第 4 回「 NISA に関する意識調査」 

2014年02月13日
野村アセットマネジメントは2014年1月から始まった少額投資非課税制度(以下「NISA」)に関する認知や利用意向などについてのインターネット調査およびグループ・インタビューの結果を公表した。本調査は、10月に全国で実施した「第3回NISAに関する意識調査」に続き、NISA開始後の1月に、首都圏在住の現役層(20代~50代の男女)を対象に実施、インターネット調査の後、NISAに関心がある投資未経験者を対象にグループ・インタビュー調査を行った。

<調査結果>

【首都圏アンケート調査結果】

NISAの利用意向率
前回(2013年10月)調査で21%(首都圏集計分)であり、利用意向率に大きな変化は見られない。検討者率は19%で、10月調査の16%から3ポイント上昇している。

口座開設・投資実行状況
年明け以降、調査時期までの金融機関の営業日は7日間にも関わらず、NISA制度の始まりとともに投資を始めた投資実行者の比率は16%。投資実行者のうち、投信・株式保有者が52%、株式のみ保有者が31%、投信のみ保有者が11%となり、投信・株式ともに未保有者の投資未経験者は6%に留まる。既存の投資家がNISAの活用に動き出している。

【投資未経験者グループ・インタビュー調査結果】

過去に投資を行わなかった背景
投資未経験者にとって「投資」は富裕層のもの、自分とは縁遠いもの、という意識が強く、ネガ
ティブイメージもあった様子。年齢の高まりに伴って資産運用の重要性についての認知の高まりが見られた。

<代表的な意見>
・投資は金持ちのやることだと思っていた。(男性30代)
・経済的な余裕と気持ちの余裕がまだなくて(始められなかった)。(女性50代)
・日本はデフレが続いていたので、消費税の上がる4月以降になって、初めて(インフレや増税負担などを)実感すると思う。(女性40代)

NISAに対する期待
投資未経験者は、「非課税」と並んで「少額から利用できる制度」という点でNISAにメリットを感じている。自分にも利用できる制度と認識し、NISAが投資へのハードルを下げたと評価している。

<代表的な意見>
・NISAによって投資のハードルは少し下がると思う。せっかく制度があるから活かしてみようという気になる。(男性20代)
・少額で投資を行うと結局手数料や税金でほとんどなくなってしまうと思ったので、少額で投資できる分には非課税であるのがすごくいいと思い申し込んだ。(女性30代)
・投資では多分何度か失敗すると思うので、NISAは練習にいいと思った。(女性20代)

NISAの課題
NISAに関心のある投資未経験者は、投資についての自己責任の意識が強い傾向がある一方、金融機関や投資商品についての理解はまだ浅く、不安感を持っている。窓口で確認したり、セミナーに参加する等の意欲がある。投資家層のすそ野拡大には、正しい金融知識に触れる機会や判断材料の提供が重要。

<代表的な意見>
・自分で調べるのが好きだが、別の人の意見も聞きたいと思うので、窓口は活用したい。(男性20代)
・商品の説明やNISAの仕組みに関する話は聞きたいが、結果的にそれを買うかどうかは自分で決めたい。プラスであれ、マイナスであれ、結果は自分に返ってくる。(女性20代)
・セミナーには参加してみたいけれど、具体的にどのセミナーに参加したらいいかわからない。(男性50代)
・初心者で数字が苦手な女性にもわかりやすいサービスがあったら、多少手数料を払うのも仕方がない。(女性50代)


【調査概要】
調査目的
現役層で投資未経験者のNISAや投資信託に関する意見や行動を聴取し、その態度や行動の背景にある意識や関係性を把握することで、未経験者層の課題を抽出すること。

■首都圏NISA調査
調査時期:2014年1月10日(金)~15日(水)
調査方法:インターネット調査
調査対象:首都圏(1都3県:東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に居住する20~59歳の方。10,304サンプル

■投資未経験者層グループ・インタビュー
調査時期:2014年1月23日(木)、24日(金)、27日(月)、28日(火)
調査方法:フォーカス・グループ・インタビュー
調査対象:NISAに対して興味関心がある株式・投資信託の非保有者 4グループ(1グループ6名×4回=24名)

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リンク先リサーチPDF
[野村アセットマネジメント]
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