メディカルバイオニクス(人工臓器)市場調査 

2018年05月10日

矢野経済研究所は、メディカルバイオニクス(人工臓器)市場について調査を実施し、製品別市場規模推移、今後の成長要因、市場特性などの分析を行った。

<メディカルバイオニクス(人工臓器)市場とは>
本調査におけるメディカルバイオニクス(人工臓器)市場とは、インプラント材などの人工臓器、および関連装置・製品(主要34項目、68製品)における国内市場をさす。

1.市場概況

2016年度のメディカルバイオニクス(人工臓器)市場規模は、前年度比1.3%増の6,323億9,600万円であった。

胸部・心臓血管外科分野では、ペースメーカー、血管系メタリックステント(Coronary Stent)の償還価格下落が影響して、マイナス成長となった。胸部・心臓血管外科分野と共に市場規模が大きい整形外科領域では、大腿骨頸部骨折におけるバイポーラや膝関節の伸び率鈍化はあるが、脊椎固定システム市場の伸長、リバース型人工肩関節、変形性膝関節におけるHTOプレートシステムの採用増等で市場が拡大している。人工腎臓関連では、患者数全体の伸び率は低下傾向だがHDFの採用患者数が増加しているため、その合計の伸長率に概ね比例している。その他、止血・接着材(剤)では高単価製品の採用症例が増えて市場拡大している。

2.注目トピック


2016年度の整形外科18製品は堅調推移
整形外科18製品の2016年度市場規模(脊椎固定システムは脳外科分野での採用含む)については、それぞれ償還価格下落の影響が見られるものの、人工関節ではTHA(Total Hip Arthroplasty)が伸び、リバース型の症例が増加している人工肩関節で2ケタ増となる一方、大腿骨頸部骨折におけるバイポーラや膝関節は伸び率が鈍化、人工肘関節は右下がりであった。

内固定材は、変形性膝関節におけるHTOプレートシステムの採用増や、潜在患者の多い橈骨遠位端骨折用プレートシステムの症例数が安定する等が市場拡大につながり、脊椎固定システム市場は、多椎間症例の増加が寄与して高成長が続いている。

3.将来展望

2017年度のメディカルバイオニクス(人工臓器)市場は、胸部・心臓血管外科分野では高成長品目はないものの、症例に比例した市場を形成することや、整形分野の脊椎固定システムの続伸、透析分野はHDF採用患者数が増加していることなどから、前年度比2.8%増の6,503億1,500万円を予測する。

調査概要


調査期間: 2017年5月~2018年2月
調査対象: 国内メーカー、及び、輸入製品総発売元
調査方法: 当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに文献調査併用

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