「夏のご挨拶」に関する調査(20歳以上の男女対象) 

2018年06月13日

アサヒグループホールディングスは、全国の20歳以上の男女を対象に「夏のご挨拶」をテーマに、今年の贈答計画についてアンケートを実施しました。

調査結果サマリー


  • 半数以上が「夏ギフトの贈答意向を示す」、景気上向きでギフト市場活況の兆し
  • 平均贈答件数は「3.33件」、13年前よりも0.61件減少し「少数贈答」傾向が進む
  • 贈答先は「両親(義理含む)」「親戚」「友人」など、プライベートギフトが主流
  • 「3,000円台」と「5,000円台」、贈る先に合わせて2つの価格帯を使い分け
  • ギフト選びはどっち!? 「贈り先の好み」、それとも「自分の好み」を優先する?
  • 相手に負担をかけない配慮を持ちつつも、見栄え・高級感は重視する!
  • 15年連続で夏ギフトのトップは「ビール」、夏にゴクゴク飲める飲料に人気集中!
  • 欲しいギフトのトップも「ビール」、ワイン、ウイスキーなど洋酒を望む声も
  • 「ハム」「産地直送の魚介類」など、食卓を彩る高級食材にテンションアップ
  • 12.7%が「手紙・はがきを出す」と回答、「絵手紙に心が温まる」という声も
  • 「はがき・手紙」「直接訪問」は年々減少し、「電話」「SNS」の挨拶にシフト

調査結果


■半数以上が「夏ギフトの贈答意向を示す」、景気上向きでギフト市場活況の兆し

今夏、ギフトを贈る予定がある?
・贈る予定 39.9%
・検討中 15.7%
・予定はない 44.4%

夏のご挨拶や御礼などを兼ねて、今夏に誰かにギフトを贈るという人はどの位いるのでしょうか。「お世話になっている夫の姉家族のところにメロンを贈る。メロンが大好きだそうで、毎年喜ばれている」(女性30代、愛知県)など、「贈る予定がある」と回答した人は39.9%。まだ定かではないものの、「検討している」という声も15.7%を数え、全体の半数以上の人びとが「夏ギフトの贈答を前向きに考えている」ことが明らかとなりました。自由回答の中には「少し日持ちのするおいしい洋菓子を探している」(男性60代、兵庫県)、「相手の家族で分けて食べられるものを考えているが、今までにハムセット、そうめん、丼物、飲物、御菓子……を贈ってきたが、毎回悩む」(女性50代、兵庫県)など、ギフト探しに頭を悩ます人が多いことがうかがえます。

過去同時期の調査によれば、「贈る予定がある」「検討している」という声は、東日本大震災が発生した2011年から50%台を推移し、2016年には過去最も低い47.3%を記録。ところが昨年2017年は、日経平均株価の2万円超えや有効求人倍率が高水準を示すなどの好材料から、贈答意向は一転して52.8%まで回復しました。さらに今年は昨年よりも2.8%も高い55.6%を示し、ギフト市場の活況に期待が寄せられます。

年代別で「贈る予定がある」「検討している」という贈答意向を持つ声を見てみると、30、40代は40%台を推移していましたが、50代を境に55.1%まで一気に急増。さらに60代では65.0%、70代以上ではピークの75.8%数え、年代と共に贈答意向が高まる傾向が見られました。特にシニア層は、長年の人付き合いや季節の挨拶、日本の風習を大事にする人が多いようです。その一方で、「お世話になっている趣味の先輩に贈る」(男性20代、福岡県)など、20代は30、40代よりも高い54.1%を示し、既婚、未婚に関わらず、若い世代においても夏のご挨拶を重視する人が意外に多いことがうかがえます。

その反面、「今のところ予定はない」という声も44.4%を占めました。主な理由は「普段から、ちょっとしたもののやり取りをしているので」(女性50代、千葉県)など、改まって夏ギフトは贈らないという声。「日本の古い習慣だと考えている。馴れ合いを助長する可能性が高く不要だと思う」(男性60代、東京都)など、形式的な礼儀・礼式を廃止する声。さらに「毎年お歳暮のみ、と数年前に決めました」(女性50代、神奈川県)など、ギフトは一年の締め括りとなる「お歳暮のみ」に限っているという人もいました。

