アプリのプロモーション動画が、ダウンロード数や購入意欲に与える影響に関する調査 

2013年11月20日
動画マーケティングコンサルティングを行うLOCUSが運営する、動画マーケティングニュースサイト「movie TIMES」は、GooglePlay「人気のゲーム(有料)」カテゴリ内掲載アプリの動画活用状況と、OSがAndroidで有料アプリを購入したことがある人を対象したアンケートをもとに『アプリのプロモーション動画が、ダウンロード数や購入意欲に与える影響に関する調査』を実施。他製品と販売形態の差が少なく、差別化が難しいアプリ商材において、動画がもたらす高い効果が明らかになりました。

【調査結果概要と考察】

■ 全体の 1/3 のアプリにプロモーション動画が掲載されている。

調査対象アプリのうち動画が掲載されていたアプリは、全体の1/3程度という結果になりました。アプリプロモーションへの動画活用はまだ十分に多いとは言えない状況ですが、動画の活用によりダウンロード数やユーザーの購入意欲に変化は出ているのでしょうか?

■ 動画が掲載されているアプリのうち 77.9%が 1万DL以上されているが、動画が無い場合 41.4%に留まった。

動画の有無からダウンロード数の違いを比較したところ、明白な関係性があることがわかりました。動画掲載の有るアプリのうち 1万DL以上されている割合は77.9%に上る一方、無い場合は41.4%に留まるという結果が得られました。更に、動画掲載の無いアプリのうち 50万DLを突破したアプリは1%未満に過ぎなかったのに対し、動画掲載が有るアプリでは8.6%におよび、動画が掲載されているアプリはより多くダウンロードされることが明らかになりました。

■ 動画の掲載により、人気ランキングの順位が平均 119位上昇。

動画掲載前後の順位変動を計測した調査では、調査期間中に動画の掲載を開始した11本のアプリのうち、7本のランキング順位が上昇しました。更に変動幅に着目すると、下降平均値が-63位であったのに対し、上昇平均値は119位と、順位の上昇において大幅な変化が認められました。この調査結果から、製品の個体差が影響を及ぼしかねない異なる製品間(動画掲載の有るアプリAと、動画掲載の無いアプリB)のみならず、たとえ同一製品であったとしても、動画の掲載による効果が発揮されるという事実が示されました。

■ 動画が掲載されているアプリをダウンロードした人のうち8割が、アプリに対し興味関心が高まったと回答。

動画がユーザーに与える影響に関する調査では、3割以上のユーザーがダウンロードの際、「直接的に動画の影響を受けた」と回答しており、これを含めた8割近いユーザーが動画により「アプリに対する関心が高まった」と回答しました。動画は確実にユーザーの興味喚起を行う役割を果たしていることがわかります。

■ ユーザーはアプリの特徴や画面動作など具体的・実利的な内容の動画を求めている。

ユーザーは動画にどのような内容を求めているかを調査した結果、世界観や利用シーンを伝える「プロモーションムービー」のような動画よりも、製品特長や実際の画面の動きが分かるような、具体的で実利的な内容の動画が望まれているようです。有料アプリの購入を検討しているユーザーを例にあげれば、購入前後のギャップをなくしたいという思いから、事前に動画でアプリの機能性や動作性がわかると、安心感をもってアプリのダウンロードを行うことができるということなのかもしれません。


【調査概要】

「GooglePlay「人気のゲーム(有料)」カテゴリ内掲載アプリに対する調査」
調査時期: 2013/1月~2013/8月(各月1日に計測)
調査対象: GooglePlay 「人気のゲーム(有料)」カテゴリ内に掲載のアプリ(各月480本)
調査方法: 掲載アプリの詳細ページより調査項目情報を収集・集計

「有料アプリを購入したことがあるスマートフォンユーザーに対する調査」
調査時期: 2013/10/29 ~ 2013/11/5
調査対象: OSがAndroidで有料アプリを購入したことがあるスマートフォンユーザー 男女170名
調査方法: 掲載アプリの詳細ページより調査項目情報を収集・集計

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[movie TIMES]
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