「平成の女子高生(JK)に関する世代別トレンド」調査 ~遊び編~ 

2018年12月18日

フリューが運営する女子高生・女子大生の動向調査・研究機関『GIRLS’TREND(ガールズトレンド) 研究所』は、2018年11月に「平成の女子高生(JK)に関する世代別トレンド」の調査を実施しました(サンプル数:373)。
2019年4月30日で平成が終わりを迎えるにあたり、平成元年(1989年)、平成8年(1996年)、平成30年(2018年)の各世代における女子高生の流行を比較する連続企画です。2回目となる今回は、「遊び」に関連する調査結果を以下のとおり発表いたします。

調査結果サマリー


【平成元年(1989年)のJK *現在44~47歳】

休みの日の遊び場所は「友だちの家」「自分の家」が上位でした。また、流行っていたゲームは1983年発売の「ファミリーコンピュータ」が1位。2位は「テトリス」、3位はまさに平成元年(1989年)に発売された「ゲームボーイ」という結果に。当時は今ほど女子高生が外で遊ぶことに関する選択肢が少なく、またコンシューマーゲームという日本を代表する遊びの登場も手伝ってか、家で友だちと遊ぶ機会が多かったようです。思い出の残し方を聞いたところ、「特に残さない」が最多となり約40%を占め、2位にはレンズつきフィルム、いわゆる「使い捨てカメラ」が僅差でランクイン。1980年代に登場し、80年代後半には気軽に写真を残せるツールとして広まりました。

【平成8年(1996年)のJK *現在37~40歳】

平成7年(1995年)にプリント倶楽部が発売されて以降、平成を代表する一大ブームを巻き起こした「プリントシール機(プリ機)」。当時の女子高生の思い出の残し方として堂々の1位に選ばれ、約65%を占めました。休みの日の遊び場所は「カラオケ」「友だちの家」「プリ機専門店」となり、平成元年に比べて外での遊びが大きく増え、中でもカラオケとプリ機が女子高生のトレンドでした。流行ったゲームは、この年に発売されヒット商品となった「たまごっち」に加え、プリ機の流行とあわせて、「Dance Dance Revolution」などのアミューズメント施設にあるゲームも人気でした。“ギャル”や“アムラー”が登場し、女子高生の時代と言っても過言ではないこの頃。女子高生の街といえば?の質問では「渋谷」が断トツで1位となりました。

【平成30年(2018年)のJK *現在15~18歳】

思い出の残し方はツールの発達に伴って変化し、上位3位は「スマホ写真」「プリ機」「スマホ動画」となりました。平成8年で1位だった「プリ機」は、2位(約50%)にランクイン。20年以上経った今もなおプリ機は定番の遊びとなっていることが伺えます。流行のゲームは「LINE:ディズニーツムツム」をはじめ、スマートフォン向けサービスが上位を占めました。休みの日の遊び場所は「ショッピングモール」「カラオケ」「映画館」が上位に登場。4位に「カフェ・喫茶店」が入っている点も特徴的です。女子高生の街として連想する都市については、「原宿」が僅差で「渋谷」を上回り1位となりました。また3位には「新大久保」が登場。近年の“フォトジェニック”や“インスタ映え”ブームや“韓国っぽ”を好むトレンドなどが、平成30年JKの行動に反映されているようです。

調査結果


Q.放課後はどこで遊んでいますか? ※複数回答
時代と共に外で遊ぶ際の選択肢が増えて行き、家で遊ぶ割合が減少。「放課後に遊ばない」と回答した人は平成元年と平成30年が多め。

平成元年(1989年)
1位 友だちの家
2位 ファストフード店
3位 放課後はあまり遊ばない

平成8年(1996年)
1位 カラオケ
2位 ファストフード店
3位 プリ(プリントシール機)専門店

平成30年(2018年)
1位 カラオケ 43.1%
2位 ショッピングモール 37.4%
3位 ファストフード店 36.6%

Q.学校が休みの日はどこで遊んでいますか?※複数回答
平成元年は家が多く、平成8年はカラオケやプリが台頭。平成30年でもカラオケ人気は根強いが、ショッピングモールが1位となった。またカフェ・喫茶店が4位にランクインし、近年の“インスタ映え”ブームやカフェ業態の変化などが影響したことが伺える。