■平均贈答件数は「3.33件」、13年前よりも0.61件減少し「少数贈答」傾向が進む

今年の贈答意向は、昨年よりも2.8%も増加していることが明らかとなりましたが、次に今夏のギフトの総贈答件数や贈答相手について、具体的に見ていきましょう。総贈答件数を回答人数で割った平均贈答件数は「3.33件」でした。ちなみに過去に実施した同調査によれば、13年前の2005年は「3.94件」とほぼ「4件」に近い数値でしたが、2009年は「3.75件」、2012年は「3.66件」、2015年は「3.45件」と年を追う毎に一人当たりの贈答件数は減少する傾向が見られ、ここ最近は「3件前半」に近づきつつあります。

贈答件数は?
1件 19.1%
2件 30.0%
3件 21.5%
4件 6.7%
5件 11.3%
6~9件 6.6%
10件 4.9%

今年の贈答件数の内訳を見てみると、「妻の兄弟2人に贈る予定」(男性60代、大阪府)など、「2件」という声が最も多く30.0%。次に「3件」(21.5%)、「1件」(19.1%)が挙げられ、「3件以内」の少数贈答派が全体の7割以上を占めました。その反面、「義理の両親、義理の兄弟、姉妹、友人、子どもなどに計8件にデパートから送る」(男性60代、福岡県)など、「6~9件」(6.6%)、「10件以上」(4.8%)という声も全体の1割以上を数えました。

■贈答先は「両親(義理含む)」「親戚」「友人」など、プライベートギフトが主流

「3件以内」の贈答件数が大多数を占めましたが、次に具体的な贈答先を見ていきましょう。最も回答が多かったのは「自分(義理)の両親」(45.3%)でした「自分の親に毎年贈っている」(男性50代、茨城県)など、離れて暮らす「自分の両親」に夏の挨拶としてギフトを欠かさないという声。さらに「夫の実家に行くときに果物を買って行く」(女性40代、愛知県)など、「義理の両親」という声も多く、日ごろの感謝と夏の暑さを気遣う労いの意味を込めて、夫婦両方の両親に「夏ギフトを贈る」という人が目立ちました。

誰に贈る?
1 自分(義理)の両親 45.3%
2 親戚 34.6%
3 自分の兄弟・姉妹 28.6%
4 友人 21.7%
5 上司 11.3%
MA(複数回答)/n=1536人(贈答意向を持つ人)

「両親」に加えて「娘の嫁ぎ先、県内外の叔父家族などに贈る」(女性50代、鳥取県)など、2位に「親戚」(34.6%)、3位にも「自分(義理)の兄弟・姉妹」(28.6%)が続き、ランキング上位には「家族」「親族」が占めました。かつて夏ギフト、お中元といえば、「ビジネスギフト」でしたが、昨今では家族・親族間のギフトのやり取りが主流となっていることが判ります。

「家族・親族」以外で多かったのは、4位「友人」(21.7%)。「高校からの友人に贈っている」(女性30代、千葉県)など、学生時代、日ごろお世話になっている友人に季節の挨拶を行うという声。家族・親族間と同じく、利害関係のないプラベートの付き合いを中心に、夏ギフトのやり取りが行われていることがうかがえます。そのほか、「会社の上司にネットでから購入して贈る」(男性40代、福井県)、「得意先の担当者に」(男性60代、大阪府)など、5位に「上司」(11.3%)、6位にも「仕事上のお客さん」(10.9%)が続きました。プライベートギフトが主流とはいえ、仕事上のコミュニケーションづくりを行う「ビジネスギフト」も健在であることが判ります。またランキング圏外ですが、「ピラティスのコーチ」「恩師」「お医者」など、かかりつけの医者や習い事の先生、また「駐車場の大家さん」「お寺に」など、長く付き合いのある人との円満な関係維持に夏ギフトを活用する人もいました。

