子どもの英語学習に関する全国調査(小学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者対象) 

2017年07月10日
「明光義塾」では、全国の小学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者を対象に、子どもの英語学習に関する実態調査を実施。明光義塾が運営する保護者のためのコミュニティサイト「メイコミュ」およびネットリサーチ「Fastask」を通じて、498名の有効回答を得ました。

【調査結果サマリー】

■学校授業以外の英語学習をしている子どもは、54.9%が小学3年生までに始めている
■学校以外での英語学習の目的は「英語教科の成績向上のため」が1位
■子どもに英語を教えてほしい芸能人第1位は厚切りジェイソンさん

【調査結果】

■Q1.お子さんは学校の授業以外に、どんな英語学習をしていますか?(複数回答)

全体では学校以外の英語学習として「学習塾に通っている」と答えた保護者が22.1%で一番多かった。
学年別で見ると小学校低学年のお子さんは「英会話スクールに通っている」が一番多かった。しかし学年が上がるにつれ徐々にその割合が減り、中学生になると「学習塾に通っている」が最も多くなる。
中学生以上になると、英語学習の性質が「習い事」から「受験科目」に変わることが推測できる。

■Q2. お子さんは学校以外の英語学習をいつから始めましたか?

学校以外の英語学習を始めている子どもは、半数以上の54.9%が小学校3年生までに始めていることが分かった。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から
・小学1年から、英会話教室に行っている。(小学4年生の保護者)
・2歳から英語教室に通っていました。日本人の先生と外国人の先生がいました。(中学1年生の保護者)
・小学4年生から近所の英会話教室に。カードゲームとか、ビンゴで物の名前を覚えて行った。(中学2年生の保護者)
・テストでなかなか点がとれないので、中2から塾に行きはじめました。(中学3年生の保護者)

■Q3. お子さんの英語学習に関する不安について教えてください。(複数回答)

「学校の授業についていけなくなるか心配」という回答が43.3%で最も多かった。また「保護者として子どもに教えられない」が37.9%で2位だった。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から
・長年勉強していますが、外国の方とのコミュニケーションがとれるか心配です。(小学5年生の保護者)
・高校入試のリスニング問題で、ネイティブスピーカーの発音をしっかり聞き取って回答できるか不安に思う。(中学2年生の保護者)
・自分が英語が出来ないので、わからないところ教えてと言われても教えられない。(中学3年生の保護者)
・あいかわらず受験のための学習って感じ。将来の役にたつのか?って疑問に思います。(中学3年生の保護者)

■Q4. お子さんの学校以外での英語学習の目的を教えてください。(複数回答)

すべての学年において学校以外での英語学習の目的は「英語教科の成績向上(進学・進級)のため」が1位だった。特に中学生においては、69%の方が「成績向上」だと回答。Q1と同様中学生以上になると英語を受験科目として捉えていると考えられる。
一方、小学生の場合「外国人とのコミュニケーション向上のため」「外国文化へ興味を持ち、抵抗をなくすため」など将来より実用的なシーンで英語を使うことを考え学習していることが分かる。

■Q5. あなたが学校の英語教育に改善してほしいことを教えてください。(複数回答)
「コミュニケーション(英会話)ができるようにしてほしい」、「英語のネイティブ教員を増やしてほしい」といった英語を実践的に使える授業展開を期待する回答が多く集まった。
学校以外での英語学習の目的は「成績向上のため」が一番多かったが、学校の授業では実用的な英語教育を求めていることから、子どもの英語教育に関する保護者の悩みや戸惑いがうかがえる。

明光義塾のコミュニティサイト【メイコミュ】に寄せられた回答から
・ネイティブな方と実際に交流する機会を増やして欲しい。(小学4年生の保護者)
・もっとALT(外国語指導助手)の先生にたくさん来てほしい。月1回くらいしか来てもらってないようなので。(中学3年生の保護者)
・短期でホームステイ制度があったら嬉しい。リスニングや長文に慣れる時間を作って欲しい。(中学3年生の保護者)

■Q6. お子さんに今後取得してほしい英語資格・認定を教えてください。(複数回答)
全体で「英語検定」が54.6%で過半数を超え1位だったものの、TOEICへの関心も高いことがわかる。

小学校1~3年生、小学校4~6年生の場合は英語検定とTOEICの差はそれぞれ1%、1.3%だったが、中学1~3年生になると英語検定は64.2%になり、その差は22.2%だった。

■Q7. 2020年から実施予定の「新学習指導要領」の英語教科の変化についてこ?存知て?すか?
新学習指導要領の内容を「詳しい内容まで知っている」と答えた保護者は全体の3.3%だった。
また、「知らない」と答えた割合が一番高かった学年は46%で中学校1~3年生、一番低かった学年は27.5%で小学校1~3年生だった。

新学習指導要領の英語教科の変化について
≪小学生≫
2020年に教科書改訂(2018年より移行措置)。対話力をつけるための基礎的な部分を固める。
◇3年・4年 -外国語活動が必修に-
現在、5年・6年で行われている英語の活動が、3年・4年に前倒しされて、週1回程度実施。「英語に慣れ親しむ」という目的は変わらない。
◇5年・6年 -英語が教科化される-
英語が教科になり、実際のコミュニケーションの場面で活用できる「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4技能を身につける。

≪中学生≫
2021年に教科書改訂(2018年より移行措置)。授業を英語で行うことを基本とする。
◇4技能を育む授業へ 
今まで「読む」「書く」が中心だった授業に、「聞く」「話す」を含めた4技能の活動を充実させ、より実践的な英語の力を身につけていく。 
◇扱う語彙数の増加 
現行の1200語程度から1600~1800語程度に増やす。

■Q8. お子さんに英語を教えてほしい芸能人は ですか?(複数回答)
ネイティブスピーカーや海外経験で語学力を培った人に英語を教えてほしいという考えの表れか、厚切りジェイソンさんや関根麻里さんに人気が集まった。


「明光義塾調べ」

【調査概要】
対象:
(1)Fastask:全国の子どもを持つ保護者 有効回答数443名
(内、子どもが学校以外で英語学習をしている保護者は217名)
(2)メイコミュ:全国の子どもを持つメイコミュ会員 有効回答数55名
※子どもの年齢:小学校1年生~中学3年生(調査当時の学年)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2017年4月~5月
調査発表:2017年7月

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