香典に関する意識調査 

2014年03月25日
みんれびは全国6地域の男女500人(6地域等分割)を対象に、香典に関する意識調査を実施。

【調査結果】

■「受け取る」は8割、理由は「葬儀の費用に充てたいから」52.1%

1位「北海道・東北地方」57.3%、2位「九州・沖縄地方」56.0%、3位「関東地方」50.7%
香典を受け取る理由は全地域で「葬儀の費用に充てたい」に集中。「北海道・東北地方」や「九州・沖縄地方」では「お互いにやりとりがあるから」という意見も見られ、地域社会の密着度が高いという土地柄、習慣的に”お互い様”の意識が根強く、香典は葬儀費用への充当が前提となっていることが考えられる。

3位「関東地方」について、とくに都心部では隣組等の相互扶助制度が廃れ、すべてを葬儀社に依頼するケースがほとんどで、業者による料理(通夜振るまいは関西地域では一般的ではない)の準備、慢性的な公営火葬場不足による民営火葬場の稼動、住宅事情も重なり順番待ちによる遺体安置施設利用費の拡大等、費用がかさむ要素が多く、経済的負担の大きさが影響していると考えられる。

■一方、香典辞退の理由は「香典返しが大変だから」33.3%

1位「お返しが大変」33.3%、2位「参列者に負担を掛けたくない」25.8%、3位「金銭面は家族だけでどうにかしたい」16.1%

香典返しは“半返し”が一般的とはいえ、葬儀費用全額と相殺しても足が出るケースもあれば、香典の金額に合わせたお返しの準備や訪問による挨拶など、経済的負担と手間の多さが反映していると思われる。

2位「参列者に負担を掛けたくない」について、訃報は参列者にとって突然の出費を伴うものであることから相手に対する気兼ねの表れともいえ、3位「金銭面は家族だけでどうにかしたい」と共に、「故人のためにわざわざ来てくれる人に負担させるのはどうか」(北九州市、会社員50歳)という意見が寄せられた。総じて、自分と相手の負担を減らすことが主眼にあると考えられる。

■香典よりも「小規模な葬儀が良い」95.7%

「受け取らない」と回答した方に対して、「香典を受け取るくらいなら、小規模な葬儀が良い?」と質問したところ、95.7%が「はい」と答えた。地域差は見られなかった。全国的な傾向として、香典を当てにして盛大な葬儀を挙げるよりも、参列者に気を使うこともない、親族や身近な友人らだけで故人を送る葬儀が好まれる風潮がみられる。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[シンプルなお葬式]
 マイページ TOP