国内鞄・袋物市場に関する調査 2015 

2016年04月04日
矢野経済研究所は、国内の鞄・袋物小売市場の調査を実施した。

<鞄・袋物とは>
本調査における鞄・袋物とは、鞄は主に男性仕様の大型のもの、袋物は主に女性仕様のハンドバッグや小物入れを指し、「ビジネス鞄」や「旅行用鞄」、「ハンドバッグ」などに加え、「財布・革小物類」や「ベルト」を含む。
また鞄・袋物市場規模のうち、インポートブランドとライセンスブランドについては暦年ベースで算出し、合算した。

【調査結果サマリー】

◆ 2014年度の国内鞄・袋物市場規模は前年度比104.7%の1兆528億円、2015年度も1兆円台維持の見込
2014年度の国内鞄・袋物の市場規模は小売金額ベースで、前年度比104.7%の1兆528億円、2015年度は同101.8%の1兆718億円の見込みである。2011年度以降はプラス成長を続けており、市場規模は1兆円台に回復している。訪日外国人観光客によるインバウンド需要と、国内富裕層の消費によりインポートブランドを中心とした高額商品が好調な売れ行きを示した。また規模は小さいながらも旅行鞄の好調も全体市場を押し上げている。今後も訪日外国人観光客によるインバウンド需要と、国内富裕層の消費を中心に堅調に推移するものとみられ、2016年度の国内鞄・袋物市場は前年度比101.0%の1兆827億円を予測する。

◆ インバウンド需要と国内富裕層の消費により、なかでもインポートブランド市場が好調
2014年度のインポートブランドの市場規模は小売金額ベースで、前年度比109.0%の5,218億円、2015年度は同102.5%の5,348億円と好調を見込む。2014年4月の消費税増税や為替変動による商品価格の上昇により中間層の消費減退が顕在化し、一部のラグジュアリーブランドは苦戦を強いられたものの、国内富裕層の消費とインバウンド需要(訪日外国人客の購買)の恩恵を受けて、好調に推移している。


【調査概要】
・調査期間:2015年12月~2016年2月
・調査対象:鞄・袋物及び服装用ベルト業界に携わるメーカー、卸、小売業ならびに、周辺関連業者(皮革・布帛・合皮等素材供給メーカー、卸ならびに副資材業者等)、輸出入業者等
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート、及び官公庁及び業界団体等の各種統計データによる文献調査を併用

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[矢野経済研究所]
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