている」と回答した方のみ(有効回答数=196)に注目し、年代別で見てみると、20代が全体の40%、30代が全体の30%となり、この二つの年代だけで、「ネイルケア・ネイルアートをしている」男性の実に70%もの比率を占めることが分かります。

また、女性に対しての「男性の爪先が気になったことがあるか」という質問への回答も年代別に見てみると、「よくある」「時々ある」を合わせた回答が最も多かったのは20代で、120人中100人(82%)でした。以下、年代が上がるほどだんだん減っていますが、60代以上でも、120人中64人、つまり過半数となる53%が「よくある」「時々ある」と回答しました。このことから、年代を問わず、女性の多くが男性の爪先を気にしていることが分かります。

【女性は男性の爪が「きれい」か「不潔か」をチェックしている!】

「男性の爪先が気になったことがあるか」を聞いた質問で、「よくある」「時々ある」と回答した女性に、「男性の爪のどんな点が気になったのか」(複数回答)を聞いてみたところ、「きれい」との回答が最も多く、次いで、「長い」「不潔」などのネガティブな部分の回答が多数となりました。

汚い爪を気にしているかと思いきや、実は「きれい」な爪に目がいっている女性が多いということが判明したわけですが、さらに、複数回答の内訳を紐解いてみると、「きれい」という回答を選択した256人のうち、同時に「不潔」「長い」というネガティブな回答も選択した方が176人いることが分かりました。これは「きれい」と回答した方の68%にもなることから、単にきれいだから目につくのではなく、女性は男性の爪をしっかり見て、「きれいか汚いか」をチェックしているのだと推察できるでしょう。

【女性が特に気にしているのは、身近な男性の爪?】

続いて、女性が「男性の爪のどんな点が気になったのか」を、男性の職業や立場別に見てみました。

グラフの伸び(気になる点の多さ)を「関心度」として捉えた場合、多かったのは、身近な存在である「恋人や夫、家族」であることが分かります。2番目には衛生面と、配膳の際に目がいくという理由からか「飲食店の店員」が続きますが、3位には「会社の同僚など」が入っています。

男性はどんな職業であれ、「自分は手先を見られるような職業ではない」「ファッションとは関係ない」と、女性の視線に対して油断すべきではないということでしょう。

【身近な女性の勧めによりメンズネイルを始める男性が一定数存在。】

「普段、ネイルケアをしている」と回答した男性に、その理由・目的を質問したところ、「身だしなみのため」「爪の健康のため」「自分らしくあるため」といった、自分の為と解釈できる回答が多数を占めてはいたものの、次いで、「恋人や家族に勧められた」という回答も、13.2%と、一定数見られました。

女性の受け入れと勧めにより、今後より一層、メンズネイルを始める男性が増えていくかもしれません。


<調査概要>
調査時期:2018年2月7日~9日
調査対象者:
 20歳以上の女性600人(20代、30代、40代、50代、60代以上、各120人)
 20歳以上の男性2,401人
調査方法:ネットアンケート

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