パソコン・タブレット端末利用調査2014 

2014年08月04日
カカクコムは、ユーザーへの意識調査「価格.comリサーチ」より、第79回価格.comリサーチ 「パソコン・タブレット端末利用調査2014 -パソコンよりもタブレット!?気になるみんなの使い方-」の調査結果を発表。

【調査結果ダイジェスト】

●パソコンの所有率・所有台数:所有率はどの年代も100%に近く、所有台数は全体の6~7割が1台。複数台所有は40代以上に多い。

●タブレット端末の所有率:全体の46.6%が所有。去年調査時(46.9%)と比べ、ほぼ横ばい。

●パソコンの購入時期とOS:「Windows 8」リリース後の新規購入が過半数以上(57.0%)も、使用OSは「Windows 7」(56.4%)が過半数超えでダントツ。「Windows 8/8.1」は24.5%。

●所有するタブレット端末のメーカー:「アップル」(36.6%)がトップも、去年調査時(46.1%)より大幅ダウン。Android勢トップは「ASUS」(12.5%)で「Google」(11.1%)を上回る。

●タブレット端末のOS:トップは 「Android」(53.5%)。「iOS」(35.7%)のシェアダウン分をWindows勢(合計8.9%)が侵食。

●パソコンの利用頻度と目的:全体の83.4%が毎日利用。「ウェブサイト閲覧」(98.7%)、「メール」(95.5%)、「ネットショッピング」(93.8%)が利用用途のトップ3。

●タブレット端末の利用頻度と目的:毎日利用(56.7%)含め、約9割が週に一度は利用。パソコンに比べ、「動画鑑賞」「ゲーム」「電子書籍を読む」などのエンタメ用途の利用が多い。

●今年中の新規購入・買い替え予定:購入予定の人の割合「タブレット端末」(21.7%)がもっとも多く、「ノートパソコン」(18.5%)、「スマートフォン」(18.0%)が続く結果に。


【調査結果】

パソコンの利用頻度と目的:全体の83.4%が毎日利用。「ウェブサイト閲覧」(98.7%)、「メール」(95.5%)、「ネットショッピング」(93.8%)が利用用途のトップ3

パソコンを使用する頻度を聞いた。結果を見れば一目瞭然だが、全体の83.4%にものぼる割合の人が、「毎日パソコンを使っている」という結果になった。逆に、「週に1~2回未満しか使わない」という人は、わずか6.0%のみ。この結果からは、もはやパソコンは生活の一部となっており、毎日電源を入れて使用するというのが、当たり前のスタイルになっていることがうかがえる。

では、パソコンをどのような目的に、どれくらいの時間使っているのだろうか。ここでは、利用用途ごとに、ユーザーが1日のどれくらいの時間、パソコンを使っているのかを聞いた。
まず、もっとも多かったのは「ウェブサイト閲覧」(98.7%)で、ほぼすべての人がパソコンの利用用途にあげている。次いで多かったのが「メール」(95.5%)、「ネットショッピング」(93.8%)で、この3つの用途がパソコンの使用用途のトップ3となっている。この3つの項目を比べると、「メール」や「ネットショッピング」は、比較的短時間の利用(1時間未満)が多いのに対し、「ウェブサイト閲覧」は、1時間以上の長時間にわたる利用が多いことがわかる。なかには、「5時間以上」という割合も一定数存在しており、特に目的を持たず、ニュースサイトや掲示板サイトなどをダラダラ長時間見ているという利用シーンが思い浮かぶ結果となっている。

そのほかの利用用途で目に付くのは、「写真・映像の管理編集」(78.1%)と、「動画鑑賞」(77.8%)だ。いずれも比較的短時間の利用ではあるが、多くの人がパソコンの利用目的としてあげているのが印象的だ。特に「動画鑑賞」は、ブロードバンド回線が普及し、「YouTube」や「ニコニコ動画」に代表される大規模映像配信サービスが登場してから一気にパソコンの主要な利用目的として浮上してきた感があり、最近のトレンドともなっている。1日に「1~3時間」程度の利用をするというユーザーの割合も、ほかの用途に比べると多く、テレビ代わりにパソコンで動画を鑑賞しているという人も多そうだ。

逆に、意外に少ないと感じたのは「ゲーム」(38.6%)だ。少し前までは、パソコンでプレイする「ブラウザーゲーム」にも一定の需要があったのだが、最近はスマートフォンやタブレット端末の普及によって、ブラウザーゲームの需要自体が減っており、パソコンでゲームをプレイするのは、一部の「FPS」や「MMO」などのゲーマーだけとなってしまった感がある。

タブレット端末の所有率:全体の46.6%が所有。去年調査時(46.9%)と比べ、ほぼ横ばい

パソコンの次は、タブレット端末の所有率を聞いた。本調査の全回答者におけるタブレット端末の所有率は46.6%とかなり高めに出た。ただし、今から約1年前の2013年8月に調査した結果でも、タブレット端末の所有率は46.9%となっていたので、1年前と比べてみると、ほぼ横ばいと言っていい結果だ。タブレット端末の普及も、ここへ来てやや踊り場にさしかかっていると見ていいのかもしれない。

