太陽光発電と停電に関する調査(自宅に太陽光発電を設置している全国のユーザー対象) 

2018年10月29日

グッドフェローズは、自宅に太陽光発電を設置している全国のユーザー141名を対象に「太陽光発電と停電に関するアンケート調査」を実施しました。

アンケート調査の回答者のうち、41.1%が太陽光発電の設置後に「停電を経験したことがある」と回答し、そのうちの55.2%が「停電時に太陽光発電があって便利だと感じたことがある」と回答しました。その一方で、「停電時に太陽光発電を非常用電源として利用する際の操作を知らなかった」と回答した人が約3割を占めました。また、停電を経験した人が「太陽光発電と蓄電池の両方を勧めたい」と回答する割合が、停電を経験していない人よりも20%以上多い、43.1%を占める結果となりました。

調査結果概要


(1)停電を経験した人の約6割が「太陽光発電があって便利だと感じた」と回答!電気はスマホ等通信機器の充電や冷蔵庫・炊飯器に利用。

太陽光発電を設置した人に、「太陽光発電設置後に停電を経験したことはありますか?」と質問したところ、41.1%が「停電を経験した」と回答しました。また、停電を経験した人に「停電時に太陽光発電があって、便利だと感じたことはありますか?」と質問したところ、55.2%が「便利だと感じた」と回答しました。

次に、停電を経験した人に「停電時に太陽光発電の電気を利用しましたか?」と質問したところ、43.1%が「利用した」と回答しました。太陽光発電を利用した人の利用用途のうち最も多かったのは「携帯電話・スマートフォン・Wi-Fiの充電(38.7%)」で、次に「冷蔵庫・炊飯器・電子レンジなどの電源(19.3%)」が続きました。実際に利用した人に話を聞くと、「灯油ボイラーを使用し風呂にも入れたので非常に助かった(北海道/50代男性)」「暑い中、乳児がいたので扇風機を使用した(大阪府/30代男性)」など、太陽光発電を利用して助かったという声がある一方で、「蓄電池が無いため夜間の使用が出来ず不便だった(北海道/40代男性)」という声もありました。

◆太陽光発電の停電時の主な利用用途
携帯電話・スマートフォン・Wi-Fiの充電 ・・・38.7%
冷蔵庫・炊飯器・電子レンジなどの電源 ・・・19.3%
その他各種予備バッテリーの充電    ・・・9.6%
給湯器(風呂等)の電源        ・・・6.4%
ランタン・LEDライトの充電      ・・・6.4%
防災ラジオの充電           ・・・3.2%

(2)約3割が停電時の利用方法を知らなかったと回答!非常時に備え、事前の確認を。

停電を経験した人に「停電時に太陽光発電を非常用電源として利用する操作方法は知っていましたか?」と質問したところ、67.2%が「知っていた」と回答する一方で、「知らなかった」と回答した人が29.3%を占めました。
「知らなかった」と回答した人には、「太陽光の利用を意識していなかった(岡山県/60歳以上の男性)」「停電時に使えることを知りませんでした(福岡県/40代男性)」とそもそも非常用電源として利用する認識がなかった人や、「延長コード等を準備していなかったので、スマホ充電以外の有効利用はできなかった(静岡県/40代男性)」と対策をしていなかったことで十分な恩恵を受けられなかったと回答する人もいました。また、「停電時でも太陽光発電を利用して家中の電気を利用出来ると勘違いしていた(静岡県/40代男性)」と、太陽光発電の利用方法を誤って認識していた人もいました。

太陽光発電を非常時に利用する場合は、多くの太陽光発電設備に装備されている自立運転機能を使用します。中には自動切換え機能がある設備もありますが、多くは停電になった際に自動的に切り替わるものではなく、手動で操作をする必要があります。操作方法はメーカーや機種により異なるため、非常事態に備えて自宅の太陽光発電の取扱説明書を確認しておくことが重要です。また、接続できる容量には通常1500Wという上限があり、自立運転機能にしたからといって家中の全ての家電が使えるわけではありません。加えて、太陽光発電の電気を使用する際には、通常使用しているコンセントではなく、自立運転出力用コンセントを使用する必要があります。

これらの回答は、太陽光発電を設置している世帯は、使いたい家電の容量を事前に確認する、自立運転出力用コンセントから離れた部屋にある家電を使用したい場合は、延長コードなどの準備をする等、非常時に慌てずに電力を利用するための環境整備の大切さを物語っています。

(3) 停電を経験して蓄電池の必要性を実感!?4割以上が「太陽光と蓄電池を勧めたい」と回答。

停電を経験した人・経験していない人の両方に「停電・災害対策のために、太陽光発電・蓄電池を設置していない人に設置を勧めたいですか?」と質問したところ、停電を経験した人のうち、43.1%が「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と回答しました。これは、停電を経験していない人の回答(22.9%)に比べて、20%以上多い結果となりました。

「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と回答した人に理由を聞いたところ、「セットでないとメリットが半減するから(静岡県/40代男性)」、「今回太陽光だけでは不十分で、蓄電池もあれば良かったと感じたため(大阪府/30代男性)」、「蓄電池がないと満足には利用出来ないので(兵庫県/40代女性)」などの回答があり、停電を経験したことによって蓄電池の重要性を実感した人が多いことがわかりました。
また、「いざという時の為に蓄電できる設備があるというだけでも安心だし、近所の人の助けになることもできそう。(茨城県/30代女性)」と、蓄電池を使用して自宅だけでなく周りの人を助けたいという声もありました。しかし、停電をした人のうち、蓄電池を保有している人は10.3%と少なく、約9割が夜間に電力を利用出来ない状況でした。最近では家庭用の安価な蓄電池も販売されており、相次ぐ災害を機に、非常時の備えとして、購入を検討する動きも広まりつつあるようです。

調査概要


太陽光発電と停電に関するアンケート調査
■有効回答 : 太陽光発電を設置している全国のユーザー141名
■調査方法 : インターネットによるアンケート調査
■調査期間 : 2018年10月12日~2018年10月19日

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