AndroidスマートフォンアプリでのSVODを含めた動画配信サービスの利用状況調査 

2015年11月18日
インターネット利用状況を調査しているビデオリサーチインタラクティブは、Androidスマートフォンアプリでの定額制動画配信サービス(以下、SVOD)、およびSVODを含めた動画配信サービスの利用状況を、先週(11月12日)プレスリリースしたPCインターネットでの動向に引き続き、まとめました。

【調査結果の主なポイント】

●SVODを含めた主な動画視聴アプリ全体の月間での利用率をみると、過去13ヶ月では、60%台後半から70%台で推移している。この利用率をGoogle Playストアのカテゴリ別の利用率と照合すると、「LINE」などの"通信"カテゴリには及ばないものの、「Facebook」「Twitter」などの"ソーシャルネットワーク"カテゴリや、「クックパッド」「McDonald's Japan」などの"ライフスタイル"カテゴリの利用率の水準となっている。利用者一人当たりの平均起動回数は、2015年4月までは20回台だが、5月以降は30回を超え、増加傾向にあることが窺える。
SVODの利用状況を時系列でみると、利用率は4~5%、平均起動回数は10~12回程度で安定して推移しており、昨年10月以降大きな変動はみられなかった。

●動画視聴アプリ全体の利用率を性別でみると、先週当社がリリースしたPCでの傾向(男性が女性を大きく上回る)とは異なり、男女間の差はほとんどない。性・年齢別でみると、男女とも若年層ほど利用率が高い点で共通している。
次に平均起動回数を性別でみると、動画視聴アプリ全体では男性(40.9回)の方が女性(30.5回)より10回程度多くなっている。特に、相対的に利用率が高い男女19才以下の層では56.9回と多く、拡がり(利用率)も深さ(平均起動回数)も他の年齢層を圧倒していることがわかる。
一方、SVODについてみると、動画視聴アプリ全体の利用が活発な男女19才以下の層で、相対的に利用率・平均起動回数が低く、定額制(有料)の影響か、傾向を異にしている。

●これら拡がり(利用率)と深さ(平均起動回数)の掛け合わせで算出したポイントでみてみると、前述のように男女19才以下の層での動画視聴アプリ全体とSVODでの傾向の違いが明確にわかる。

SVODは、PCサイト・スマートフォンアプリとも、それぞれ月間のリーチが10%に達していません。
キャズムを超えるのか?超えるとしたらいつか?今後も注目してウォッチしていきます。


【集計概要】
使用したサービス:Androidスマートフォンユーザーでのアプリ利用データを分析できるサービス「Cloudish by App Ape」を使用
調査エリア:日本全国
集計対象期間:2015年10月度
集計利用データ:「Cloudish by App Ape」搭載の上記対象期間のアプリ利用ログデータ。
(属性が判別できる31,615サンプルを対象)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ビデオリサーチインタラクティブ]
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