GWのキャンピングカー旅行についての調査 

2016年04月25日
日本RV協会は、キャンピングカーユーザーがこのゴールデンウィーク(GW)にどのような旅行計画を立てているのか、計画を練る時期、旅行先、家族構成、宿泊数、宿泊場所等九つの項目に分けて調査しました。

それによると、旅行計画はGWの直前に立てる傾向が強いことが判明し、目的地としては東北・九州が人気を2分(2016年4月17日現在)。家族構成は夫婦2人、宿泊数は2泊3日、休憩・仮眠の候補地としては道の駅が6割を超える等、さまざまな興味深いデータが浮かび上がってきました。

【調査結果】

■GW直前に旅行の計画を立てるユーザーが7割
この調査は、2016年3月18日から4月17日にかけて、当協会のホームページに寄せられた約230人のユーザーアンケートを集計したものですが、まず3月中旬から4月中旬の調査期間中に、どれくらいのユーザーが旅行計画を立てているのかを調べました。
それによると、実際のGWがスタートする40日前~1ヶ月前ぐらいの状況では、「何も決めていない」という回答が27.9%を占めてトップに立ちました。
そのほかの回答においても、「詳細までは詰めていないが、大まかな計画は練っている」(16.2%)、「行先だけは漠然と決めている」(14.8%)、「GW直前の観光情報・気象情報などを見てから決める」(14.4%)等という“のんびりした”回答が7割を超え、「具体的な詳細まで決まっている」という回答はわずか14.0%にとどまりました。
このことから、ホテルや旅館に事前の予約を入れなくても気ままな旅行ができるキャンピングカーの特性が非常によく表れているように感じます。

■「行ってみたい」場所としては、ここ数年「東北」が上位を占める
では、その旅行の目的地として挙げられたエリアはどのようなものだったでしょうか。
トップに立ったのは、ともに15.1%を獲得した「東北」と「九州」でした(2016年4月17日現在)。以下、「北信越」(12.9%)、「関東」(11.5%)と続き、これまで長期旅行の目的地としてダントツの人気を誇っていた「北海道」(7.9%)は7位に後退しています。
なお、今回の調査でトップに立った「東北」は、GWの旅行先ではここ数年人気エリアに上がっており、2012年では2位、2013年は3位でしたが、2014年では「行ってみたい場所」のトップを獲得しています。

■「夫婦2人」がペット同伴で旅行を楽しむという傾向が顕著に
GW旅行を楽しむときの家族構成はどのようになっているのでしょうか。これもここ数年の間に変化が訪れています。2013年の調査においては、「小学生~中学生の子供を交えた家族」という回答が59.7%を占め、「夫婦2人」(35.3%)という回答を大きく引き離していました。
しかしながら、2014年の調査では、「夫婦2人」という回答が半数を超える54.2%に浮上し、「子供を連れたファミリー」という回答を逆転しています。
今回の調査においても、前回調査と同じく「夫婦2人」という回答が57.4%を獲得してトップに立ち、「小学生以上の子どもを入れたファミリー&小学生までの子どもを入れたファミリー」(合わせて27.9%)を引き離しています。

「夫婦2人旅」が増える傾向は、『キャンピングカー白書2014』における旅行時の家族構成のデータを裏付けるものであり、今後のトレンドとして定着していくように思われます。

■仮眠・休憩は「道の駅」。1日の旅行予算は1万円未満
GWのキャンピングカー旅行では、ユーザーは主にどんな場所で休憩・仮眠を取るのでしょうか。
当協会では、2014年にも同様の調査を行いましたが、そのとき1位を獲得した回答は「道の駅」(67.5%)でした。今回の調査でも同じように「道の駅」が61.9%を占めてトップに立ちました。

このように、「道の駅」の休憩をメインに据えたキャンピングカー旅行は、概してホテル・旅館等に宿泊する旅行と比較すると、それなりに低予算ですむことが容易に想像されますが、それでは、キャンピングカーユーザーは1日当たりどれくらいの旅行予算を組んでいるのでしょうか。
1番回答が多かったのは、「8,000円~10,000円未満」(23.2%)というものでした。2番目は「3,000円~5,000円未満」(19.2%)、3番目の「特に決めていない」を挟んで、4番目は「5,000円~8,000円未満」(14.1%)となりました。

一般的に、ホテル泊を前提とした自動車旅行では、高速道路代・ガソリン代まで含めると、大ざっぱに見積もって1家族あたり1日20,000円~50,000円程度といわれています。それに比べると、キャンピングカー旅行を楽しむユーザーの旅行費用がいかに低予算で組まれているかということが伝わってきます。

■日程を切りつめても、旅の目的地を遠いところに設定
それでは、今回のGW旅行では、多くのユーザーはいったいどれくらいの走行距離を予定しているのでしょうか。
1番多かった回答は、「~1,000km未満」(37.8%)、2番目が「~500km未満」(36.6%)、3番目は「~2,000km未満」(12.2%)というものでした。一方、「~100km未満」という人は、わずか3.5%に過ぎませんでした。
この結果から、96%以上の人が、自宅から100km以上離れた場所を目的地に定めていることが伝わってきます。

では、旅行日程はどのようになっているのでしょうか。
今回のGWは、土曜日がお休みの企業ならば、2日有休を取るだけで最大10連休も可能になっています。
そのことを踏まえ、アンケート調査に応えたユーザーは、実際にどのくらいの旅行日程を立てているのでしょうか。
1番多かったのは、「2泊3日」で28.2%。次が「3泊4日」で27.6%。3番目は「4泊5日」の16.5%というものでした。
こうしてみると、10連休が可能とはいいながらも、7割以上のユーザーが5日以内の旅行日程に収めていることが分かりました。

■旅の目的地を決める情報はネットで調べる
最後に、キャンピングカー旅行の目的地を定めるとき、どのような情報を参考にしているかを尋ねてみました。
それによると、「インターネット等で得た情報を参考にする」という回答が65.6%を占めて、1位になりました。
スマートフォン等の普及により、ペーパー媒体やテレビ・ラジオよりもネット経由で旅の情報を取得する傾向がより顕著になってきたことが、この結果からも浮かび上がってきました。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者
調査手法:Webアンケート
調査時期:2016年3月18日~2016年4月17日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本RV協会]
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