平成30年(2018年)全国犬猫飼育実態調査 

2018年12月25日

ペットフードの事業者を中心とした85社(正会員56社、賛助会員29社)で組織する一
般社団法人ペットフード協会は、平成30年(2018年)全国犬猫飼育実態調査を行ない、この度その結果がまとまりました。

主な調査結果


1. 平成30年度 全国犬・猫 推計飼育頭数

全国の推計飼育頭数 犬:890万3千頭、猫:964万9千頭。
調査対象者の年齢を「20~79歳」として、2014年~2017年の過去5年間の調査結果により今回集計しました。
時系列でみると、猫の頭数は横ばい、犬の頭数は減少傾向にあり、昨年に続き今回の調査でも、猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回りました。
また飼育率も世帯数の増加傾向が続く中で、猫は9%後半を維持し、犬は、減少傾向にあります。 尚、猫の頭数調査結果には外猫の数は含まれておりません。


世帯数
(単位:千)
飼育世帯率
 飼育世帯数
(単位:千)
平均飼育頭数
 飼育頭数
(単位:千)
<犬>56,614.012.64%7,1541.248,903
<猫>56,614.09.78%5,5391.749,649


2. 平成30年 犬猫の年代別現在飼育状況

年代別での飼育状況をみると、5年前と比べ犬の飼育率はどの年代でも減少しており、最も飼育率の低下が顕著なのは50代でした。なお、20‐60代の飼育率減少に比べ、70代の飼育率は維持されています。また、猫の飼育率は、5年前と比べてほぼ横ばいとなっています。

( )は2014年比

全体 12.6%(▲1.8%)
20代 13.5%(▲0.8%)
30代 11.7%(▲0.7%)
40代 12.2%(▲1.7%)
50代 14.5%(▲3.7%)
60代 13.7%(▲2.8%)
70代 10.0%(▲0.3%)


全体 9.8%( 0.0%)
20代 9.0%(▲0.7%)
30代 9.0%( 0.0%)
40代 10.8%( 1.4%)
50代 11.3%(▲0.3%)
60代 10.4%(▲0.6%)
70代 7.5%(▲0.1%)

3. 平成29年 犬猫の年代別今後の飼育意向

年代別での今後の飼育意向は、5年前と比べ犬の飼育意向がどの年代でも減少しており、最も飼育意向の低下が顕著なのは50代でした。なお、猫の飼育意向は、5年前と比べてほぼ横ばいとなっています。
飼育意向のある方々が、犬を飼育できるような環境の整備やサービスの向上が将来に向けての飼育頭数拡大に必要といえます。

( )は2014年比

全体 20.7%(▲2.9%)
20代 24.1%(▲1.6%)
30代 21.7%(▲1.7%)
40代 21.1%(▲3.0%)
50代 22.1%(▲5.9%)
60代 20.2%(▲3.8%)
70代 15.3%(▲0.8%)


全体 15.8%(▲0.2%)
20代 19.3%( 0.1%)
30代 17.1%( 0.5%)
40代 17.4%( 0.6%)
50代 17.2%(▲0.2%)
60代 13.6%(▲0.2%)
70代 10.6%( 0.7%)

4. 平成30年 犬・猫平均寿命

犬全体の平均寿命は14.29歳、猫全体の平均寿命は15.32歳でした。犬は、超小型犬、
小型犬の寿命が長く、また、猫の場合、「家の外に出ない」猫の平均寿命は15.97歳、「家
の外に出る」猫の平均寿命は13.63歳と寿命に大きな差がありました。

5.平成30年 今後ペットの飼育促進に向けて

今後ペットの飼育促進に向けて、現在、非飼育者で飼育意向のある方々の「阻害要因」、「飼育のきっかけ」への回答として挙げられた上位項目は以下の通りとなりました。(複数回答)

阻害要因 非飼育者&飼育意向あり_犬
1.旅行など長期の外出がしづらくなる 25.9%
2.お金がかかる 24.3%
3.集合住宅に住んでいて禁止されている 23.5%
4.死ぬとかわいそう 21.8%
5.別れがつらい 21.2%

阻害要因 非飼育者&飼育意向あり_猫
1.集合住宅に住んでいて禁止されている 29.4%
2.お金がかかる 21.9%
3.旅行など長期の外出がしづらくなる 21.7%
4.別れがつらい 18.6%
5.死ぬとかわいそう 18.1%

飼育理由_犬
1.生活に癒し・安らぎが欲しかったから 33.5%
2.過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから 31.5%
3.家族や夫婦のコミュニケーションに役立つと思ったから 16.5%

飼育理由_猫
1.生活に癒し・安らぎが欲しかったから 31.5%
2.過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから 28.2%
3.家族や夫婦のコミュニケーションに役立つと思ったから 12.1%

6. 平成30年 ペットフードのタイプ別利用率(複数回答)

犬猫共に市販のドライタイプのペットフードの利用が9割近くあり、ほとんどの飼育者が何らかの市販のペットフードを利用しています。
また、猫に「おやつ」をあげる人が増えてきています。

( )は昨年の数字

市販のドライタイプ 84.7%(84.7%)
市販のウエットタイプ 26.2%(25.1%)
市販の半生タイプ 18.2%(17.5%)
市販のおやつ 39.0%(36.3%)
ペット用療法食 7.8%( 7.3%)
手作りのペット用食事 12.4%(12.5%)
人間の食事の残り 7.0%( 7.3%)
その他 3.1%( 3.5%)

(外猫を除く)
市販のドライタイプ 92.2%(92.5%)
市販のウエットタイプ 49.6%(49.1%)
市販の半生タイプ 15.0%(16.4%)
市販のおやつ 38.2%(33.7%)
ペット用療法食 10.7%(10.6%)
手作りのペット用食事 4.0%( 3.6%)
人間の食事の残り 3.3%( 3.5%)
その他 3.1%( 3.5%) 2.2%( 2.4%)

7.平成30年 1ヶ月当たり支出総額

犬猫それぞれの支出総額は以下の通りです。( )は昨年の数字
犬に関する支出総額(医療費等含む) ¥10,368(¥10,818)
猫に関する支出総額(医療費等含む) ¥6,236 (¥7,475)

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[ペットフード協会]
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