平成27年木材需給表 

2016年09月27日
林野庁は、平成27年の木材需給に関するデータを集約・整理した「木材需給表」を取りまとめました。
総需要量は7,530万立方メートル(丸太換算。以下同じ。)で前年に比べ0.7%減少しました。国内生産量は2,505万8千立方メートルで前年に比べ6.0%増加し、輸入量は5,024万2千立方メートルで前年に比べ3.7%減少しました。
木材自給率は前年から2.1ポイント上昇して33.3%となり、平成23年から5年連続で上昇しています。

1.木材需給表の概要

林野庁は、毎年(1~12月)の木材需給の状況を明らかにするため、「木材需給表」を作成しています。
木材需給表では、農林水産省「木材統計調査」、財務省「貿易統計」、林野庁「特用林産物生産統計調査」、「木質バイオマスエネルギー利用動向調査」等を活用して、我が国の木材の需要・供給量を丸太換算し、用材(製材品や合板、パルプ・チップ等に用いられる木材)、しいたけ原木及び燃料材に区分して取りまとめています。

2.木材の需要

平成27年の木材の総需要量は7,530万立方メートルとなりました。前年と比較すると49万9千立方メートル(対前年増減率(以下同じ。)△0.7%)減少しました。
これは前年に比べ、燃料材が116万2千立方メートル(39.5%)、しいたけ原木が2千立方メートル(0.6%)、それぞれ増加したものの、用材が166万4千立方メートル(△2.3%)減少したことによります。
なお、用材の内訳は前年に比べ、製材用材が78万1千立方メートル(△3.0%)、合板用材が123万立方メートル(△11.0%)、それぞれ減少し、パルプ・チップ用材が35万立方メートル(1.1%)増加しています。

3.木材の供給

(1)国内生産
平成27年の国内生産量は2,505万8千立方メートルとなりました。前年と比較すると141万1千立方メートル(6.0%)増加しました。
これは前年に比べ、用材が30万5千立方メートル(1.4%)、しいたけ原木が2千立方メートル(0.6%)、燃料材が110万3千立方メートル(59.8%)、それぞれ増加したことによります。
なお、用材の内訳は前年に比べ、製材用材が20万7千立方メートル(△1.7%)減少し、パルプ・チップ用材が15万5千立方メートル(3.1%)、合板用材が18万4千立方メートル(5.5%)、それぞれ増加しています。

(2)輸入
平成27年の輸入量は5,024万2千立方メートルとなりました。前年と比較すると191万立方メートル(△3.7%)減少しました。
これは前年に比べ、燃料材が5万8千立方メートル(5.3%)増加したものの、用材が196万8千立方メートル(△3.9%)減少したことによります。
なお、用材の内訳は前年に比べ、製材用材が57万4千立方メートル(△4.1%)、合板用材が141万4千立方メートル(△18.1%)、それぞれ減少し、パルプ・チップ用材が19万5千立方メートル(0.7%)増加しています。

4.木材自給率の動向

平成27年の木材自給率は33.3%となりました。前年に比較すると2.1ポイント上昇しました。これは前年に比べ、木材の国内生産量が増加し、輸入量が減少したことによります。木材自給率は、平成23年から5年連続で上昇しています。

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[林野庁]
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