男性の美容意識に関する調査(20~49歳の男性、20~59歳の女性対象)
2018年10月03日オールアバウトと、ピエール ファーブル ジャポンは、20代〜40代の男性329人に対し、毎日のスキンケアとメイクアップ化粧品の使用率、興味度合を調査しました。
その結果、全体の約6割がスキンケアとUVケアが重要であると認識し、20代では約半数、30代で約4割の男性が基礎化粧品を毎日使用していることがわかりました。スキンケアをする主な理由は「肌悩みの改善」「肌をキレイに維持したい」ですが、30代以上では、「印象をよくしたい」というモチベーションも見られました。また、男性のメイクアップの実施率は低いものの、約半数が「肌質をよく見せるメイク」「テカリを防止するメイク」に興味があると回答しました。
また、スキンケアやメイクアップを行う特に美容意識の高い男性のライフスタイルを分析したところ、スキンケア男子は30代前半の銀座・日比谷系シティーボーイ、メイク男子は渋谷系20代前半あることがわかりました。
これらの男性の美容意識の向上について、女性がどう感じているか20代~50代の女性445人に調査をしたところ、9割の女性が男性のスキンケアに対し好意的にとらえているものの、男性のメイクアップについては約7割が「推奨できない」と回答。しかしながら、約7割が「シミ、クマ、ニキビなどを隠すポイントメイクは理解できる」とし、部分的なメイクについては肯定的であることがわかりました。
調査結果のポイント
- 男性の約6割以上が「スキンケアは重要」と回答。
UVケアは二人に一人が重要視。UVケアの重要性は年齢と共に向上 - 20代の半数、30代男性の約4割が基礎化粧品を毎日使用
使用率が高いのは「化粧水」「乳液・クリーム」「スプレータイプの化粧水」
約半数が「洗顔料を泡立て、肌をこすらないように優しく洗う」、3割が「水の温度に気をつける」と回答 - 男性の肌悩み、20代は「乾燥」、30代・40代は「脂っぽさ」が1位
スキンケアをする主な理由は「肌悩みの改善」「肌をキレイに維持したい」
30代・40代では、「印象をよくしたい」モチベーションもあり - 男性の二人に一人が「肌質をよく見せるメイク」に興味あり
20代は「ニキビ跡を隠すメイク」「顔の造形をよく見せるメイク」、
30代・40代は「ヒゲを隠すメイク」「テカリ防止」も上位にランクイン - 女性の9割が男性のスキンケアに好意的。
化粧水と乳液、スクラブ洗顔、日焼け止めの使用を推奨 - 20代女性の約半数、30代女性の約4割が男性のメイクアップに好意的。
約7割が「シミ、クマ、ニキビなどを隠す部分メイクは理解できると回答。 - スキンケア男子は30代前半のシティーボーイ、メイク男子は20代前半の渋谷系男子
調査結果
■ 男性の約6割以上が「スキンケアは重要」と回答。
UVケアは二人に一人が重要視。UVケアの重要性は年齢と共に向上
20代〜40代の男性329人に対し、日ごろのスキンケアに関する調査を行ったところ、約6割の男性がスキンケアを重要であると認識していることがわかりました(「とても重要」と「ある程度重要である」の合算)。「とても重要である」と回答した割合は、30代で最も多い23.5%で、20代の約1.5倍となりました(グラフ1)。また、UVケアについても全体の半数が「重要である」と回答。UVケアを重要視する割合は、20代で47%であるのに対し40代では61.2%となり、年代があがるにつれ重要と認識する人が増えていることがわかりました(グラフ2) (「とても重要」と「ある程度重要である」の合算)。
■20代男性の半数、30代男性の約4割が基礎化粧品を毎日使用
使用率が高いのは「化粧水」「乳液・クリーム」「スプレータイプの化粧水」
約半数が「洗顔料を泡立て、肌をこすらないように優しく洗う」、3割が「水の温度に気をつける」と回答
次に実際のスキンケアの方法を調査したところ、化粧水を毎日使用すると回答した人は20代で半数、30代で約4割に上ることが分かりました。全年代で使用率が高いアイテムは「化粧水」「乳液・クリーム」「スプレータイプの化粧水」で、20代と30代においては「美容液」の使用率も約3割と比較的高い結果となりました。(グラフ3)
基礎化粧品の使用方法として、スプレータイプの化粧水、化粧水、乳液のいずれかを使用していると回答した145人のうち、約6割が化粧水(スプレーと液体のいずれか)と乳液を併用すると回答し、約3割が化粧水を単品で使用、約1割が乳液のみを単品で使用していると回答しました。(グラフ4)
次に、洗顔時に気を付けていることについて聞いたところ、洗顔フォームの使用率は全体で6割で、約半数の人が「洗顔料を泡立てて使用している」「肌を強くこすらないように気をつけている」と回答しました(グラフ5-7)。20代男性は、「洗顔フォームの使用率」「泡立てて洗顔」「優しく洗う」という項目において、他の年代よりも実施割合が高く、また約4割が「水の温度に気を付ける」と回答したほか、泡立てネットの使用率も約3割であることから、30代や40代と比べて美容意識が定着していると考えられます(グラフ5-9)。30代でも約半数が洗顔フォームを泡立てて、肌を強くこすらない洗顔方法を実施しており、スキンケアを重要視するとともに洗顔にも気を使う人が増えていると推察されます(グラフ5-7)。
