お墓参りに関する調査 

2014年09月01日
楽天リサーチは、「お墓参りに関する調査」を実施。今年もお盆期間を終え、お墓参りの実態やお墓に対する希望を調査することで、日本人のお墓に対する意識・行動を把握しました。今回の調査は、8月17日~18日の2日間、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国に在住する20代~60代の男女、計1,000人を対象に行いました。

【調査結果からの考察】

■調査前は、現代の日本においてお墓参りの文化は薄れているという仮説を立てていたが、今年これまでにお墓参りをした人は65%、お盆にお墓参りをした人は34%と、お墓参り率は高かった。

■自身の埋葬方法について、男女における意識差がはっきりしていたことは興味深い。特に女性は「散骨」を希望する割合が高いことが意外な結果となった。


【調査結果】

■今年これまでにお墓参りをした人は65%で、お墓参りした人の墓参平均回数は2.5回

今年になってから「1回以上お墓参りをした人」は65%で、40代(71%)、50代(72%)、60代(72%)は、20代(55%)、30代(59%)よりもお墓参りをした人の割合は多い。一方で、「一度もお墓参りをしなかった人」は、20代(46%)、30代(42%)で多い。

■若年層がお墓参りしなかった理由は、「まとまった休みがあまり取れない」「『お墓参り』をする習慣がない」

お墓参りをしなかった人にその理由を聞いたところ、「お墓の場所が遠すぎて行けない(33%)」が1位となった。お墓参り率が低い若年層で見ると、20代は「まとまった休みがあまり取れない(20%)」、30代は「『お墓参り』をする習慣がない(27%)」が「お墓の場所が遠すぎて行けない」に次ぐ2番目の理由であった。

■お盆にお墓参りをした人は34%を記録

1年の中で最もお墓参りする機会が多いお盆(8月13日~16日)の過ごし方を聞いてみたところ、「お墓参り(34%)」の回答率が最も多かった。これに次いで「帰省(19%)」「レジャー(プール・遊園地など)(9%)」が多かった。

■女性の方が「自分が入る『お墓』のことを考えると憂鬱(ゆううつ)な気持ちになる」と考えている人が多い

お墓参りに関する意識について、全体では「将来、自分の『お墓』のことで子や孫に迷惑をかけたくない(85%)」「お葬式や『お墓』に関するしきたりについて、知る機会が少ない(70%)」が多い。
男女別にみると、「将来、自分の『お墓』のことで子や孫に迷惑をかけたくない」「自分が入る『お墓』のことを考えると憂鬱(ゆううつ)な気持ちになる」については、女性のほうで回答率が高く、逆に、「自分が『お墓』を守らなければいけないという責任を感じる」「『お墓参り』は自分の子供や孫にもしてもらいたい」については、男性のほうで回答率が高かった点は興味深い。

■自身の埋葬方法の希望について、男性は「先祖代々の墓」、女性は「散骨」「永代供養墓」の回答率が高い

自分自身の将来の埋葬方法への希望を聞いたところ、男性は「先祖代々のお墓」「自分や家族等が新しく用意するお墓」が上位2位を占めた。一方女性は、「散骨」が「先祖代々のお墓」とほぼ並んで第1位で、「先祖」「墓」といったものに束縛されたくない様子がうかがえた。

■「墓」の選択は、「自宅からの近さ」等、通いやすさが重視されている

「墓を選ぶ場合の優先順位上位3位」を聞いたところ、「自宅からの近さ」「価格の安さ」「親族(子や孫)の家からの近さ」が上位3位を占めた。家族構成別に見ると、単身者は「価格の安さ」を1位に選んだ人が最も多く、子供がいる家族は「親族(子や孫)の家からの近さ」を1位に選んだ人が「自宅からの近さ」の次に多い結果となり、それぞれのライフスタイルが「お墓」の選択に影響を及ぼしていることがわかった。


【調査概要】
調査エリア  :全国
調査対象者  :20代から60代の男性および女性
回収サンプル数:1,000サンプル
調査期間   :2014年8月17日から18日
調査実施機関 :楽天リサ-チ株式会社

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[楽天リサーチ]
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