富士山の世界遺産登録後に関する全国意識調査 

2014年06月17日
“富士山エリアを完全ガイドするウェブサイト”「フジヤマNAVI」は、富士山の世界遺産登録1周年にあたり、国民の富士山に対する登録前との意識の変化を調べるため、「富士山の世界遺産登録後に関する全国意識調査」を行いました。全国を8エリアに分けて調査し、登録前との比較分析を行いました。

【主な調査結果トピックス】

■富士山が世界遺産登録されてことについての認知率は全国で96.2%。登録前の44.5%から大きく増加!!

■登録前には20%に満たなかった盛り上がりを感じている人の割合。登録後には過半数を突破!

■富士山が世界遺産登録されたことに対する支持率は87.7%で登録前より上昇
 理由としては「世界に誇れるものが増えた」が52.9%で突出


■今後、富士登山をしたいと思う人の割合は6割以上、富士山周辺を旅行したいと思う人は8割以上!
 世界遺産登録の好影響が見て取れ、今後の登山者、旅行者の増加が期待!!


【調査結果】

■富士山が世界遺産登録されたことについての認知率は全国で96.2%。登録前の44.5%から大きく増加!! 

まず、“富士山が世界遺産登録されたこと”を知っているか尋ねたところ、全体では「知っていた」84.6%、「何となく知っていた」11.6%で、合わせると認知率96.2%と非常に高い数字となりました。登録前の前回調査時では、“富士山の世界遺産登録が今年実現するかも知れない”ことについての認知率は全体で44.5%(「知っていた」12.9%、「何となく知っていた」31.6%)でしたので、世界遺産登録報道を始めとしたアナウンス効果は非常に大きかったようです。エリアごとの比較で見ても、関東が99.0%と前回同様最も高い数字になりました。しかし、最も低い北海道でも93.5%となっており、全国的にほとんどの方が知っている状態にあることがわかります。

■登録前には20%に満たなかった盛り上がりを感じている人の割合。登録後には過半数を突破!

また、世界遺産登録されたことについての盛り上がりについても、「十分に盛り上がった」14.4%、「やや盛り上がった」39.8%で、過半数を超える合計54.2%が盛り上がりを感じています。登録前では、実感として盛り上がりに欠け、調査結果でも盛り上がりを感じていた人は僅か16.9%(「十分に盛り上がった」1.6%、「やや盛り上がった」15.3%)でした。この変化から、登録後にはしっかりと富士山が話題になり、日本を盛り上げたことが明らかになりました。また、エリア別に見ても、7エリアで過半数を越えるなど、全国に盛り上がりが広がったことを伺えます。

■富士山が世界遺産登録されたことに対する支持率は87.7%で登録前より上昇

次に、世界遺産登録されたことに対する支持率についても調査。登録前では「登録を支持するか、どうか」、登録後では「登録されて良かったか、どうか」という指標で比較しました。登録前では、支持する人が81.1%(「支持する」38.6%、「どちらかというと支持する」42.5%)でしたが、登録後は、登録されて「良かった」が38.3%、「どちらかというと良かった」が49.4%で、計87.7%が支持することが示されました。元々高い水準の支持率でありながらも、さらに6.6ポイントの上昇がみられ、やはり世界遺産登録は多くの日本人に好意的に受け取れられているようです。しかも、全国8エリア全てにおいて前回調査時の数字を上回るという結果も明らかになりました。

■登録されてよかった理由としては「世界に誇れるものが増えた」が52.9%で突出

支持する理由としては、「世界に誇れるものが増えた」が52.9%で最も高い数字になっています。前回調査時では「世界に誇れるものが増えるから」を理由にあげた人は44.3%でしたので、登録後の実感として「世界に誇れる」と、登録前の予想以上に感じた人が多かったようです。中でも北海道と東北エリアでは15ポイント以上と伸び率が抜き出ており、このエリアの人たちにとって特に予想外のインパクトを与えたことが伺えます。

■今後、富士登山をしたいと思う人の割合は6割以上、富士山周辺を旅行したいと思う人は8割以上!
 世界遺産登録の好影響が見て取れ、今後の登山者、旅行者の増加が期待!!


では、世界遺産登録は観光や登山の意欲に影響はあったのでしょうか。関東地方環境事務所の発表によると登録後となった2013年夏期の登山者数は前年から微減ではありましたが、数字で見ると過去3番目に多く、盛り上がりによる混雑を避けた人が多かったことや、マイカー規制の影響などを考えると、十分な登山者数であったと考えられます。そこで今後の意向についても、それぞれ調べてみたところ、“今後、富士山に登りたいと思いますか”との問いに「思う」22.3%、「どちらかというと思う」38.1%と計60.4%が今後富士登山をしたいと考えていることがわかりました。前回調査と比べても東北を除く7エリアで数字が伸びています。

また、“富士山、またはその周辺に旅行”に対する意向でも、訪れてみたいという答えが82.7%と前回より増加しています。全国8エリア全てで増加しており、ここでも、世界遺産登録の好影響が見てとれます。


【調査概要】
調査名:「富士山の世界遺産登録後に関する全国意識調査」
調査期間:2014年5月30日(金)~6月4日(水)
調査対象者:全国の20代~60代の男女、1,600人
割付方法:北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州・沖縄 各200 人
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

各エリア分類
①北海道
②東北(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)
③関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)
④中部(新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)
⑤近畿(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
⑥中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)
⑦四国(徳島県、香川県、愛媛県、高知県)
⑧九州・沖縄(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)

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