■スキンケアを始めた理由は「肌悩みの改善」「肌をキレイに維持したい」
30代・40代では、「印象をよくしたい」モチベーションもあり
男性の肌悩み、20代は「乾燥」、30代・40代は「脂っぽさ」が1位
スキンケアを実施していると回答した男性に対し、スキンケアをはじめた理由について聞いたところ、どの年代でも「肌をキレイに維持したい」「肌悩みがあった」などが上位に入りました。肌を管理する目的以外では、「家族・恋人に勧められたから」が20代で2位、40代で3位にランクインしています。20代では「同性の友人に勧められたから」が4位であることから、他の年代と比べ他人から推奨されスキンケアを始めている人が多いことがわかります。30代・40代では「印象をよくしたい」が上位にランクインしており、身だしなみのひとつとしてスキンケアを始めた人が多いと推察されます(グラフ10)。
次に男性の肌悩みを聞いたところ、20代では「乾燥」が1位となったのに対し、30代・40代では「脂っぽい」が1位となりました。しかしながら、30代では4位に、40代では3位に「乾燥」がランクインしていることから、年齢があがるにつれて複合的な悩みを持つ人が多いと考えられます(グラフ11)。
■男性の二人に一人が「肌質をよく見せるメイク」に興味あり
20代は「ニキビ跡を隠すメイク」「顔の造形をよく見せるメイク」、
30代・40代は「ヒゲを隠すメイク」「テカリ防止」も上位にランクイン
男性の美容意識の高まりを受け、メイクアップに対する興味度合を聞いたところ、男性の二人に一人が「肌質をよくみせるメイク」に興味があることがわかりました(「興味がある」と「どちらかというと興味がある」の合算)。
年代別にみていくと、20代では肌質をよく見せるメイク以外に、「ニキビ跡を隠す」「顔の造形をよく見せる」メイクに半数以上が興味を持っていることがわかりました。30代・40代の約半数も「ヒゲを隠す」「テカリを防止する」メイクに興味があると回答し、肌悩みをカバーするポイントメイクにおいて、興味度合が高いことがわかりました(グラフ12)。
■女性の9割が男性のスキンケアに好意的。
化粧水と乳液、スクラブ洗顔、日焼け止めの使用を推奨
男性の美容意識の高まりついて、女性がどう感じているか20代~50代の女性445人に調査したところ、約9割が「男性のスキンケアはいいと思う」と回答しました(グラフ13:「いいと思う」と「どちらかというといいと思う」の合算)。また、男性に推奨したいスキンケアとしては、「化粧水」「スクラブ洗顔」「日焼け止め」が上位にランクインしました。(グラフ14)
■20代女性の約半数、30代女性の約4割が男性のメイクアップに好意的。
約7割が「シミ、クマ、ニキビなどを隠すポイントメイクは理解できると回答。
一方、男性のメイクアップについては20代では約半数、30代では約4割が支持したものの、支持率は40代で2割に留まり、年齢があがるとともに男性のメイクアップは受け入れられにくいことがわかりました。(グラフ15:「いいと思う」と「どちらかというといいと思う」の合算)
しかしながら、ニキビ、ニキビ跡、シミ、クマを隠すメイクや、テカリを防止するメイクについては「理解できる」と半数以上が回答しました(グラフ16)。また、「顔の造形をよく見せるメイク」については、20代で半数が「理解できる」と回答したものの、支持率は年代が上がるとともに減少しました(グラフ17)。このことから、肌荒れや肌悩みを隠す部分メイクについては女性の理解度は高いものの、目を大きく見せるマスカラやアイシャドウ、鼻を高くみせるノーズシャドウなどについては女性の支持が得られにくいと考えられます。
■最も美容意識が高いのは20代~30代前半のシティー系男子と20代前半の渋谷系男子
スキンケアの知識が高く、美容液や化粧水導入液なども使用すると回答したスキンケア男子131人に対し、洋服や音楽の嗜好性、休日の過ごし方などを聞きました。
その結果、スキンケア男子は30代前半をコア層とする、20代前半~30代前半の男性で、買い物や外食は銀座・日比谷が中心であるシティー系男子であることがわかりました。一方で、化粧下地やコンシーラーなどのメイクアイテムを使用すると回答したメイク男子46人は20代前半がコア層で、雑誌は「FINE BOYS」「smart」を好む渋谷系男子に多いことがわかりました。
調査概要
■男性向け調査概要
・調査日程:2018年9月5日(水)~9月25日(火)
・調査地域:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者:20~49歳の男性
・有効回答者数:329名
・調査方法:インターネットリサーチ
■女性向け調査概要
・調査日程:2018年9月5日(水)~9月25日(火)
・調査地域:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者:20~59歳の女性
・有効回答者数:445名
・調査方法:インターネットリサーチ