3Dプロジェクションマッピング市場動向
2017年08月14日市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは、3Dプロジェクションマッピングの最新事例と市場動向に関する調査を行い、その結果をまとめました。
3Dプロジェクションマッピング3回目となる今回の調査は、有識者、主要関連企業、イベント事業者に直接聞き取り調査を行い、製品動向、実施動向、市場動向、今後の動向を分析しました。
なお、本調査の詳細は、市場調査レポート「3Dプロジェクションマッピングの最新事例と市場動向 2017」として販売しています。
【調査結果のポイント】
屋外型に加え屋内型が増加
→ 今後は屋内の演劇、コンサートなどの演出ツールとして期待
プロジェクター動向(20,000ルーメン以上)
→ 2017年の市場規模(国内):3,300台、325億円の市場と予測
→ 2016年のメーカーシェア(国内):①パナソニック ②クリスティ ③セイコーエプソン
2017年の市場規模(プロジェクターを含む)
→ 約800億円と予測
【調査結果】
■ 屋外型に加え屋内型が増加
→今後は屋内の演劇、コンサートなどの演出ツールとして期待
当社が把握している開催事例約400件の屋外と屋内の比率をみると、4~5割前後が屋内での実施となっている。
今回の調査で、多くの有識者から、屋内での演劇や屋外・屋内コンサートなどの演出ツール、また常設展示施設の演出ツールとしての引き合いが多いことが報告されている。
大型イベントにおいては、花火やLEDイルミネーションとの組み合わせの展開も増えてきていることから、今後は3Dプロジェクションマッピング単独での大型イベントは一段落し、コンサートやその他イベント、常設展示施設での演出ツールとして使われ、市場がこの方向に拡大することが期待される。
■ プロジェクター動向の市場規模(国内)
販売台数 : 3,300万台、325億円
20,000ルーメン以上のプロジェクターの販売推移(単年)
屋外の3Dプロジェクションマッピングでは、20,000ルーメン以上のプロジェクターが使われる。その市場規模の推移は上記の通り。2017年は3,300台、325億円の市場になると予測する。
メーカーシェア(国内) : ①パナソニック ②クリスティ ③セイコーエプソン
この市場では、米クリスティとベルギーのバルコの2強体制が長く続いてきたが、2012年のロンドン五輪から日本のパナソニックが市場に参入し急速に2強を追い上げている。2016年のリオ五輪のプロジェクションマッピングでもパナソニック製が大量に使用された。
2020年に向けて国内レンタル会社はパナソニック制導入の動きがある。2016年からセイコーエプソンが液晶方式で低価格を武器にこの市場に新規参入した。
■ プロジェクターを含む2017年の市場規模
→約800億円と予測
以下の4分野を合計した2017年の市場規模は約800億円と予測した。
• 開催費用(主催者が支出する金額。2017年は開催件数180件と予測)
• プロジェクター費用(20,000ルーメン以上)
• プロジェクターレンズ費用
• その他(大会警備、物販、飲食、宿泊など、大会開催による効果)
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