■「3,000円台」と「5,000円台」、贈る先に合わせて2つの価格帯を使い分け

一件当たりのギフト予算は、おおよそどの位でしょうか。「同僚に3,000円台のお菓子を」(女性20代、北海道)など、「3,000円台」と回答した人が最も多く50.8%。続いて「仕事上のお客さんに5,000円ぐらいのものを」(男性50代、大阪府)など、「5,000円台」も41.8%を数え、夏ギフトの商品価格帯は「3,000円台」と「5,000円台」の2つが多数派であることが判ります。自由回答の中には「両親へ3000円ほどのものを、親戚へ5,000円台のものを店頭注文する」(女性30代、千葉県)、「娘の旦那さんの実家は5,000円、義理の兄弟は5,000円 、友人は3,000円」(女性60代、山梨県)など、贈る相手に合わせて2つの価格帯を使い分けている人も少なくありませんでした。今年の平均の総贈答件数は「3.33件」でしたので、今夏の各ご家庭のギフト予算はトータルで9,990~16,650円くらいの出費が見込まれそうです。

「3,000円台」「5,000円台」に集中する一方、「10,000円以上」という声も僅かながら2.6%を占めました。自由回答の中には「娘の嫁ぎ先へ、一万円前後の酒類をデパートからと考えている」(男性70代、兵庫県)、「娘の仲人に1万円くらいのものを」(女性60代、東京都)など、やや奮発したギフトを贈る人もいました。社会的な地位、感謝の度合い、体面・体裁等々、様々な要因が価格に反映されていることがうかがえます。

■ギフト選びはどっち!? 「贈り先の好み」、それとも「自分の好み」を優先する?

次にギフトを選ぶ際に、皆さんが重視しているポイントを見ていきましょう。最も回答が多かったのは「贈り先の趣味や好き嫌い」(62.5%)でした。「お互いに酒好きなのを知っているので」(男性60代、愛知県)、「贈る相手が好きな食品を送ることが多い」(女性50代、徳島県)など、先方の趣味趣向を第一優先するという声。自由回答の中には「送り主が身近な人なので、欲しいものを聞いているから」(女性40代、山口県)、「事前リサーチして確実に喜んでもらえるものにしている」(女性60代、神奈川県)など、関係が密な家族・親族間のギフトのやり取りの場合、相手の欲しいものを直接聞いてから贈るという人もいました。

ギフト選びのポイントは
1 贈り先の趣味や好き嫌い 62.5%
2 相手がもらって負担に感じない価格帯のもの 31.7%
3 夏らしさのあるもの・涼しげなもの 22.3%
4 自分が好きなもの 21.3%
5 いくらあっても無駄にならない・困らないもの 20.8%
6 使ってしまえば、形、モノが残らないもの 18.7%
7 普段、自分では買わないちょっと高級なもの 18.2%
8 贈り先の家族構成 16.3%
9 商品ブランド・メーカー名 12.9%
10 毎年同じものを贈るようにしている 10.4%
MA(複数回答)/n=1516人(贈答意向を持つ人)

「贈り先の好み」を重視する一方、4位に「自分(贈り主)が好きなもの(気に入っている)」(21.3%)がランクイン。「もらって自分がうれしいもの」(男性60代、山梨県)など、贈る先を自分に置き換えて、自分が好きもの、うれしいものを選ぶという声。さらに「自分が食べたりして美味しかった物」(男性50代、埼玉県)など、自分が食べたり試して美味しかったもの、感動したものを、相手にも体験・共有させてあげたいという声。「相手の好み」と「自分の好み」では一見真逆のようですが、その根っこの共通部分には相手を喜ばせたいという気持ちがうかがえます。

■相手に負担をかけない配慮を持ちつつも、見栄え・高級感は重視する!

