「たまご料理」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2018年03月28日

アサヒグループホールディングスは、全国の20歳以上の男女を対象に「たまご料理」をテーマに調査を実施。

調査結果サマリー


  • 9割以上が「たまご好き」、「栄養」「経済」「アレンジ」の3拍子そろう万能食材
  • 3割以上が「ほぼ毎日食べる」、70代以上では健康に配慮して頻度が一気に急減
  • 7割以上が「半熟・トロトロ半熟派」、トロッと感が残りパサつかずに食べ易い
  • 目玉焼きの味付けは「醤油」が一番人気、素材の味を引き出す「塩コショウ」も
  • 「パンならマヨネーズ、御飯ならソース」など、主食で調味料を変えるという声も
  • 「甘い派」がやや優勢、卵焼きは子どもの頃から慣れ親しんだ「母の味」
  • 一番人気は「卵焼き」、お弁当からおつまみまで日本人のソウルフード
  • 和風のメイン料理なら「親子丼」、洋風なら「オムライス」、ふわトロがポイント

調査結果


9割以上が「たまご好き」、「栄養」「経済」「アレンジ」の3拍子そろう万能食材

まず、「たまご料理が好き」という人はどの位いるのでしょうか。「おいしいのはもちろん、すばやく調理もでき手間をかけてもおいしく仕上がり万能な素材だと思う」(男性40代、奈良県)など、「大好き」回答した人は61.1%。さらに「まあまあ好き」という声も37.4%を数え、9割以上の人びとが「たまご好き」であることが明らかとなりました。自由回答の中には「安くて栄養豊富なので大助かり」(女性40代、兵庫県)、「朝はシンプルな卵料理、昼夜はオムライスなど卵メイン。そのほか、卵スープやサラダのトッピング、丼物に添えるなど、様々な料理に使えて美味しさをアップしてくれる」(女性30代、埼玉県)など、「栄養価」「経済面」「アレンジし易さ」という理由から、主婦層にも高い支持を集めました。

大多数が「たまご好き」であった一方、「食感・味など、たまご感が苦手」(女性30代、秋田県)など、「あまり好きではない」(1.3%)、「大嫌い」(0.2%)という声は、僅かながら1.5%を占めました。

3割以上が「ほぼ毎日食べる」、70代以上では健康に配慮して頻度が一気に急減

「たまご好き」が目立ちましたが、では皆さんは、どの位の頻度で食べているのでしょうか。「ほぼ毎朝、ご飯ならねぎ入り焼き玉子。パンならベーコンエッグ。たまごは、一日のエネルギーを充電してくれる」(女性50代、福岡県)など、「ほぼ毎日」と回答した人が最も多く33.2%。次に「週2~3回程度」(29.1%)、「週4~5回程度」(24.0%)が続き、全体の8割以上は少なくても「週2回以上」の頻度で、何らかのたまご料理を食べていることが判ります。自由回答の中には「朝は目玉焼きか卵かけごはん 昼はお弁当にゆで卵か玉子焼き 夜はビールのつまみにポークたまごなど、1日3個」(女性40代、沖縄県)など、朝昼晩の食事にたまごが欠かせないという人もいました。

年代別ではいかがでしょうか。「週4回以上」の高頻度で「たまごを食べる」という声を見てみると、20代~60代では50~60%台を推移。その一方で70代では38.6%まで頻度が一気に減少しました。自由回答の中には「好きだけど週に1回ぐらいしか食べないようにしている」(女性70代、奈良県)など、栄養価が高い分、食べ過ぎないように気をつけているという人もいました。

