デジタルメディア利用実態調査 2018 日本編(14歳以上の一般消費者対象)
2018年09月26日デジタルメディア利用実態調査は、デジタルデバイスの保有、デジタルサービスの契約、利用動向といったデジタルメディアの利用状況について年代別に動向をまとめています。また映像コンテンツ、ニュース、ソーシャルメディア、広告、ゲーム、音声対応デジタルアシスタント、AR/VR、パーソナルデータのカテゴリに分類し、より詳細にデジタルメディアの浸透状況や利用における課題を分析しています。
調査サマリ
- 映像コンテンツ:映像視聴におけるストリーミングサービスの存在感がますます高まりつつある
- ニュース:ニュース情報を得るためにソーシャルメディアを頻繁に使用する若年層の割合が増加している
- ソーシャルメディア:若年層を中心に企業のソーシャルメディア利用に対して一定の評価がされている
- 広告:若年層は商品購入の際にソーシャルメディアやインフルエンサーの影響を重視する傾向がある
- ゲーム:eスポーツのイベント参加・視聴経験がZ世代、ミレニアル世代で1割を超えた
- 音声アシスタント:Z世代の利用経験率は半数に迫り、スマートフォンでの利用が中心に。アシスタント機器保有率は4%にとどまった
- AR/VR:ヘッドセットの保有率は3%と多くないが、コンテンツ視聴、ゲーム、教育、情報取得等用途は幅広い
- パーソナルデータ:個人情報の流出への懸念がある一方、個人情報の提供意向を持つ人の割合も徐々に増加
調査結果
【デジタルメディア利用実態調査 2018 -日本編- 主な内容】
■Z世代のニュース情報取得手段について
Z世代(14~20歳)ではソーシャルメディアでのニュース取得が主流になりつつあり、テレビ(ニュース番組)に迫っている。
■ソーシャルメディア情報の信頼性について
ミレ二アル世代(21~34歳)のソーシャルメディアユーザーのうち、約6割がソーシャルメディア上のニュースの信頼性に懸念を持ち、信頼性を担保するために情報源を重視している。
■ソーシャルメディアを通じた企業との接触について
全体の2割の消費者がソーシャルメディア経由で企業と接触した経験がある。また、ソーシャルメディアから企業情報を取得する若年層は多く、企業のソーシャルメディア利用がブランド認知において高く評価されている。
■音声アシスタントについて
全体の1割が「毎日」音声アシスタント機能を使用しており、10代の利用経験率は半数に迫る。レポートに記載の調査結果からはその活用方法についてZ世代では動画・音楽の再生での活用が目立つ一方、50代以上では、「メッセージ・電子メールを読む/送信する」のニーズが高いことが分かる。
■AR/VRの機器保有率と用途について
VRヘッドセットの保有率は前年と変わらず3%である一方、「映画やテレビ番組の視聴」、「教育」など幅広い用途で使用頻度が増えている。用途別の関心度では、Z世代・ミレニアル世代でゲームへの関心が高いほか、映画やテレビ番組のコンテンツ視聴、自分の周囲に関する情報取得などにも幅広い世代で興味が示されている。
調査概要
「デジタルメディア利用実態調査」について
本調査はデロイトグローバルの委託を受けた独立調査会社が、14歳以上の一般消費者を対象に実施したオンライン調査の結果である。
調査実施時期:2018年6 月
回答者数:日本国内分 2,083 名