防水材市場に関する調査(2017年) 

2017年04月20日
矢野経済研究所は、国内の防水材市場の調査を実施した。

<防水材とは>
 本調査における防水材とは、下記の材料・素材・工法を対象とした。但し、土木専業メーカーの遮水シート、ケイ酸質系塗布浸透性防水材は含まない。
《アスファルト系防水材》・・・アスファルト・改質アスファルト(熱工法、常温工法、トーチ工法)
《シート防水材》・・・加硫ゴムシート、非加硫ゴムシート、塩ビシート、エチレン酢ビシート、ポリエチレンシート、ウレタンシート、TPE/TPO系シート
《塗膜防水材》・・・ウレタン、FRP、ポリマーセメント系(EVA/アクリル+セメント混和)、アクリル、その他樹脂・合成ゴム、ゴムアスファルト、外壁塗膜化粧防水材(アクリルゴム、1液性ウレタン)

<屋根下葺材とは>
本調査における屋根下葺材とは、新築戸建住宅の勾配屋根、その他建築物の粘土瓦やセメント系屋根材、シングル材等に使用される主にアスファルトおよび改質アスファルト素材のルーフィング材を指す。

【調査結果サマリー】

◆2016年度の防水材市場規模は前年度比97.7%の約8,001万㎡の見込、2016年度の屋根下葺材市場規模は前年度比101.7%の約8,227万㎡の見込
 国内の防水材市場は、2014年度から2016年度まで消費税率引き上げ後の反動減や需要先食いの影響などにより減少傾向が続いている。2016年度の国内の防水材市場規模(施工面積ベース)は前年度比97.7%の8,000万9,000㎡の見込みである。一方、屋根下葺材は2016年度から微増に転じており、2016年度の国内の屋根下葺材市場規模(メーカー販売数量ベース)は、前年度比101.7%の8,226万7,000㎡を見込む。

◆前年度まで絞られていた施工件数が上向き、2017年度の防水材市場規模は前年度比101.5%の約8,121万㎡と予測
 防水材市場は、2016年度後半には需要減少傾向も底を打ち、2017年度は前年度までに絞られていた施工件数が上向き、前年度比で若干のプラスとなる見通しである。2017年度の国内の防水材市場規模(施工面積ベース)は前年度比101.5%の8,120万9,000㎡を予測する。また、2017年度の国内の屋根下葺材市場規模(メーカー販売数量ベース)は、前年度比100.5%の8,268万㎡と予測する。


【調査概要】
調査期間:2017年1月~3月
調査対象:防水材メーカー、防水材関連事業者、その他関連業界団体等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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