インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、新産業調査レポート『動画配信ビジネス調査報告書2016[ Amazon・Netflixにより加速したVOD市場、多様化する企業のビジネス戦略と今後を探る ]』の販売を開始。

本調査報告書では、動画配信ビジネスに関して、その最新概況や業界構造、ビジネスモデルや収益モデルなどについて徹底分析するほか、国内・海外の注目すべき事業者の概要と戦略をそれぞれ解説し、今後の動画配信ビジネスを展望しています。

【調査結果】

<<有料動画配信サービスの利用率や利用意向調査の注目の調査結果>>

■有料VODの利用率は9.2%に増加、利用経験者は14.2%に
動画配信サービスの利用率は、「3か月以内に、有料の動画配信サービスを利用したことがある」が9.2%となりました。昨年の7.7%からは1.5ポイント増加し、3か月より以前の利用者も含めた利用経験者は14.2%(同0.7ポイント増)となりました。
性年代別に見ると、男性20代の22.6%(昨年より5.9ポイント増)をピークに男性10代や、男性30代で有料の利用率が高く、男性の利用率は女性より全体的に高い数値です。また、個人が利用可能なデバイス(複数回答)別に見ると、タブレット利用者の有料利用率が18.8%(昨年より4.2ポイント増)と高く、据え置き型ゲーム機やポータブルゲーム機保有者が18.5%(同5ポイント増)、スマートフォン保有者が16.4%(同5.9ポイント増)となっています。

■無料見逃し配信サービス「TVer」の利用経験者は6.8%
2015年10月にサービスが開始されたTVer(在京民放5社が連携した放送番組の見逃し配信ポータルサービス)の利用率は6.8%となり、利用経験者は11.5%となっています。

<<有料動画配信サービスの利用者の利用状況調査の注目の調査結果>>

■ユーザーのうち定額制利用者は86.6%、都度課金は20.6%
有料動画配信サービスで、定額制のサービスを利用しているユーザーは合計で86.6%、都度課金を利用しているユーザーは合計で20.6%となっています。定額制のHuluやdTVの利用者、Amazonプライム会員が多いこともあり、定額制利用者の比率のほうが高い結果となっています。また、都度課金のみの利用者は昨年より9.9ポイント減少しており、より定額制への移行が進んでいます。

■サービスの特徴によって、視聴頻度に差異
主に利用している動画配信サービス別に視聴頻度をみると、週に複数回以上視聴するユーザーの比率は、Huluユーザーが73.2%、dTVユーザーが64.6%であるのに対し、Amazonビデオユーザーは49.7%と低い結果となっています。視聴頻度の差は、動画配信専門のサービスと追加料金なしで動画視聴もできるサービスの違いと考えられます。今後、後者のようなサービスにより、動画配信サービスの利用者のすそ野が広がっていくことが推測できます。


【調査概要】

■有料動画配信サービスの利用率と非利用者の意向調査
調査対象 :NTTコム リサーチの保有する消費者モニター 
有効回答数 :40,976サンプル
サンプリング :性年齢階層別インターネット利用人口構成比に可能な限り整合するように抽出
調査手法 :PC上でのウェブアンケート
調査期間 :2016年4月18日~4月25日

■有料動画配信サービス利用者の利用状況調査
調査対象 :利用率調査で有料の動画配信サービスを利用していると回答した人を対象に、利用率
調査で得られた性年代別有料動画配信サービス利用者構成に整合するように抽出
有効回答数 :943サンプル
調査手法 :PC上でのウェブアンケート
調査期間 :2016年4月26日~5月9日

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