イマドキ大学生のパソコンに関する意識調査(現役大学生対象) 

2017年06月23日
リングローは、近年言われるようになった「若者はパソコンが使えない」「若者のパソコン離れが進んでいる」という声に着目し、“スマホ世代”と呼ばれる現役大学生は本当にパソコンの所有率や利用率が低いのか調査するため、279名の現役大学生に『イマドキ大学生のパソコンに関する意識調査』を実施しました。

【調査TOPICS】

・パソコン所有率は90%に上るも、メイン使用のインターネット端末はスマホ派が9割
・苦手意識1位は「表計算ソフト」、一方「メール」や「文書作成ソフト」は9割以上が使いこなせると回答
・「社会人になったらパソコンを使う機会が増える」と思っている学生は9割以上!~約8割は学ぶ意欲あり~
・8人に1人がスマホでレポート入力!~かつてはパソコン使用だった領域をスマホが代替する傾向も~
・1週間のパソコン使用は「6日以上」が最多、「0~1日」は14.7%に留まる
・パソコン選びの傾向は堅実にスペック重視!~メーカーは「こだわりなし派」と「Apple派」の二極化~

【調査結果】

・パソコン所有率は90%に上るも、メイン使用のインターネット端末はスマホ派が9割
「あなたが持っているインターネット端末を教えてください」という質問に対し、回答総数279人中の90%である251人が自分用のパソコンを持っていると回答しました。スマホの99.3%には及ばないものの、ほとんどの大学生はパソコンを所有しています。一方で、メインで使うインターネット端末をパソコンと回答した人は11.1%に留まり、スマホと回答した人が87.5%と約9割に上りました。わざわざパソコンを開かなくてもスマホで簡単に情報収集ができるためだと考えられます。

・苦手意識1位は「表計算ソフト」、一方「メール」や「文書作成ソフト」は9割以上が使いこなせると回答
使いこなせるパソコンの機能を質問したところ、「表計算ソフト」の回答数は165件の64.7%で、学生が最も操作に自信を持っていない機能であることが分かりました。一方で、「メール」や「文書作成ソフト」はそれぞれ90%以上の学生が使いこなせると回答しており、「若者はパソコンが使えない」という世間の声とは異なる結果が出ました。

・「社会人になったらパソコンを使う機会が増える」と思っている学生は9割以上!~約8割は学ぶ意欲あり~
「社会人になったらパソコンを使う機会が増えると思うか」という質問にはいと答えた学生は96.4%に上り、ほとんどの学生は就職後に仕事でパソコンを使うという事実を認識していることが分かりました。また、「パソコンの使い方を勉強してみたいと思うか」という質問には、83.5%の学生がはいと回答しました。いいえと回答した学生も16.5%いますが、多くの学生がパソコンの各機能について使いこなせると回答したことから推察すると、学ぶ意欲がないわけではなくすでにパソコン操作に自信を持っている可能性が高いと考えられます。

・8人に1人がスマホでレポート入力!~かつてはパソコン使用だった領域をスマホが代替する傾向も~
スマホで入力(記録)するものは何か質問したところ、最多回答は「SNS投稿」の92.3%でした。「スケジュール管理」も多くの学生がスマホで行っていることが分かります。また、パソコンで入力(記録)するものは「課題レポート」が最多の97.5%で、文字数が多い物にはパソコンを使用する傾向がみられます。その一方で、「課題レポート」や「エントリーシート」など入力量が多い物であっても、1割前後の学生がスマホで入力することが分かりました。

・1週間のパソコン使用は「6日以上」が最多、「0~1日」は14.7%に留まる
1週間のパソコンの使用頻度を尋ねると「6日以上」という回答が最多の31.9%でした。本調査の回答人数279人のうち50%以上の142人が4年生だったため、エントリーシートや卒業論文など長い文章を作成する機会が増えることからパソコン使用頻度が高い傾向が出たものと考えられます。それを加味しても「0~1日」という回答は14.7%に留まっており、決して「若者のパソコン離れが進んでいる」とは言えない結果となりました。また、1週間のスマホの使用頻度は「6日以上」という回答が100%でした。

・パソコン選びの傾向は堅実にスペック重視!~メーカーは「こだわりなし派」と「Apple派」の二極化~
最も欲しいと思うパソコンのメーカーについては回答が二極化しました。「メーカーにこだわりはない」が最多の39.8%、次いで「Apple」が37.6%、それ以外の選択肢にはばらつきがある傾向となりました。「その他」には「日本のメーカーであればなんでも良い」「自作パソコン」という回答も見られ、こだわりにはかなり個人差があることが分かりました。

「そのメーカーを選んだ一番の理由を教えてください」という設問では、「パソコンのスペックがいいから」という回答が34.1%で最多でした。「その他」には「使い慣れたメーカーのものだから」「持ち運びが楽そうだから」「プロジェクターへの接続端子が豊富だから」「タブレットにもなって使いやすいから」など、冷静に使い勝手を見て判断する堅実な回答が目立ちます。


【総評】
世間では、スマホの普及により“若者がパソコンを使わなくなった”と言われています。今回の調査でも大学のレポートをスマホで入力する学生が8人に1人いることが分かりました。しかしながら、パソコンの所有率が90%であることや、1週間の使用頻度が4日以上と答えた人が50%以上だということから、“若者のパソコン離れ”は進んでいないと言えます。さらに今後は、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修となり幼いうちにパソコンに触れる機会が作られるため、若者にとってパソコンはより身近なものになるかもしれません。
就職後に会社でパソコンを使う機会が増えることは約9割の学生が認識しているという結果が出ました。また、学ぶ意欲があると答えた学生も約8割おり、これからのパソコンメーカー各社はそのニーズに応えるため、デザイン性や機能の追求だけでなく購入後にパソコンを使いこなせるよう支援する必要があります。さらには学生だけにターゲットを絞らず、対極にあるシニア世代にも目を向ける必要があり、パソコンを使うことで生活が便利になり生きる活力が沸くなどという点での、地道な社会貢献の姿勢が企業に求められると考えられます。


「リングロー調べ」

【調査概要】
調査名 :「イマドキ大学生のパソコンに関する意識調査」
調査地域:全国
調査対象:現役大学生279人(4年制大学のみ)
調査期間:2017年6月8日(木)~2017年6月17日(土)
調査方法:Googleフォームを用いたWeb上のアンケート調査

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[リングロー]
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