第3回お葬式に関する全国調査(直近2年以内に葬儀を行った(携わった)経験のある、40歳以上の男女対象) 

2018年02月27日
鎌倉新書が運営する葬儀相談・依頼サイト「いい葬儀」において、2018年2月27日に、第3回お葬式に関する全国調査(2017年)を発表いたしました。

【総括】

近年、時代の変化と共に葬儀においてもニーズの多様化が進んでいます。また、価格の透明性も追及され、「安く、少人数、短時間」で行われる葬儀が増えており、近親者のみの少人数で行われる「家族葬」は4割弱となりました。一方で、「一般葬」※も半数以上と根強い支持を得ていることが伺えます。また、葬儀費用の平均総額や参列者数は、全体的に前回調査と同等ないし微減で、葬儀そのものの費用は、下げ止まったように思われます。
さらに、葬儀に関するしきたりや価値観は地域差が顕著に見られました。

※一般葬とは、通夜、葬儀・告別式の全てを執り行い、ご遺族に限らず、知人、地域の方、職場の方など幅広い方が参列されるお葬式の形式を指します。

【調査トピックス】

・葬儀の平均総額は178.2万円(葬儀費用・飲食代・返礼品を含む、お布施は除く)
・葬儀そのものにかかった費用は「80万以上120万円未満」が最多
・飲食代・返礼品の費用はそれぞれ平均金額が30万円強で「10万円未満」が最多
・「家族葬」が4割弱と増加
・全体の約9割が「斎場、葬儀会館」で葬儀を実施、「自宅」派は5%
・しきたりを重視する地域ベスト5は「山形県」「福井県」「山梨県」「奈良県」「大分県」

【調査結果】

・葬儀にかかる平均総額は178.2万円(葬儀費用・飲食代・返礼品を含む、お布施は除く)
葬儀にかかる平均総額(葬儀費用・飲食代・返礼品を含む、お布施は除く)は、約5万円減少しました。葬儀の参列者数の減少が影響していると考えられます。

・葬儀そのものにかかった費用は「80万以上120万円未満」が最多
内訳をみると「40万円未満」が15%で+1.9ptとなる一方、「240万円以上」も8%で+0.7ptと増加しており、今後は葬儀費用の二極化が進むことも予想されます。

・飲食代・返礼品の費用はそれぞれ平均金額が30万円強で「10万円未満」が最多
葬儀の飲食・返礼品の費用はそれぞれ平均金額が30万円強で「10万円未満」が最多となりました。葬儀の参列者数の減少が影響していると考えられます。

・「家族葬」が4割弱と増加
葬儀の種類として1番多いのは「一般葬」で53%となり、前回調査よりも-6.1ptでした。一方、「家族葬」は38%と+6.6pt前回よりも増加しました。また、「直葬・火葬式」は5%で-1.0ptとなりました。
直葬や火葬式が増加し、式を挙げて弔う文化の衰退を懸念する声もありますが、今回の調査では増加は見られず、家族葬など会葬者の人数を減らしても、式を挙げる人が多いという結果となりました。
また、東京都では、「直葬・火葬式」9%、「一日葬」6%、「家族葬」42%、「一般葬」43%となり、東京都の「直葬・火葬式」「家族葬」は全国平均を上回り、小規模な葬儀が選ばれていることが伺えます。

・全体の約9割が「斎場、葬儀会館」で葬儀を実施、「自宅」派も5%
葬儀・お葬式を行った会場については、「斎場・葬儀会館」が86%と最も多くなりました。次いで「宗教施設(寺・教会・神社)」7%、「自宅」5%と続きます。葬儀専門の会場を選ぶ割合が非常に高い結果となっています。

<Appendix>

・しきたりを重視する地域ベスト5は「山形県」「福井県」「山梨県」「奈良県」「大分県」でした。 (n=186)

・過去のしきたり調査のによると、「葬儀と火葬の順番」「香典の会費制や香典返しの廃止」「葬式饅頭の色の違い」「出棺時に故人の湯呑みや茶碗を叩き割る風習」など、葬儀の価値観に地域差がありました。


【調査概要】
・調査名:いい葬儀/第3回お葬式に関する全国調査
・調査対象:直近2年以内に葬儀を行った(携わった)経験のある、日本全国の40歳以上の男女
・調査期間:2017年10月24日~10月26日
・調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケート専門サイト「アイリサーチ」を活用したインターネット調査
・有効回答数:1,999件

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[鎌倉新書]
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