個人情報に対する意識・実態調査(20~69歳の男女対象) 

2017年06月06日
マクロミルは、個人情報に対する意識・実態調査を実施

2017年5月30日より、改正個人情報保護法が施行されました。保護の対象となる個人情報の範囲が広がったほか、これまでは規制の対象となっていなかった5,000名分以下の個人情報を扱う事業者にも、情報管理の徹底が義務付けられました。
一般の方の「個人情報」に対する認識や意識はどうなっているのでしょうか。全国20-69歳の1,000名を対象に調査しました。

【調査Topics】

・自身の個人情報の取り扱い、「意識している」85%、
 昨今の個人情報保護を取り巻く状況には、「今よりも厳重にすべき」が過半数
・プライバシーポリシー、有無を「確認している」57%、「隅々まで読む」はわずか5%
・法改正で新たに定義された「個人情報」の認知度は?
 ー『個人識別符号』である「マイナンバー」「免許証番号」「指紋データ」は8割以上が個人情報と認識
 ー『要配慮個人情報』である「宗教・信条」は、6割以上が個人情報として認識せず

【調査結果】

【1】 自身の個人情報の取り扱い、「意識している」85%、昨今の個人情報保護を取り巻く状況は、「今よりも厳重にすべき」が過半数

自身の個人情報の取り扱いについて、意識しているか否かを伺ったところ、85%(※)の人が意識していると回答しました。(※「非常に意識している」21%、「まあまあ意識している」64%の合計)

また、昨今の個人情報の保護状況について、厳重にすべきか緩めるべきかを伺うと、多い順に「今よりも厳重にすべき」53%、「今くらいが丁度よい」34%、「もう少しゆるくてよい」9%でした。
過半数が個人情報の取り扱いの厳格化を求めている様子が伺えます。

【2】プライバシーポリシー、有無を「確認している」57%、「隅々まで読む」はわずか5%

それでは実際に、個人情報を提供しなければならない際の意識はどうなっているのでしょうか。店頭やインターネット上等で会員登録するなど、個人情報を入力する必要がある場合、「プライバシーポリシー・個人情報保護方針」の有無を確認しているかを伺ったところ、「必ず確認する」は12%でした。「確認する方が多い」45%と合わせても57%にとどまり、4割強はあまり意識していない様子が伺えます。

また、「プライバシーポリシー」の内容を読むか否かを確認したところ、「隅々まで読む」方はわずか5%で、「ざっと目を通す程度」が最も多く56%でした。

【3】法改正で新たに定義された「個人情報」の認知度は?
ー「マイナンバー」「免許証番号」「指紋データ」等は8割以上が個人情報と認識
ー「宗教・信条」は、氏名との掛け合わせでも6割以上が個人情報として認識せず

様々な情報全32項目について、それ単独で個人情報に該当すると思うか、および、氏名との掛け合わせで個人情報に該当すると思うかを、それぞれ尋ねました。

8割以上が、“単体でも「個人情報」に該当する”と考える項目は9つあり、多い順に、「電話番号・携帯電話番号」「マイナンバー」「免許証番号」「住所」「銀行口座番号」「(自分であることが特定できる)顔写真」「パスポート番号」「指紋データ」「自分の名前が入ったメールアドレス」でした。今回の法改正では、(1)顔認識データや指紋認識データなどの“身体的特徴を電子機器の用に供するために変換した符号”、および、(2)パスポート番号やマイナンバーなどの“公的な番号”の2つが「個人識別符号」として明確に定義され、個人情報に該当することになりましたが、実際に「マイナンバー」や「免許証番号」などは、すでに一般の方にも個人情報として浸透しているようです。

一方、氏名との掛け合わせであっても「個人情報」には該当しないと考えられている情報の1位は、「宗教・信条」で、今回の法改正で「要配慮個人情報」として定義されるようになりましたが、一般の方にはまだあまり浸透していないことが明らかになりました。 


【調査概要】
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、全国5エリア×性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間:2017年5月27日(土)~29日(月)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マクロミル]
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