第6回「映画館での映画鑑賞」に関する調査(10代~70代男女対象) 

2017年06月28日
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」は、「映画館での映画鑑賞」について、全国の10代~70代の男女を対象にアンケートを実施しました。有効回答者数は3,193名でした。この調査は2012年から同時期に実施しているアンケート調査の6回目となります。

【調査結果のポイント】

(1) 映画館での鑑賞率は前回とほぼ変わらず37.1%、3年連続で4割を下回る
直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体の37.1%で、前回調査(38.7%)からほぼ変動せず、3年連続で4割を下回った。

(2) 女性10代は高い鑑賞率を維持。男性50代以上と女性20代以上の鑑賞率は低下中
性年代別の鑑賞率をみると、女性10代の鑑賞率が継続して高く、65.7%となり各年代のなかで最も高い。その一方で、男性の50代以上と女性の20代以上の鑑賞率は、過去調査からの低下が続いている。

(3) 10代の鑑賞本数が増加傾向。女性10代では5本以上鑑賞者の比率が4割弱に
映画館での鑑賞率が高い10代の鑑賞本数を過去調査からの推移でみると、男女ともに鑑賞本数は増加傾向にあり、5本以上観ている層の構成比は過去最高となった。特に多いのは女性10代であり、5本以上鑑賞者が36.8%まで伸びた。

(4) 「邦画アニメ」の鑑賞率が大幅にアップ。「実写映画」の6割に並ぶ
「邦画アニメ」の鑑賞率が前回調査から20ポイント以上、上昇して62.6%となり、邦画実写の鑑賞率と並んだ。性年代別でみると「邦画アニメ」の鑑賞率は、男性10代20代で特に高く約80%となった。映画館に足を運んだ男性若年層の大半が「邦画アニメ」を観ている。

(5) 男性10代の「アニメ映画」の鑑賞率、過去調査から上昇中
邦画、洋画を含めた「アニメ映画」の鑑賞率は、男性10代で上昇し続けている。男女ともに前回調査から鑑賞率がアップしたが、女性層よりも男性層のほうが過去調査からの上昇率が大きく、男性60代など普段アニメを観ていない層にもアニメ映画鑑賞が広がった。

(6) 映画館で観る「実写映画」、「キャスト」が女性層を動かす
映画館で観る「実写映画」については、「好きなジャンルの映画」、「好きな俳優が出演している映画」、「好きな原作小説の映画化」が上位のトップ3。性年代別でみると、男女間で傾向が異なり、10代~60代までの女性層の1位はすべて「好きな俳優が出演している映画」となった。

(7) 「君の名は。」の鑑賞率、最も高かったのは男性20代。リピート鑑賞も4人に1人
歴史的なヒットとなった「君の名は。」は、60代までのすべての年代層で30%以上の鑑賞率となった。なかでも最も鑑賞率が高かったのは男性20代で59.6%となった。「君の名は。」を観た人の全体のリピート率は16.8%、男性20代では27.4%という高い結果となった。

(8) 「この世界の片隅に」、観た人の2割がオンラインで拡散
作品が高く評価され、ロングランヒットを記録した「この世界の片隅に」。観た人の口コミ発信をみると、「不特定多数に向けてSNS、Webサイトに感想を載せた」が、他のヒット作の15%前後に対して22.6%という結果となり、オンラインで広く拡散されていた。

(9) サマーシーズンに観たい映画、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の新作が一番人気
今年の夏観たい映画のトップ3は、1位「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」(24.2%)、2位「スパイダーマン:ホームカミング」(9.4%)、3位「トランスフォーマー/最後の騎士王」(9.1%)となった。


【調査概要】
調査対象:「NTTコム リサーチ」登録モニター
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2017年6月9日(金)~2017年6月14日(水)
有効回答者数:3,193名
回答者の属性:【性別・年代】男女別、10代~70代の各世代を均等回収

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[NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション]
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