防災の備えに関する意識調査(20代~60代男女対象) 

2019年03月05日

ソフトブレーン・フィールドは、「マルチプルID-POS購買理由データPoint of BuyⓇ」(以下POB)アンケートモニター(n=4,259名 男女20代~60代)を対象に、「防災への備えに関する意識調査」を2019年1月11日(金)~1月15日(火)にかけて実施しました。

調査結果のポイント


  • 現在不安に思っている災害は、「地震・津波」が68.2%で最多。それに次ぐ「豪雨・洪水などの水害」32.4%「暴風・竜巻」25.9%を大きく引き離す。
  • ご自宅周辺の指定避難場所を「知っている」方が75.3%、お住まいの地域の地震ハザードマップが「家にある」方が33.2%、「家にはないが見たことがある」が22.8%となり、2人に1人の方が地震ハザードマップをみたことがあるが、「見たことがない・わからない」と回答しており、まだまだ啓蒙が必要であると言える。
  • 防災グッズの備蓄・保管率は48.8%で、エリア別では、「北海道」が53.8%で最多。昨年発生した北海道胆振東部地震の経験による防災意識の高まりであることが伺える。
  •  備蓄・保管している防災グッズについては、「1.懐中電灯」が88.6%、「2.非常用飲料水」が67.9%、「3.非常用持ち出し袋・防災セット」が55.9%と続く。
  • 防災グッズの見直しを「年に1回以上行っている」が41.6%、「数年に1回程度行っている」が43.4%となり、8割以上の方がある程度の期間で防災グッズの見直し実施。

調査結果


最初にアンケートでは、お住まいの地域において、現在不安に思っている災害について調査をしました。

現在不安に思っている災害については、「地震・津波」が68.2%で最多となり、それに次ぐ「豪雨・洪水などの水害」32.4%、「暴風・竜巻」25.9%を大きく引き離す結果となります。昨年は大阪や北海道などで、大きな地震に見舞われた日本において、季節や時刻に関係なく発生する「地震」が不安であると多くの方が考えていることがわかります。
次に、ご自宅周辺の指定避難場所(※1)や、地震ハザードマップ(※2)の認知ついて調査をします。

※1指定避難場所)災害の危険性があり避難した住民等が、災害の危険性がなくなるまで、必要な期間を滞在し、または災害により自宅に戻れなくなった住民等が一時的に避難する場所。
※2地震ハザードマップ)地震の揺れの強さや揺れによって引き起こされる、建物崩壊や液状化の危険を地図上に表したもの。

まず、ご自宅周辺の指定避難場所について、「知っている」が75.3%となり、前回(2016年)調査時の69.9%から5.4ポイント上昇しています。お住まいの地域の地震ハザードマップについては、「家にある」が33.2%、「家にはないが見たことがある」が22.8%となり、2人に1人の方が地震ハザードマップをみたことがあることがわかりました。その一方で、半数近くの方が、「見たことがない・わからない」と回答したことから、まだまだ啓蒙活動が必要なことがわかります。

次に、防災グッズの備蓄や保管について、エリア別で調査をします。

防災グッズを「備蓄・保管している」と回答した方は、48.8%(2,077名)で、エリア別では、「北海道」が53.8%でもっとも多く、「関東」が51.5%、「中部・北陸」が49.0%と続きます。
このエリアにお住まいの会員コメントには、ご自身の体験やライフイベントなど、様々なことがきっかけとなり、防災グッズの備蓄・保管をするようになったという声がありました。

■北海道エリア
「昨年発生した北海道胆振東部地震後のブラックアウトを経験してから、更に防災意識が高まり、ラジオ、懐中電灯、現金などを用意するようになった(30代)」
「昨年の大規模停電をきかっけに、大容量バッテリーを購入(30代)」

■関東エリア
「東日本大震災のタイミングで防災グッズを購入。それ以降9月1日の防災の日に準備したものを点検している(60代東京在住)」
「子どもが生まれて一戸建てに引っ越しをしたときに、家具を揃えるついでに防災グッズを購入した(30代神奈川在住)」

■中部・北陸エリア
「昨年の台風や、地震災害をきかっけに、避難するときの持ち出し袋を用意した(20代愛知県在住)」
「昨年の台風で浜松市は3日間に及ぶ大規模停電を体験したが、カセットコンロ・ろうそく、ラジオなど、日頃から備蓄していたものを使いほとんどまかなえた。備蓄の大切さを知った(60代静岡県在住)」

■近畿エリア
「阪神淡路大震災を経験しているので、当たり前のように日頃から備蓄をしている(40代兵庫県在住)」
「昨年の台風21号での停電後に、断水の不便さ体験したため、水は常に備蓄するようになった(50代大阪府在住)」
次に、備蓄・保管しているアイテムや防災グッズの見直しのタイミングについて、調査をします。

備蓄している防災グッズについては、「1.懐中電灯」が88.6%でもっとも多く、「2.非常用飲料水」が67.9%、「3.非常用持ち出し袋・防災セット」が55.9%と続き、他にも「6.非常食」の51.8%や、「7.携帯ラジオ」の49.4%など、非常時に使用するアイテムがランクインする中、「4.缶詰・瓶詰」53.6%や、「5.レトルト食品やインスタント食品」52.6%、「8.ゴミ袋・ビニール袋」43.6%などの、普段使いの食品や日用雑貨などもランクインしています。

コメントからは、「缶詰、レトルト食品、日持ちしそうなお菓子、飲み物などを多めに日頃からストックしている(60代女性)」や、「パンの缶詰、加熱なしで食べられる食品、水だけで食べられる米飯類などを他の防災品と一緒に各自の防災リュックに入れて玄関の戸袋に入れて保管(40代男性)」など、日頃から防災を意識する姿が伺えます。

防災グッズの見直しを「年に1回以上行っている」が41.6%、「数年に1回程度行っている」が43.4%となり、約8割以上の方がある程度の期間で防災グッズの見直しを行っていることがわかりました。

見直しのタイミングについては、「防災の日などに、スーパーで防災用品を売り出したとき(60代男性)」や、「年末の大掃除のとき(40代女性)」、「東日本大震災(3.11)の日に、アマゾンや楽天市場でヘルメットや保存食を購入(50代男性)」など、様々な意見がありました。

今回の調査から、防災グッズについては、非常用のものを購入する方だけではなく、食料や飲料水、日用雑貨等、普段使いのものを災害用に備蓄・保管する傾向もみられました。

また、防災グッズの見直しのタイミングからは、過去の災害の記憶や経験、防災週間に合わせた店頭での展開などが、日頃からの防災への備えを見直すきっかけになっていることがわかります。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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