7割以上が「半熟・トロトロ半熟派」、トロッと感が残りパサつかずに食べ易い

ここからは「たまご料理」の食べ方や調理方法の皆さんの好みを見ていきましょう。まずは「ゆで卵」の黄身の固さの好みはいかがでしょうか。「少しだけ黄身のとろみが残っているのが大好き。モーニングで固ゆで卵だとショック」(女性30代、大阪府)など、「半熟派」と回答した人は半数以上の53.5%。主な理由は「固ゆでだとパサつくし、トロトロすぎると卵黄が垂れるので、半熟がベスト」(女性20代、千葉県)など、口中の水分が取られる「固ゆで」でもなく、垂れて食べづらい「トロトロ」でもない、ちょうど中間くらいのバランスを重視する人が目立ちました。さらに「トロトロをご飯に掛けて最高」(男性50代、静岡県)など、「トロトロ半熟派」という声も17.0%を占め、全体の7割近くの人びとが「固ゆで」よりも、黄身にトロッと感が残る「半熟」「トロトロ半熟」の支持でした。

その反面、「固ゆで派」は27.9%に留まりました。主な理由は「物心ついたときから母親の作るゆで卵が固ゆでだったので」(男性20代、神奈川県)など、昔から食べ慣れている「おふくろの味なので」という声。「目玉焼きにしてもゆで卵にしても、黄身が硬いほうが食べやすいので」(女性30代、埼玉県)など、黄身が垂れる心配もなく、食べ易さを重視する人もいました。そのほか、主婦層からは「サラダ料理に応用がきく」(女性60代、北海道)、「サンドイッチに使いやすい」(女性80代、大阪府)など、固ゆでをたくさん作っておけば、いろいろな料理へバリエーションがきくという声も寄せられました。ちなみにトロトロ半熟、半熟、固ゆでのゆで時間の目安は、6分、8分、12分くらい。沸騰した水から茹でるか、水から茹でるかなどの状態で少し変わりますので、少しずつゆで時間を変えながら、自分のベストを見つけてみるのが良さそうです。

目玉焼きの味付けは「醤油」が一番人気、素材の味を引き出す「塩コショウ」も

次に目玉焼きにかける好みの味付けを見ていきましょう。断然トップは「醤油」(56.7%)でした。「半熟の目玉に箸を入れて醤油や麺つゆを垂らしていただく」(女性60代、神奈川県)など、和食に欠かせない「醤油」と黄身の相性が良いという声。自由回答の中には「半熟の目玉焼きの白身を食べて、〆に残った半熟の黄身をご飯の上に乗せて、醤油をかけて固めの卵ご飯で食べる」(女性30代、神奈川県)など、白身と黄身は一緒にではなく、別々に楽しむという人もいました。

目玉焼きにかける好みの味付けは?
1 醤油 56.7%
2 塩コショウ 30.3%
3 塩のみ 14.1%
4 マヨネーズ 13.0%
5 ソース(ウスター) 11.7%
6 ソース(中濃) 10.5%
7 ケチャップ 8.0%
8 何もかけない 5.9%
9 とんかつソース 3.5%
10 お好み焼きソース 2.9%
MA(複数回答)/n=932人

人気の2位は「塩コショウ」(30.3%)。「少しの塩・コショウと共に半熟の黄身に白身をからませる」(男性60代、和歌山県)、「調理中にすでに塩コショウをかける」(男性50代、神奈川県)など、シンプルな「塩コショウ」のみの味付けという声。特に塩コショウの場合は、お皿に盛る前のフライパンの中で、調理の一環としてひと振りするケースも多いようです。同じく「実家で小さい頃から食べていた目玉焼きは塩のみだったので」(女性40代、大阪府)など、3位にも「塩のみ」(14.1%)。さらに自由回答の中には「塩や胡椒やパラパラっと上からかける。でも更にサッパリ食べたいときは何もかけない」(女性30代、愛媛県)など、8位に「何もかけない」(5.9%)という声も寄せられ、最低限の調味料で素材の味を楽しみたいという人が目立ちました。