2位は「相手がもらって負担に感じない価格帯のもの」(31.7%)。「(みんな)年金暮らしなので、贈られる側の大きな負担にならないように気をつけている」(男性70代、三重県)など、高価であれば良いというものではなく、ギフトをもらった側がお返しに負担を感じない配慮を心掛けるという声。いかにも日本人らしい思いやりや心遣いと言えそうです。その一方で「高級感や華やかさを重視する」(女性30代、神奈川県)など、7位に「普段、自分では買わないちょっと高級なもの」(18.2%)など、費用負担にならない配慮を持ちつつも、いつもよりもワインランク上の「プチ贅沢な商品を選ぶ」という声も寄せられました。高すぎないものの、見栄えや高級感はギフト選択の大きなポイントと言えそうです。

続いて、3位は「夏らしさのあるもの・涼しげなもの」(22.3%)。「夏の暑い時期に飲み物であれば間違いはないと思う」(男性60代、三重県)、「フルーツゼリーや素麺など、夏らしい涼しげな品を」(女性50代、東京都)など、喉の渇きを癒やすドリンク、涼を感じるデザートや食品等、「夏の暑さ」を意識したギフト選びを行うという声。特に今夏は全国的に厳しい暑さが予想されており、例年以上に「夏らしいギフト」を選択する人がきっと多いのではないでしょうか。そのほか、「賞味期限が長くて、いくつあっても困らないもの」(女性40代、大阪府)など、5位に「いくらあっても無駄にならない・困らないもの」(20.8%)、6位にも「使って(食べて)しまえば、形、モノが残らないもの」(18.7%)が続き、需用が高くて、食べたり使ってしまえば跡形も残らない「消えものギフト」に支持が寄せられました。

■15年連続で夏ギフトのトップは「ビール」、夏にゴクゴク飲める飲料に人気集中!

さて、今年の「夏のご挨拶」、皆さんはどんなギフトを贈るのでしょうか、堂々の人気ナンバーワンギフトは「ビール」(54.0%)でした。「ビールが好きな方は何本あっても助かるでしょうし、日持ちもするので」(女性40代、大阪府)など、「涼を感じる」「いくらあっても困らない」等の条件の満たし、夏に向けて一段と消耗が増える「ビール」は夏ギフトの王道という声。自由回答の中には「ギフト限定ビールを贈る」(男性50代、福岡県)、「いつもは飲めない高級なビールなど、日常よりワンランク上のものを選びたい」(男性60代、静岡県)など、いつもの晩酌をより贅沢に楽しんでもらうため、日ごろは味わえない限定やプレミアムビールを選ぶという人もいました。ちなみ毎年実施している同調査によれば、2004年以来、15年連続で贈りたいギフトのナンバーワンに「ビール」が選ばれています。

今夏は何を贈る?
1 ビール 54.0%
2 お菓子・デザート 27.6%
3 ジュース飲料(100%果汁等) 15.5%
4 ハム・ソーセージ 14.9%
5 産地直送の野菜・果物 12.8%
6 そうめん・ひやむぎ 12.4%
7 コーヒー・お茶 12.0%
8 産地直送の魚介類 7.3%
9 地酒 7.1%
10 食用油・調味料 5.1%
MA(複数回答)/n=1501人(贈答意向を持つ人)

さらに「その土地でしか飲めないおいしい地酒」(女性40代、大阪府)など、9位にも「地酒(日本酒、焼酎)」(7.1%)が挙げられ、アルコールギフトに人気が寄せられました。「お酒なくして、夏ギフトは語れない」と言っても過言ではなさそうです

アルコールギフトと同じく飲料では、3位に「ジュース飲料(100%果汁等)」(15.5%)。「ジュースは、子どものいる家庭でとても評判がいい」(女性30代、東京都)など、大人向けのギフトが「ビール」なら、子ども向けには「ジュース」という声。特に子どものいるご家庭には、ビールとジュースを詰め合わせたギフトセットを贈るのも選択肢の一つ言えそうです。さらに「コーヒーセットを仕事の付き合いの方に贈る」(女性30代、鳥取県)など、7位にも「コーヒー・お茶」(12.0%)が挙げられ、夏場にゴクゴク飲める「飲料」を支持する声がランキング圏内に目立ちました。

