社会的課題・SDGsに関する意識調査(20 歳以上の男女対象) 

2018年03月07日

損害保険ジャパン日本興亜(損保ジャパン日本興亜)は、「社会的課題・SDGs に関する意識調査」を実施しましたので、その結果を公表します。

調査実施の背景


貧困問題、大規模な自然災害の発生・増加、テロやサイバー攻撃などの新たなリスクの増大などさまざまな社会的課題があるなか、2015 年 9 月に国連サミットで「持続可能な開発目標※(Sustainable Development Goals:以下、SDGs)」が全会一致で採択されました。これを受け、日本国内では政府・企業・NPO などの各種団体をはじめ、多くのセクターがその達成に向け取り組んでいます。

SDGs 達成には、企業に求められる役割・期待が大きく、企業経営層における SDGs の認知度は徐々に向上しており、今後、本業を通じた取組みの加速が期待されています。
このようななか、企業の社員や一般消費者が、SDGs についてどの程度認識しているのかを
確認するため、本調査を実施しました。

(※)持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015 年 9 月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」で記載された 2016 年から 2030 年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための 17 のゴール・169 のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGs は、発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)な目標です。

調査結果のポイント


  • 「SDGs」に対する一般消費者の認知度は低く、社会的課題の解決に向けて行動している一般消費者は、約 25%程度にとどまった。
  • 一方で、社会的課題に何らかの関心をもっている一般消費者が多く、また、国内・海外で関心の高い社会的課題の内容に大きな差は見られなかった。
  • 社会的課題の解決に向けて、一般消費者の企業に対する期待は国・自治体に次いで高く、企業の商品・サービスなど本業を通じた社会的課題への解決が求められている。
  • 社会的課題の解決に取り組む企業の製品・サービスを購入したいと考える一般消費者は 50%を超えた。

調査結果


Q1.「SDGs」という言葉を知っていますか?(回答者数:1,106 人)
・認知度を確認するため、「SDGs」という言葉を知っているか?とお聞きしたところ、「よく知っている(7.4%)」「まあまあ知っている(18.5%)」と答えた人は 25.9%にとどまり、認知度が低いことが分かりました。

Q2.国内の「社会的課題」と聞いて連想するものは何ですか?
(回答者数:1,106 人、複数回答可)
・国内の課題ごとの関心度を把握するため、また、海外の課題への関心度との比較のため、国内の社会的課題」と聞いて連想するものは何か?とお聞したところ、「福祉・介護、高齢化社会(67.1%)」が最も多く、昨今マスコミ等でも取り上げられている「貧困問題(47.2%)」が続きました。

Q3.海外の「社会的課題」と聞いて連想するものは何ですか?
(回答者数:1,106 人、複数回答可)
・海外の課題ごとの関心度を把握するため、また、国内の課題への関心度との比較のため、海外の「社会的課題」と聞いて連想するものは何か?とお聞きしたところ、「戦争・紛争・テロ(平和に向けた課題)(62.4%)」が最も多く、国内同様「貧困問題(60.9%)」が続きました。

Q4.日常生活において、「SDGs の達成」や「社会的課題」を意識し、何らかの行動を起こしていますか?(回答者数:1,106 人)
・社会的課題への「自分事」度合いや具体的なアクションの有無を把握するため、日常生活において、「SDGs の達成」や「社会的課題」を意識し、何らかの行動を起こしているか?とお聞きしたところ、「意識し、行動している(9.7%)」「何かのきっかけで意識したときに、行動することがある(15.4%)」と答えた人は 25.1%にとどまり、行動していない人の方が圧倒的に多い結果となりました。

Q5.Q4 の質問で、「行動している」と回答した方に質問します。具体的にどのような行動をしていますか?(回答者数:277 人)
・SDGs の達成や、社会的課題の解決に向けて行っている具体的な行動についてお聞きしたところ、「エコバックの使用」「ごみの分別・資源の活用」などのすぐに始められる行動が多く見られました。

Q6.Q4 の質問で、「行動していない」と回答した方に質問します。今後、「SDGs の達成」や「社会的課題」を意識し、何らかの行動に移したいと考えますか?(回答者数:829 人)
・行動変革の可能性を把握するため、今後、「SDGs の達成」や「社会的課題」を意識し、何らかの行動に移したいと考えるか?とお聞きしたところ、「何らかの行動をしようと思う」と答えた人は 20.9%にとどまり、今後行動を起こしたり、行動の幅を広げようと思っている人は少数でした。

Q7.「SDGs の達成」や国内外の「社会的課題」の解決に向けて、主に誰が行動すべきだと思いますか?(回答者数:1,106 人、複数回答可)
・社会的課題の解決に向けて期待しているセクターを把握するため、「主に期待しているセクター」をお聞きしたところ、「政府・行政(74.6%)」が最も多く、次いで「企業(50.1%)」と答える人が続きました。

Q8.企業が「SDGs の達成」や「社会的課題」の解決に向けて果たすべき役割で、最も期待するものは次のうちどれですか?(回答者数:1,106 人)
・企業が今後力を入れることを把握するため、「企業に期待している役割」についてお聞き したところ、「社会的課題の解決に資する商品・サービスの開発・提供(25.7%)」が最も多く、本業を通じた貢献が求められていることがわかりました。

Q9.「 S D G s の達成」や「社会的課題」の解決に向けて取り組んでいる企業の製品・サービスを使用・購入したいと思いますか?(回答者数:1,106 人)
・企業の社会的課題への姿勢がどのように反映するかを把握するため、社会的課題の解決に取り組む企業の製品・サービスを使用・購入したいか?とお聞きしたところ、「そう思う(使用・購入したい)(15.4%)」「一定程度、影響すると思う(38.4%)」と答えた人が 53.8%となりました。

調査概要


調査期間:2018 年 2 月 15 日~2 月 22 日
調査方法:インターネットアンケート調査
調査対象:全国在住の 20 歳以上の男女
回答数 :1,106 人

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[損害保険ジャパン日本興亜]
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