スポーツボランティア団体の活動に関する調査 

2012年12月06日
笹川スポーツ財団(SSF)では、今般「する・みる・ささえる」というスポーツの楽しみ方の中から「ささえる」スポーツの主たる担い手であるスポーツボランティアに焦点を当てた研究調査結果『スポーツボランティア団体の活動に関する調査研究』を発表。

■本研究調査の目的:スポーツボランティア団体の実態調査と継続化に向けた要因の究明

「スポーツボランティア」という呼称にはスポーツイベントの運営をささえる「イベントボランティア」というイメージが先行する傾向がある。SSF の「スポーツライフ・データ」(2010 年)においても、成人によるスポーツボランティアの活動内容では「地域のスポーツイベント」における「大会・イベントの運営や世話」が 45.2%で最も多く、「日常的な活動」の「団体・クラブの運営や世話」(44.0%)、「スポーツの指導」(33.9%)などと続く。

本研究で調査対象とした「スポーツボランティア団体」とは、「主たる活動内容をスポーツのボランティア活動に特化している団体」もしくは「スポーツボランティアを扱う窓口やセクションを有している団体」を指す。プロチームに属するボランティア運営組織をのぞく、全国 60 団体を対象とする。

それら団体の主な活動内容としては、「イベント・大会の運営補助」が86.2%(本文 9 頁)を占める。具体的には、スポーツボランティア募集情報の発信を通じてボランティア希望者を募集・登録し、ボランティア講習会などを行い、イベントや大会の運営補助、審判などの活動の場を提供しているケースが多い。

本研究では、こうしたスポーツボランティア団体(33 団体,回答率 55%)について、その実態を調査し、活動の継続化につながる要因を明らかにすることを目的とした。

■スポーツボランティア団体の実態について(アンケート結果を一部抜粋)

・団体のボランティア登録者数は平均946 人。男女の割合はほぼ半々であった。

・ボランティア登録者の年齢層は、「中年層(45~64 歳)が多い」(46.7%)が最も多く、次いで「高齢者層(65 歳以上)が多い」(23.3%)となっており、中高齢者が登録者の中心を占めた。

・団体の収支決算をみると、収入の総額は平均で約500 万円であった。金額が高い収入項目は順に、「行政からの委託金」「補助金・助成金」「事業収入」であった。また、支出の総額は平均で 502 万円であった。

・団体の活動に伴う登録者へのインセンティブについては、「現金(交通費・食事代程度)」(48.4%)が最も多く、次いで「弁当・食事(現物支給)」(41.9%)、「スタッフウェア」(32.3%)と続いた。


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[笹川スポーツ財団]
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