平成元年(1989年)
1位 友だちの家
2位 自分の家
3位 ショッピングモール

平成8年(1996年)
1位 カラオケ
2位 友だちの家
3位 プリ(プリントシール機)専門店

平成30年(2018年)
1位 ショッピングモール 61.0%
2位 カラオケ 56.1%
3位 映画館 47.2%

Q.あなたの周りで流行ってるゲーム、面白いゲームは?※自由回答
ツールの変化が顕著に結果に出ている。平成元年はコンシューマーゲーム、平成8年はアミューズメント施設のゲーム、平成30年はスマホゲームが主流。

平成元年(1989年)
1位 ファミリーコンピュータ
2位 テトリス
3位 ゲームボーイ

平成8年(1996年)
1位 たまごっち
2位 プリントシール機
3位 Dance Dance Revolution

平成30年(2018年)
1位 LINE:ディズニーツムツム 21.3%
2位 TikTok 12.5%
3位 荒野行動 10.0%

Q. 「女子高生の街」といえばどこ?※自由回答
どの世代も、渋谷や原宿を連想する人が大半。平成8年はギャルブームの影響で断トツで渋谷が1位、平成元年と平成30年は原宿が1位。近年は新大久保も人気で、“インスタ映え”や“韓国っぽ”のトレンド傾向が出ている。

平成元年(1989年)
1位 原宿
2位 渋谷
3位 栄
3位 梅田

平成8年(1996年)
1位 渋谷
2位 原宿
3位 札幌

平成30年(2018年)
1位 原宿
2位 渋谷
3位 新大久保

Q.思い出はどのような形で残してる?※自由回答
日記や使い捨てカメラ、プリントシールやガラケー写真、スマホ写真・動画と、ツールの発展と共に手法が変遷。平成8年に1位だったプリントシール機は、平成30年でも2位にランクインし、定番化しているようです。

平成元年(1989年)
1位 特に残さない
2位 使い捨てカメラで写真を撮ってプリント
3位 日記に書く

平成8年(1996年)
1位 プリ(プリントシール機)を撮る
2位 使い捨てカメラで写真を撮ってプリント
3位 ガラケーで写真を撮ってデータに保存しておく

平成30年(2018年)
1位 スマホで写真を撮ってデータに保存しておく 79.7%
2位 プリ(プリントシール機)を撮る 49.6%
3位 スマホ動画を撮る 47.2%

Q.アルバイトをしていますか? ※単一回答
平成30年が最もアルバイトをしている割合が低い結果に。

平成元年(1989年)
している 51.7%
していない 48.3%

平成8年(1996年)
している 55.3%
していない 44.7%

平成30年(2018年)
している 33.3%
していない 66.7%

Q.何のアルバイトをしていますか?※自由回答
世代ごとの違いは少ないが、平成元年はウエイトレスと言う言葉が特徴的。平成30年は飲食店が他世代で1位だったコンビニを抜いた。

平成元年(1989年)
1位 コンビニエンスストア
2位 ファストフード

平成8年(1996年)
1位 コンビニエンスストア
2位 スーパー
3位 飲食店

平成30年(2018年)
1位 飲食店 25.6%
2位 コンビニエンスストア 12.8%
3位 ファストフード 5.1%
3位 居酒屋 5.1%
3位 弁当屋 5.1%
3位 スーパー 5.1%

Q. 1ヶ月に自由に使える金額のうち、何に1番お金を使っていますか? ※自由回答
食費やファッションにお金をかける傾向は各世代共通。平成元年は雑誌等の紙媒体、平成8年はそれに加えてプリ機やカラオケが登場し、平成30年はアイドル/アーティストグッズや化粧品のランクインが特徴的。

平成元年(1989年)
1位 食費
2位 洋服/ファッション
3位 雑誌/本/マンガ

平成8年(1996年)
1位 洋服/ファッション
2位 食費
3位 雑誌/本/マンガ

平成30年(2018年)
1位 食費 34.8%
2位 洋服/ファッション 16.1%
3位 アイドルグッズ/アーティストグッズ 10.7%
“フリュー株式会社「GIRLS'TREND 研究所」調べ”

調査概要


調査内容:平成女子高生のライフスタイルに関する調査
調査期間:2018年11月9日(金)~11月13日(火)
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:セルフ型ネットリサーチ「Fastask」のモニター会員様
有効回答数:
 45才~48才女性(平成元年時に高校生) 118
 37才~39才女性(平成8年時に高校生)  132
 15才~18才女性(現役高校生)      123

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