携帯電話、スマートフォン、タブレットの利用状況に関する調査(シニア世代中心) 

2018年04月18日

ルーシッドは、シニア世代を中心に「携帯電話、スマートフォン、タブレットの利用状況に関する調査」を実施し435件の回答を集めました。

調査結果


- あなたは携帯、スマホ、タブレットを持っていますか?

通話とメールができる旧来の携帯を持っている 305件 49.19%
iPhoneなどのスマホを持っている 142件 22.90%
旧来の携帯とスマホの両方を持っている 25件 4.03%
旧来の携帯とiPadなどのタブレットの両方を持っている 16件 2.58%
スマホとタブレットの両方を持っている 33件 5.32%
どれも持っていない 99件 15.97%

実に納得のいく結果と言えるでしょう。シニア世代のほぼ半数がガラケーを持っていると回答しました。さらに5人に1人以上が、スマホを持っていると回答しています。
驚きなのが、ガラケーとスマホの2台持ちの方々と同程度以上に、スマホとタブレットの2台持ちのシニア層が現れていることです! 携帯ショップなどで販売員に勧められたり、携帯キャリア各社のキャンペーンが功奏したりしているということでしょうか。それとも大画面で目が疲れない等の理由によるものなのかも知れません。
忘れてはいけませんが、どれも持っていないと答えた層も15%います。もはや固定電話等で身近な人との連絡は十分、ということなのでしょうか。

-旧来の携帯を持っている方に質問です。旧来の携帯を使い続ける理由は何ですか?

通話とメールで十分だから 281件 52.04%
スマホは難しそうだから 50件 9.26%
スマホは料金が上がりそうだから 36件 6.67%
スマホは文字が読みにくそうだから 7件 1.30%
タブレットを併用しているから 27件 5.00%
旧来の携帯は持っていない 139件 25.74%

必要にして十分――といったところでしょうか。ガラケーからスマホへの移行において、最大の障壁と見る向きも多い「料金が上がりそうだから」を「難しそうだから」が抑えたことよりも何よりも、「通話とメールで十分だから」がなんと過半数に達しました! あれこれと様々な機能を、主にアプリをインストールすることで自由に追加できるのがスマートフォンの最大の魅力。しかし、シニア層にとってそれはまだまだ「魅力的」には映っていないのかも知れません。

- iPhoneなどのスマホを持っている方に質問です。スマホを購入したきっかけは何ですか?

旧来の携帯では物足りないから 61件 12.40%
旧来の携帯が壊れたから 57件 11.59%
Eメールを使いたいから 8件 1.63%
LINEなどのメッセージアプリを使いたいから 27件 5.49%
インターネットを使いたいから 42件 8.54%
画像や動画を見たいから 18件 3.66%
スマホは持っていない 279件 56.71%

それでは、敢えてスマホを購入したシニア層はどんな理由で買い換えに踏み切ったのでしょうか? 真っ当な理由として「旧来の携帯では物足りないから」と答えた層と同じぐらいに、「旧来の携帯が壊れたから」と回答した層がそれぞれ12%前後で拮抗しています。つまり、「ガラケーでも十分に満足していたが、壊れたのでどうせならスマホに」というシニア世代らしい堅実な判断が見て取れます。
ただし、何か具体的な機能やメリットを挙げてスマホの購入に踏み切る層は、まだまだ多くはないと言えそうです。

- iPadなどのタブレットを持っている方に質問です。タブレットを購入したきっかけは何ですか?

旧来の携帯では物足りないから 29件 6.52%
Eメールを使いたいから 11件 2.47%
LINEなどのメッセージアプリを使いたいから 17件 3.82%
インターネットを使いたいから 32件 7.19%
画像や動画を見たいから 35件 7.87%
タブレットは持っていない 321件 72.13%

一方で、タブレット型端末の購入に踏み切った層は、どんな理由からだったのでしょうか? ここでは「旧来の携帯では物足りないから」という、やや曖昧な理由を抑えて、「画像や動画を見たいから」「インターネットを使いたいから」という層が共に7%超います。やはりタブレットを利用しているシニア層は、その利用イメージをある程度は意識して購入していることが分かります。確かに写真や動画そしてWebサイト等の閲覧には、画面が大きいタブレットの長所がより活かされると言えるでしょう。

- あなたが次に買い換えたり買い足したりしたい端末はどれですか?

通話とメールのみの旧来の携帯電話 161件 37.01%
iPhone 47件 10.80%
iPhone以外のスマホ 65件 14.94%
iPad 16件 3.68%
iPad以外のタブレット 5件 1.15%
特に買いたい端末はない 141件 32.41%

なかなか興味深い結果が見えてきました。次の買い換え候補に「またガラケー」と答えた層がなんと37%と断トツです! 実に3人に1人以上が、次もまたガラケーを買って使い続けたいと考えていることになります。一方、日本では大人気のiPhoneを抑えて、「それ以外のスマホ」と答えた層が約15%と、こちらも比較的高い数値が出ました。国内携帯キャリアは、シニア層向けに特化したAndroidスマホをラインナップに加えるなどしており、その影響もあるのかも知れません。

以上のような調査結果から、シニア世代はまだまだ携帯電話を「連絡手段」として認識し、その機能に十分満足していることが窺えます。一方で、写真や動画の閲覧など、利用目的がはっきりしている場合では、タブレット端末の購入や利用にも否定的ではなさそうです。
ただし、同じ連絡手段として使えるならと、壊れたのを機にガラケーからスマホへ移行する層も確実におり、今後少しずつ広がりを見せてくると考えられます。
一つ言えることは、将来のシニア層へのスマホ普及のカギは、通話やメールといった「連絡手段」そのものの劇的な進化か、あるいはそれ以外のサービスがもたらすメリットを分かりやすく訴求できるかにかかっているという点です。そういう意味では、「スマホってガラケーと何が違うの?」という基本的な問いに、最もシビアなのはシニア世代なのかも知れません。

調査概要


調査実施日:2018.04.07(土)~08(日)
調査概要:携帯電話及びスマートデバイスの利用状況について
調査地域:全国
有効回答数:435
- あなたの性別は?
 男性 271件 41.56%
 女性 381件 58.44%
- あなたの年代は?
 80歳以上 130件 20.38%
 70代 234件 36.68%
 60代 167件 26.18%
 50代 79件 12.38%
 40代 17件 2.66%
 30代 5件 0.78%
 10代または20代 6件 0.94%

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