矢野経済研究所は、次の調査要綱にて国内の自然派・オーガニック化粧品市場の調査を実施した。
本調査における自然派化粧品とは、①天然植物原料を主成分としている、②化学合成成分の配合を抑制している、の2つともあてはまる化粧品をさす。
本調査におけるオーガニック化粧品とは、①第三者機関のオーガニック認証を取得している、②使用原料の大部分を自社及び提携農園のオーガニック素材を使用している、③ブランドラインアップの大部分にオーガニック素材を用いている、のいずれかがあてはまる化粧品をさす。

【調査結果サマリー】

◆ 2013年度の自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比5.9%増の1,040億円
2013年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比5.9%増の1,040億円であった。消費者の安全・安心志向の高まり、環境を重視したライフスタイルや社会貢献に配慮した倫理的消費(エシカル消費)に対する意識・関心の高まり等を背景に拡大傾向にある。

◆ 「エイジングケア」「美白」など機能性を付加することが不可欠に
本来、「自然派」や「オーガニック」であることで訴求してきた自然派・オーガニック化粧品であるが、競争激化の中、他ブランドとの差別化として、また一般品の利用者を自然派・オーガニック化粧品にスイッチさせるため、「エイジングケア」や「美白」などの機能性はもはや不可欠となってきている。新規客をひきつける商品を入口とし、効果を実感させることでリピート客を増やす流れになっている。

◆ 2014年度は前年度比6.0%増1,102億円、2015年度は同5.7%増の1,165億円、今後も拡大基調を予測
消費者による認知度上昇や参入ブランドの増加、有力媒体での広報活動、取扱いチャネルの拡大による顧客接点の増加により、市場は着実に伸長すると考える。2014年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比6.0%増1,102億円、2015年度は同5.7%増の1,165億円と拡大基調を予測する。


【調査概要】
調査期間:2014年5月~6月
調査対象:自然派・オーガニック化粧品メーカー、小売店、関連団体等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話およびeメールによるヒアリング、消費者調査併用

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[矢野経済研究所]
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