飲料以外で回答が多かったのは、2位「お菓子・デザート」(27.6%)。「普段は買わない少し高級なお菓子を贈る」(女性30代、大阪府)など、ジュ-ス類と同じく、子どものいるご家庭なら「お菓子・デザート」を選ぶという声。「日持ちする」「大人から子どもまで楽しめる」「消えもの(食べれば無くなる)」という点においても、ギフトに最適な商品と言えそうです。さらに「ハムやそうめんなどは使い勝手が良いので」(男性60代、福島県)など、4位に「ハム・ソーセージ」(14.9%)、5位に「産地直送の野菜・果物」(12.8%)、6位にも「そうめん・ひやむぎ」(12.4%)が続き、夏場の食卓を彩る食材にも支持が寄せられました。

■欲しいギフトのトップも「ビール」、ワイン、ウイスキーなど洋酒を望む声も

今夏に贈りたいギフトを見てきましたが、その一方でギフトをもらう立場とするならば、皆さんは本当に欲しいギフトとは何でしょうか。もらいたいギフトのトップは、贈りたいギフトと同じく「ビール」(57.6%)でした。「ビールは大好きだから。暑い時期なので冷たい飲み物は有り難い」(男性40代、埼玉県)など、猛暑を予想される今夏を控えて、晩酌の必需品であるビールギフトを求める声。さらに「重いビールは運べないから」(男性60代、神奈川県)など、重くて嵩張るビールはスーパーで買って持って買えるのも一苦労なため、ギフトで届けてもらうととても嬉しいという人もいました。「贈りたいギフト」「もらいたいギフト」の2つのタイトルを獲得し、「贈る側」と「もらう側」の双方に喜ばれる完璧なギフトであることがうかがえます。

トップと同じくアルコールギフトでは「気になるけど、わざわざ買わない価格帯のワインや珍しい銘柄の日本酒などもらうと嬉しい」(女性50代、大阪府)など、10位「地酒(日本酒、焼酎)」(もらいたい=13.1%、贈りたい=7.1%)、11位「ワイン」(もらいたい=12.8%、贈りたい=3.8%)、13位「高級洋酒(ウイスキー、ブランデー)」(もらいたい=8.3%、贈りたい=1.9%)が続きました。特に「ワイン」「高級洋酒(ウイスキー、ブランデー)」は「贈りたいギフト」の数値を「もらいたいギフト」が大きく上回り、洋酒ギフトを望む人たちが意外に多いことがうかがえます。

■「ハム」「産地直送の魚介類」など、食卓を彩る高級食材にテンションアップ

さらに「もらいたいギフト」の数値が大きく上回ったのは「ハム・ソーセージ」(もらいたい=24.7%、贈りたい=14.9%)、「コーヒー・お茶」(もらいたい=17.7%、贈りたい=12.0%)、「産地直送の魚介類(かに、鮭等)」(もらいたい=14.3%、贈りたい=7.3%)、「缶詰・レトルト(かに缶、高級スープ等)」(もらいたい=7.7%、贈りたい=2.3%)など、食品類が並びました。自由回答の中には「かに缶もらうとテンション上がる」(男性50代、東京都)など、普段食卓に上らない高級食材が届くと、家族が手放しで喜ぶという声を寄せられました。

そのほか、「もらいたいギフト」ならではの回答では「各種商品券」(もらいたい=20.4%、贈りたい=1.8%)、「カタログギフト」(もらいたい=16.6%、贈りたい=2.1%)が目立ちました。自由回答の中には「自分の好きなものを選べるので商品券かカタログギフトがいい」(女性30代、東京都)など、もらう立場で考えれば、自由度の高い商品券やカタログがベストという声。その反面、贈り側の立場からすれば、「商品券が使い勝手が良いが、感動はない」(女性60代、大阪府)、「商品券を上げると金額が直ぐ分かってしまうので、なかなか難しい」(男性60代、千葉県)など、額面があからさま、味気なく感動が薄い等の理由で避ける人が目立ちました。また、中には「(以前)カタログをもらい、うっかり期限が過ぎた経験があるので嫌」(女性50代、広島県)など、過去の苦いエピソードを持つ人もいました。