年代別に見ると、20代がもっとも所有率が高く、20歳未満を除けば、高齢になるに従って所有率は徐々に下がっていく傾向にある。40代までは半数以上が所有しているのに対し、50代は半数を切る46.7%、60歳以上になると36.3%まで所有率が下がる。

所有しているタブレット端末のメーカー:「アップル」(36.6%)がトップも、去年調査時(46.1%)より9.5ポイントダウン。Android勢のトップは「ASUS」(12.5%)で「Google」(11.1%)を上回る

所有しているタブレット端末のメーカーを答えてもらった。複数台所有している場合は、もっとも直近で購入した端末について回答してもらっている。
圧倒的に多いのが、「iPad」を展開している「アップル」で、全体の約3分の1となる36.6%が、アップルの「iPad」を購入していることがわかった。その他のメーカーとはかなり差が開いており、メーカー単体で見るとアップルのひとり勝ちのようにも見えるが、その他のメーカー(主にAndroid勢)を足し上げると、これを上回る。ちなみに、今から約1年前の2013年8月に調査した結果では、アップルのシェアは46.1%だったので、9.5ポイントも下がったことになる。もはや、アップルのひとり勝ちという状況は過去のものとなりつつあることが見て取れる。

なお、Android勢(一部Windows含む)のメーカーで見ると、「ASUS」が12.5%で、11.1%の「Google」を抜き、トップとなっていることに注目したい。これまでAndroidタブレットを牽引してきたのは、Googleの「Nexus 7」だったが、最近ではASUSの「MeMO Pad」が、その価格の安さなどから人気となっており、一大勢力を築きつつある。約1年前の前回調査と比べると、3.9ポイントも上昇しており、大躍進を遂げている。

また、Windows勢では、「Surface」の「マイクロソフト」はまだわずか1.1%のシェアにしかすぎないが、「YOGA TABLET 8」が好調な「Lenovo」が4.3%で、前回調査から3.2ポイント上げているのがポイントだろう。

タブレット端末の利用頻度と目的:毎日利用(56.7%)含め、9割が週に一度は利用。パソコンに比べ、「動画鑑賞」「ゲーム」「電子書籍を読む」などのエンターテインメント用途の利用が多い傾向

タブレット端末をお持ちの方に、どの程度の頻度で利用しているかを聞いた。もっとも多かったのは「毎日」で半数を超える56.7%がこれに該当する。パソコンに比べると利用頻度は低めだが、半数以上の人は毎日タブレット端末を何かしらの形で使っているという結果になった。その他、「週に数度」利用するという人が、全体の約3分の1となる33.4%を占め、ほぼ9割の人が週に一度は、タブレット端末を利用すると回答している。

タブレット端末を所有している人に、タブレット端末の利用用途と、1日のうちにかける利用時間を聞いた。全体の傾向は、パソコンの場合と似ており、やはりトップは「ウェブサイト閲覧」で94.4%となった。ただし、利用時間はパソコンより短めで、ほとんどの人が1時間以内の利用にとどまっている。じっくり見るというよりは、気になった調べ物だけをサッと行うというイメージかもしれない。そのほかの用途でも、利用時間自体は、パソコンに比べてかなり短めに出ている。

次に多かったのは「メール」(71.0%)、「動画鑑賞」(67.9%)で、ここでも「動画鑑賞」の割合が高いのが印象的だ。また、パソコンで比較的高かった「資料・文書の作成」や「ネットショッピング」での利用割合は低く、「動画鑑賞」や「ゲーム」(48.9%)、「電子書籍を読む」(51.7%)が高くなっている。やはり、現状では、エンターテインメント用途に使われる傾向が高いといえそうだ。

スマートフォンの利用頻度と目的: 「ウェブサイト閲覧」(94.5%)、「メール」(95.3%)が2トップ

スマートフォンを所有している人に、その利用用途と、1日のうちにかける利用時間を聞いた。パソコンやタブレット端末と同じく、「ウェブサイト閲覧」が94.5%と多いが、95.3%でそれを上回るのが「メール」という結果になった。スマートフォンの利用においては、この2つがダントツで多い利用用途となる。また、そのほかの用途で比較的多かったのは、「ソーシャル・ネットワーキング(SNS)」(66.6%)や、「音楽管理・プレーヤー」(59.8%)、「動画鑑賞」(57.1%)など。アプリで提供される「ゲーム」については、意外に低く、52.2%という結果になった。なお、利用時間については、こちらも全体的には短めで、ほとんどの利用が1時間以内という結果となっている。


【調査概要】
調査エリア:全国 調査対象:価格.comID 登録ユーザー
調査方法:価格.comサイトでのWebアンケート調査 回答者数:4,637人
男女比率:男性92.8%:女性7.2%
調査期間:2014年7月8日~2014年7月14日
調査実施機関:株式会社カカクコム

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