「パンならマヨネーズ、御飯ならソース」など、主食で調味料を変えるという声も

シンプル派が多かった一方で、4位には「マヨネーズ」(13.0%)がランクイン。「パンに挟んでタマゴにマヨネーズをたっぷりかけていただく」(女性50代、沖縄県)など、たまごサンド、ポテトサラダ等、たまごとマヨネーズとの相性は良く、目玉焼きにマヨネーズというマヨラーも少なくありませんでした。同じくソース系では「目玉焼きを半熟にして、半熟の黄身の部分にソースを混ぜてから食べている」(男性40代、東京都)など、5位に「ソース(ウスター)」(11.7%)、6位に「ソース(中濃)」(10.5%)が挙げられました。自由回答の中に「パンを食べる時は、マヨネーズ、ご飯の時は醤油またはソースと分けている」(男性40代、鹿児島県)など、主食がパンの時と、白い御飯の時で、マヨネーズとソースを使い分けているという人もいました。以下、「ケチャップ」(8.0%)、「とんかつソース」(3.5%)、「お好み焼きソース」(2.9%)が続きました。

また自由回答の中には、調味料をいろいろミックスして食べている人もいました。自由回答の中には「ご飯の上に目玉焼きを裏返しに乗せ、黄身の周りにマヨネーズで輪っかを書く。その中に少量のソース混ぜずに、4つに切って『ご飯+黄身+ソース+マヨネーズ』を口へ」(女性50代、東京都)など、「ソース+マヨネーズ」。「ケチャップとマヨネーズを混ぜて食べる」(女性30代、徳島県)など、「ケチャップ+マヨネーズ」。さらに「半熟の黄身の部分をちょっと空けて、そこに醤油とラー油をかける。白身の部分に黄身をディップするような形で食べる」(男性60代、山形県)など、「醤油+ラー油」という声も寄せられました。目玉焼きに関しては「黄身の固さ」「調味料」「食べる順番(白身からか、黄身からか、それとも交ぜて食べるか)」など、個人個人でその食べ方の組み合わせは千差万別であることがうかがえます。

「甘い派」がやや優勢、卵焼きは子どもの頃から慣れ親しんだ「母の味」

目玉焼きに続いて、次にお弁当などの人気おかずである「卵焼きの味付け」を見ていきましょう。「しょっぱいのは卵焼きではなく、甘いものこそ卵焼き」(女性40代、広島県)など、「甘い派」と回答した人が最も多く54.3%。自由回答の中には「おばあちゃんの甘い卵焼きで育ちました」(女性60代、神奈川県)、「子どもの時から食べ慣れている甘い卵焼き。弁当のおかずとして作ってくれる母親の愛情を感じてしまう味」(男性40代、鹿児島県)など、子どもの頃から慣れ親しんだ「家庭の味」という声が多数寄せられました。

その反面、「しょっぱい派」という声は36.6%に留まりました。主な理由は「個人的に塩だけ入れた卵焼きが大好き!! 甘い味の卵焼きは食べられないことはないのですが、なんだかお菓子みたいな感じがして、正直好きではありません」(女性30代、石川県)、「自然な甘さならいいが、砂糖を入れた甘さは気持ち悪くて食べられない。食事というよりもおやつに近い」(男性40代、北海道)など、「甘い卵焼き」は御飯のおかずに合わないという声が目立ちました。また、ユニークな回答では「学生時代の母親の作る卵焼きが甘かったが、妻が作る卵焼きはしょっぱいので、どちらもおいしく食べられる」(男性40代、奈良県)など、結婚と共に「甘い派」から「しょっぱい派」に変わったという声。さらに「我が家は、甘しょっぱい玉子焼き。醤油と三温糖、塩コショウ、出汁醤油。隠し味にマヨネーズとクリープ。必ずバターをひいて調理する」(男性40代、福岡県)など、ハイブリッドな味付けの「甘しょっぱい派」という人もいました。