■12.7%が「手紙・はがきを出す」と回答、「絵手紙に心が温まる」という声も

ここまで「夏ギフト」を見てきましたが、ギフトのほか、「暑中・残暑見舞いはがき(かもめ~る)」など、夏のご挨拶の予定はいかがでしょうか。「日本の伝統的な習わしは大事にしたい」(男性70代、鹿児島県)など、「はがき(かもめ~る)・手紙を出す」と回答した人は全体の12.7%。自由回答の中には「遠くに住む親戚や友人などが元気かどうかの確認をする意味で必要だと思う。メールもいいですが、絵葉書をいただくと心が温まる」(女性40代、山口県)など、手書きのはがきにその人らしさや、温もりを感じるという声。その一方で、「大切な習慣だと思うが、始めたら止め時が難しい」(女性40代、東京都)、「ハガキはもらったら確かに嬉しいですが、送るのは面倒臭いし、お金もかかる」(女性30代、大阪府)など、ハガキのやり取りを続けながらも、内心面倒臭さを感じているという本音も寄せられました。

ギフト以外の「夏のご挨拶」は?
1 はがき(かもめ~る)・手紙を出す 12.7%
2 電話で挨拶する 8.8%
3 直接、実家・知人宅を訪れて挨拶する 5.5%
4 Eメールで挨拶、またはオンラインで暑中・残暑見舞いカードを送る 5.2%
5 SNSで挨拶、または暑中・残暑見舞いカードを送る 2.3%

ハガキでの挨拶に続き、2位は「電話で挨拶する」(8.8%)。「やっぱり日頃会えない人にお中元を贈って、その後に電話でお話がしたい」(女性60代、福岡県)など、夏ギフトのやり取りの後に、電話で近況報告が一連の流れという声。ある意味、ギフトは互いに連絡を取り合うためのキッカケづくりとも言えるかもしれません。続いて「顔を見て話す事により親兄弟の信頼の絆が更に深くなる」(男性50代、栃木県)など、3位に「直接、実家(帰省)、知人宅を訪れて挨拶する」(5.5%)、4位に「Eメールで挨拶、またはオンラインで暑中・残暑見舞いカードを送る」(5.2%)が挙げられました。

■「はがき・手紙」「直接訪問」は年々減少し、「電話」「SNS」の挨拶にシフト

過去調査と比較してみると、「はがき(かもめ~る)・手紙を出す」(2018年=12.7%、2017年=12.5%、2016年=16.4%)という声は3年前に比べて3.7%減少。さらに「直接、実家(帰省)、知人宅を訪れて挨拶する」(2018年=5.5%、2017年=5.7%、2016年=6.0%)という声も3年前よりも僅かながら0.5%減少し、手紙文化のほか、人とのダイレクトなコミュニケーションが徐々に失われていることが判ります。その一方で、「電話で挨拶する」(2018年=8.8%、2017年=6.7%、2016年=7.2%)、「SNSで挨拶する」(2018年=2.3%、2017年=1.4%、2016年=0.8%)という声は増加傾向が見られました。かつては主流であった手紙や訪問等のアナログな挨拶文化から、デジタル機器を通しての挨拶へと手段が変わりつつあることがうかがえます。

その反面、「特に『暑中・残暑お見舞いのご挨拶』の予定はない」という声も65.0%を占めました。主な理由は「普段付き合う人とは、よく連絡を取っているので、格別な挨拶は不要。付き合いがない人への挨拶は形だけなので不要」(男性60代、鳥取県)、「必要性はあまり感じません。双方の気持ちがあれば、あってもなくてもいいと思う」(男性40代、神奈川県)など、日ごろの人付き合いの中で、特に夏の挨拶の必要性を感じていないという声。さらに「年賀状にも言えるが、世の中が便利になるにつれ、味わいが無くなっていく感じがする。また個人情報の問題で、会社の名簿がなく贈りたくても出来ない現実もある」(男性40代、東京都)など、現代社会の実情を考えれば、文化が廃れていくのも致し方ないという意見も寄せられました。

調査概要


調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,821人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年6月6日~6月12日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アサヒグループホールディングス]
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