『子ども達の「供養経験」と「やさしさ」の関係性』調査(中学・高校生対象) 

2015年09月11日
日本香堂は、シルバーウィークにより例年以上に多くの帰省・墓参が見込まれる2015年 秋のお彼岸を前に、全国の中学・高校生1,236名を対象に『子ども達の「供養経験」と「やさしさ」の関係性』調査を実施。

【調査結果サマリー】

《供養行為の実態》
①中高生の墓参り頻度…3人に2人は 『年1回』以上と習慣化
●『年に2回以上』30%、『年に1回』35%と、少なくとも年1回は墓参りに行くのを習慣としている中高生は、3人に2人(65%)と大勢を占める。

②仏壇に接してのお参りは…『毎回』が4割、『時々』が4割弱
●自宅に仏壇のある層の「ほぼ毎日」と非保有層の「(祖父母・親類宅へ)行くたびに必ず」の仏壇参りを括った『毎回』群は全体の41%を占め、『時々』の37%、『しない』の21%を押さえての多数派に。
《他者へのコンパッション(やさしさ・思いやり) 自己評価》

③他人のトラブルから距離を置く…冷淡な自分を否めない多くの中高生
●〈他者への冷淡さ〉に関する中高生の自己評価では、過半数が他人のトラブルから距離をおき、身を遠ざけようとする自分のクールな内面を否定しきれず。

④同伴者・相談者までは踏み込めない…行為乏しき中高生の“やさしさ”
●〈他者への理解・共感〉に関する中高生の自己評価では、「弱者への寄り添い」や「親身な相談」等、積極的な援助行動には大多数の中高生が尻込みの観。
《供養頻度とコンパッション(やさしさ・思いやり)の関係性》

⑤墓参り「年1回以上」か、それ未満か…両群間で〈他者へのコンパッション〉に統計学的有意差
●墓参頻度別の2群間で比較した〈他者への冷淡さ〉否定率と〈他者への理解・共感〉肯定率に統計学的有意とされる多くの差を確認。

⑥仏壇参り「毎回」か、それ未満か…両者間でも〈他者へのコンパッション〉に統計学的有意差
●仏壇と接する機会あるたび習慣的に合掌・礼拝する『毎回』群とその他2群との間で比較した〈他者への冷淡さ〉否定率と〈他者への理解・共感〉肯定率に、統計学的有意とされる多くの差を確認。

⑦習慣的な行為を通じて意識化・内面化される「供養の理由」…子ども達のコンパッション醸成につながる可能性も
●墓参「年1回以上」と仏壇礼拝「毎回」の群はいずれも他群に比べ、多項目にわたり「供養の理由」をより肯定的に捉える傾向に。

コンパッション (Compassion) とは…
近年、神経科学や心理学、心理セラピー等の分野において注目を集めつつある概念であり、日本語でいう「やさしさ」や「思いやり」に該当し、学術的には「自己そして他者の苦しみを取り除こうとする深い慈しみを伴った感受性」と定義される。


【調査概要】
調査対象:全国 中学1年生~高校3年生(12~18  歳)の男女生徒 1,236名
調査時期:2015年8月
調査方法:インターネット調査
※保護者・本人双方の同意および保護者の影響が入らない本人単独による回答環境の担保を条件に徴募・実施。

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[日本香堂]
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