Vine動画の国内投稿状況、実態調査 

2014年04月09日
教材ドットコムは、Vine動画の投稿実態の調査を行い、アクティブ状況や内容についての集計結果を発表。初投稿からの継続状況などを推し量る目的で、Vine動画のうち、2013年中に「firstpost」というタグ付けをして発信したユーザーを対象に国内249件のアカウントを目視によるチェックで調査を実施。

◇Vineについて

6秒動画SNSのVineは国内では、中高生を中心に利用が広がり、昨年後半から企業でもプロモーション事例が出始めるなど、注目を集めています。2013年8月Twitter社は、アプリケーションの登録ユーザー数が4000万人に達したことを発表しています。

◇調査の背景

一方、国内では、ユーザー数は公開されておりません。現状では、2014年1月のアクトゼロ社による調査により、年代的には少ない10~20代の利用が61.4%と発表されるにとどまっています。国内利用実態が把握しきれない中、企業はテストマーケティング的にVineプロモーションを立案しなければいけない状況となっています。「ミニ動画JP」は、目視による国内外1000件以上ものユーザーデータベース提供を、2014年3月に開始し、今回、その利用実態まで踏み込んで調査・集計を行うこととしました。

◇集計結果概要

アクティブ状況を把握するために、集計は以下の条件にて行いました。母集団はN249です。
・調査日2014年4月6日~7日
・目視により国内ユーザー特定
・「firstpost」タグをつけた投稿を、2013年内にしたユーザー
・目視による直近5投稿の内容確認
・アクティブ状態を、投稿3件以上と定義

その結果、3件以上の投稿をしているユーザーは、全体の31.3%に留まることがわかりました。Twitterのような文字のみで済む投稿よりは、動画投稿の敷居が高いことが伺える結果となりました。
そして、その内容もアクティブユーザー(3件以上投稿)を集計したところ5個以上カウントされた上位8単語については、日常やつぶやき、猫、ReVine(他人の投稿を自分のタイムラインに表示させる)、風景、といった比較的、権利関係を気にしなくて済む撮影しやすいものが上位をしめることがわかりました。
一方でライブ動画が多数投稿されており、クラブ、DJ、ダンス、といったことに興味を持つ層にリーチしている現状が伺えました。また動物では、犬よりは猫のほうが多く、おそらくここでも室内に居ることが多い「身近さ」が影響しているものと考えられました。
ただ、継続投稿をやめてしまったユーザーのうち、アカウント削除を行ったユーザーは16.7%にとどまり、放置アカウントが多数存在する状況が浮き彫りになりました。Vine動画におけるコンテンツディスカバラビリティ(コンテンツの見つけ易さ)を下げる現状が露呈した結果です。
現在、Vineでは、タグ検索とユーザー検索を実装していおり、見つけてもらうにはタグ付けが必須となり、この状況も、投稿の敷居を上げる要因となっている可能性が考えられます。

◇Vine側の対応

最近では、トリック動画や複数人数での撮影など、動画のクォリティが上がり、自分一人で撮影してつぶやくだけでは、なかなかフォロワーが増えにくい状況が生まれています。そのため、モチベーションが維持しづらくReVine(他人の動画を引用)が増えていることとも、無関係ではないと伺えます。
そんな中、Vineは2014年4月6日に、LINEのようにユーザーと直接メッセージのやりとりの出来る機能を実装しました。これにより、公開が躊躇される動画も、知人とはシェアするといった使い方が考えられ、利用者の拡大が期待されています。

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[ミニ動画JP]
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