2019年あおり運転実態調査(1週間に1回以上運転しているドライバー対象) 

2019年10月18日

チューリッヒ保険会社は、昨年に引き続き、全国のドライバー2,230人を対象に「あおり運転実態調査」を行いました。
「あおり運転に対する道路交通法の改正検討」の認知については、知っていると回答したドライバーは75.5%と、関心の高さがうかがえます。さらに、あおり運転をされないように工夫していると回答したドライバーが81.2%と、前年の74.7%より6.5ポイント増加していることから、ドライバーの安全意識の向上が見られます。
しかし、もしあおり運転に遭遇した場合、約4割がパニックになると思うと回答しており、実際に遭遇した場合に備えられるよう、あおり運転に関する継続した周知の必要性が明らかになりました。

調査結果要約


  • 1.あおり運転に対する道路交通法の改正検討を知っているドライバーは75.5%
     悪質なあおり運転に対するより厳しい罰則への関心の高さが明らかに
  • 2.あおり運転をされた経験があるドライバーは約6割
     昨今の報道を受け、以前より意識して運転をするようになった人は約8割
  • 3.実際に受けたあおり運転、上位は車体を接近させての挑発行為
     思い当たるきっかけは、走行速度やルート変更が上位に
  • 4.もし、あおり運転に遭遇した場合、約4割のドライバーがパニックに
     実際にとった対処方法は、なるべく相手にしないようやり過ごす行動へと前年より変化が見られる
  • 5.あおり運転をされた経験から、されない工夫をしているドライバーが前年より増加し約8割と安全意識の向上を示す

調査結果


1. あおり運転に対する道路交通法の改正検討を知っているドライバーは75.5%
  悪質なあおり運転に対するより厳しい罰則への関心の高さが明らかに

近年、悪質なあおり運転に起因する事件、事故が多発し、社会問題となっていることから、人々のあおり運転に対する関心が高まっています。これを受けて、警察庁は2018年1月、あおり運転などの危険運転に対して厳正に対処するよう全国の警察本部へ指示を出し、危険運転致死傷罪・暴行罪など、道路交通法違反のみならず、あらゆる法令を駆使して、取り締まりを強化してきました。
さらに、2019年9月、警察庁は現行法では規定されていない「あおり運転」にあたる行為を処罰する規定を新設すること、より厳しい罰則を設けることなど、道路交通法の改正を検討しています。
この「あおり運転に対する道路交通法の改正検討」の認知については、実際に知っているドライバーは75.5%となり、悪質なあおり運転に対する、より厳しい罰則への関心の高さがうかがえる結果となりました。
前年の調査では、2018年1月、警察庁によるあおり運転に対する厳罰化の通達について知っているかを質問したところ、知っていると回答した人は約半数の51.2%に留まっていました。

2. あおり運転をされた経験があるドライバーは約6割
  昨今の報道を受け、以前より意識して運転をするようになった人は約8割

本年の調査では、あおり運転をされた経験が「ある」と答えたドライバーが59.8%との結果になりました。また、昨今の報道を受けて、あおり運転をされないよう、以前よりも意識して運転をするようになったドライバーが77.3%と、人々の運転時の意識に変化が見られます。

3. 実際に受けたあおり運転、上位は車体を接近させての挑発行為
  思い当たるきっかけは、走行速度やルート変更が上位に

実際に受けた迷惑行為では1位は「車体を接近させて、もっと速く走るよう挑発された」、2位は「車体を接近させて、幅寄せされた」となり、「車体を接近」させる行為が最も多く、事故に繋がりかねない危険な運転が横行していることがわかりました。また、あおり運転をされたきっかけとして思い当たる行動を聞いたところ、走行速度やルート変更に起因したものが上位を占めていることが明らかになりました。

4. もし、あおり運転に遭遇した場合、約4割のドライバーがパニックに
  実際にとった対処方法は、なるべく相手にしないようやり過ごす行動へと前年より変化が見られる

実際にあおり運転に遭遇した時に冷静に対処できると思うかを聞いたところ、40.3%の人が「パニックになると思う」と答える結果になりました。実際に遭遇した場合の対処方法を事前に考えられるよう、あおり運転に関する、継続した周知の必要性が明らかになりました。

これまでにあおり運転に遭遇したことがあるドライバーが実際にとった対処方法としては「道を譲った」(43.3%)が最も多く、次いで「何もしなかった」(40.0%)、「ほかの道に逃げた」(13.3%)が続きました。前年の調査結果では、3位だった「路肩に停車した」が5位に。昨今のあおり運転に関する報道からか、なるべく相手にしないようやり過ごす行動へと変化が見られます。

5. あおり運転をされた経験から、されない工夫をしているドライバーが前年より増加し約8割と安全意識の向上を示す

あおり運転を受けたことがあるドライバーの81.2%が、あおり運転をされないように、何らかの工夫をしていると回答し、前年の74.7%より6.5ポイント増加していることから、安全意識の向上が見られます。工夫していることの上位は「車間距離をしっかりとる」(58.8%)、「ウィンカーは早めに出すようにしている」(43.3%)、「急な割り込みをしない」(40.8%)など、周りのドライバーを刺激しない行動が取られています。

【出典】チューリッヒ保険会社

調査概要


調査タイトル:あおり運転に関する調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年9月14日~9月16日
調査対象:1週間に1回以上運転している全国のドライバー2,230人

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[チューリッヒ保険]
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