一番人気は「卵焼き」、お弁当からおつまみまで日本人のソウルフード

代表的なたまご料理の食べ方を見てきましたが、育った環境や各ご家庭の味が大きな影響を与えていることがうかがえます。では最後に、皆さんの大好きな人気のたまご料理をランキング形式で見ていきましょう。他の追随を許さず、人気ナンバーワンは「卵焼き・だし巻き」(52.3%)でした。「一番は卵焼き。おかずでもおつまみでも食べられるので」(男性40代、大阪府)など、日本人のソウルフードともいえる「卵焼き」は朝昼晩問わず、熱くても冷めても食べられるのが良いという声。さらに「卵焼きは色んな味が楽しめるところがいい。作る人によって味が変わるので、家族以外の人が作った卵焼きを食べるのも楽しみ」(女性30代、大阪府)など、甘かったりしょっぱかったり、ちょっと焦げ目の付いたお母さんの卵焼きから、お寿司屋の上品な卵焼きまで、味が一つ出ないのもたまご焼きの魅力と言えそうです。

大好きな「たまご料理」(スイーツは除く)は?
1 卵焼き・だし巻き 52.3%
2 目玉焼き 38.4%
3 親子丼 30.0%
3 オムライス 30.0%
5 たまごかけご飯 26.2%
6 ゆで卵 23.1%
7 茶碗蒸し 22.3%
7 おでんのたまご 22.3%
9 たまごサンド 20.6%
10 オムレツ 18.9%
MA(複数回答)/n=921人

2位は「目玉焼き」(38.4%)。「目玉焼きはそのままでも、パンにはさんでも、カレーなどにのせても美味しいのが良い」(男性40代、東京都)など、白い御飯やパンとの相性の良さはもちろん、カレーやナシゴレン、ロコモコのような御飯メニューにのせても合うという声。主役にも名脇役ともなれるたまご料理と言えそうです。また自由回答の中には「目玉焼きは、生で少々抵抗があるときにレアな目玉焼きにして、ご飯にかけている」(女性50代、沖縄県)など、生卵が食べたいけど、消費期限が気になる時に少し火を入れた目玉焼きを作るという人もいました。時に生卵の代役さえも演じる、名役者と言えるでしょう。

和風のメイン料理なら「親子丼」、洋風なら「オムライス」、ふわトロがポイント

ランキング上位にはサイドメニューが目立ちましたが、3位には丼ものメニューの「親子丼」(30.0%)がランクイン。「親子丼は美味しい店で食べるとたまりません。だしにトロトロの半熟卵が…」(男性50代、大阪府)など、トロトロしたたまごとだし醤油が白い御飯を包み、口中に広がる絶妙なハーモニーが最高という声。さらに「親子丼はおかずが無い時に重宝する」(男性70代、埼玉県)など、たまごと鶏肉さえあれば出来てしまう手軽さから、家庭料理としても支持を得ていることがうかがえます。同じく3位で、メイン料理で高い支持を集めたのは「オムライス」(30.0%)。「とろ~んとした食感が好きですデミオムライスなんか、美味しいですよね!」(女性30代、神奈川県)など、ふわふわのたまご、チキンライス、ケチャップの3つの個性が上手に組み合わさり、優しくどこか懐かしい味わいが特徴。和風のたまご料理が「親子丼」なら、洋風の王道は「オムライス」と言えそうです。

また見逃せないのは、似て非なる6位「ゆで卵」(23.1%)、7位「おでんのたまご」(22.3%)、11位「温泉たまご」(16.9%)です。前述の通り、ゆで卵の火加減は全体の7割近くが「半熟派」「トロトロ半熟派」でしたが、料理によっても好みが異なるようです。自由回答の中には「硬すぎるのはあんまり好きではないが、おでんはしっかり固ゆでにしたい」(男性40代、茨城県)など、煮るほど味が染み込む「おでん」では、固ゆでながら別格扱い。さらに「ラーメンに入れるときは固ゆで、うどんのときは温泉卵」(男性60代、大阪府)、「牛丼やビビンバに温泉卵をかけていただくのが大好き」(女性50代、東京都)など、料理に合わせて巧みに使い分けている人も多いことがうかがえます。

調査概要


調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:963人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年3月21日~3月27日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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