正社員就業に関する意識調査(非正規雇用で働いている15~59歳の男女(学生除く)対象) 

2019年04月04日

ディップのディップ総合研究所は、非正規雇用(アルバイト・パート、派遣社員、契約社員)で働いている15~59歳の男女(学生除く)9,365人を対象に「正社員就業に関する意識調査」を行いましたので、その結果をご報告いたします。

調査背景
現在、日本の労働力人口のうち非正規雇用者は2,120万人(※1)。そのうち255万人が不本意非正規(※2)だといわれています。正社員として働ける仕事がないと255万人が答えている一方、企業からは人手不足により採用したくても正社員が採用できないという声を多く聞きます。そこでこの度、非正規雇用(アルバイト・パート、派遣社員、契約社員)で働いている15~59歳の男女(学生除く)9,365人を対象に「正社員就業に関する意識調査」を行い、正社員希望者と正社員を採用したい企業、双方がマッチングするためのポイントを明らかにしました。

(※1)参考元:厚生労働省 労働力調査(詳細集計)平成30年(2018年)平均(速報)
(※2)非正規雇用のお仕事についた主な理由として、正社員になりたいが正社員として働ける仕事がなかったと回答した雇用者

調査結果サマリー


ポイント1.
「正社員で働けるのであれば働きたい」と回答した非正規雇用者は64.1%
そのうち68.8%は、不本意非正規ではないが、正社員を希望「隠れ不本意非正規」

ポイント2.
「転職活動したが、採用されなかった」「正社員就業を希望していない」を除くと、「年齢が壁になり採用されなさそう」23.4%、「経歴が不安」19.7%、「自分にできるか仕事か自信がない」17.0%、「職場になじめるか心配」16.2%など

ポイント3.
それぞれの不安点への対応策として
経歴の不安については「職場見学や体験をし、働いている人を確認できること」58.3%
自分にできそうかを判断するために「就職後すぐに行う仕事内容を知ること」77.5%
職場について事前に「雰囲気や社風を知ること」69.4%

調査結果からわかる採用企業側の採用力強化ポイント
調査結果より、正社員を希望する非正規雇用者は全体の6割以上と多いものの、経歴や職場環境への不安、自分にできる仕事なのかという自信のなさから、正社員への転職活動に踏み出せていない人も多そうだということが明らかとなりました。それらの不安を払拭し、応募に踏み出してもらうための対応として、募集原稿に「就職後すぐに行う仕事の具体例」や「職場の雰囲気」がわかる写真や動画を掲載すること、「職場見学」「仕事体験」の機会を設けることなど、非正規雇用者が自分の現状とマッチし、背伸びせずとも応募できる仕事かを判断できる情報の提供が大切だといえそうです。

出典:ディップ総合研究所「非正規雇用者の正社員就業に関する意識調査」

調査概要


■調査設計・分析:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 廣吉夕奈
■調査名:ディップ総合研究所 「非正規雇用者の正社員就業に関する意識調査」
■調査手法:インターネット調査(外部調査機関)
■調査対象:47都道府県在住かつ、現在非正規雇用(アルバイト・パート、派遣社員、契約社員)で働いている15~59歳の男女(学生除く)
■調査実施時期:2019年3月7日(木)~2019年3月11日(月)
■有効回収数:9,365サンプル(そのうち、正社員を希望する3,000人に詳細を調査)

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