住宅リフォーム市場に関する調査 ~2018年第4四半期及び2018年計~ 

2019年04月09日

矢野経済研究所は、住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施し、2018年第4四半期及び2018年計の市場規模(速報値)を公表する。

<住宅リフォーム市場とは>
本調査における住宅リフォーム市場とは、「10 m2超の増改築工事」・「10 m2以下の増改築工事」・「設備修繕・維持関連」・「家具・インテリア等」の4分野をさす。
​なお、市場規模は国土交通省「建築着工統計」、総務省「家計調査年報」、総務省「住民基本台帳」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」をもとに推計した。

<市場に含まれる商品・サービス>
住宅の躯体・設備等の修理・修繕・改装に関わる工事等

1.市場概況

2018年(1~12月計)の住宅リフォーム市場規模は、6兆2,165億円(速報値)、前年比で0.9%減と推計する。2016年以降、短期的な増減はあるものの、通年でみると6.2兆円規模で推移している。

分野別にみてみると、前年(2017年1~12月計)と比較して「設備修繕・維持」分野は0.2%減とほぼ横ばいで推移した。「増改築工事(10 m2超+10 m2以下)」分野は4.2%減、「家具・インテリア」分野は2.5%減であった。こうしたマイナス成長率だけをみれば、住宅リフォーム市場は伸び悩んだ1年であったとみることもできる一方で、結果としては3年連続で横ばいで推移したという「底堅さ」を持った市場であるともいえる。

2.注目トピック

2018年第4四半期の住宅リフォーム市場規模は前年同期比10.7%増
2018年第4四半期(10~12月)の住宅リフォーム市場規模は1兆9,140億円(速報値)、前年同期比で10.7%増と推計する。

​2017年第4四半期が大きくマイナスとなったこともあり、2018年第4四半期は前年同期比で10%を超える増加となったが、第4四半期としては、直近5年間の平均的な市場規模であった。

3.将来展望

2019年の住宅リフォーム市場規模は、約6.3~6.6兆円で推移するものと予測する。
​景気の減速や株価の下落といった市場環境に加え、建築費の高騰などのマイナス要因も考えられるが、2019年10月の消費税率引上げに向けて、徐々に駆け込み需要が顕在化するとみられ、緩やかな上昇に向かうものと考える。

調査概要


■調査期間: 2018年10月~12月(2018年第4四半期)
■調査対象: 各種統計データ及び住宅リフォーム事業者
■調査方法: 当社専門研究員による市場規模算出、及び文献調査

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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