映像メディアユーザー実態調査2019(13~69歳男女対象) 

2019年03月15日

フィールドワークスと映像メディア総合研究所合同会社は、全国5000人規模のネットアンケート調査を実施し、テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ、有料・無料の動画配信など、すべての映像視聴メディア・サービスのユーザー利用実態を調査・分析し、3月15日にレポートを発行しました。

■本調査について
本調査は、今回で8年目となり、経年変化データも充実。各映像視聴メディアの利用率、利用数、利用コンテンツジャンル、利用サービス、利用数の変化、利用増減理由などの基本的な項目に加え、注目の動画配信サービスに関する項目では、都度課金型、定額見放題型、セル(販売)型に分け、スマホ、PC、テレビなどデバイス利用、テレビ番組の見逃し配信、利用のきっかけ、利用サービスの選択理由など、ユーザーの利用動向を多角的に分析しています。

調査結果(抜粋)


TVer、TikTok などの利用拡大を受け、無料動画が前年から 3 ポイント利用率を伸ばす

無料テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ(BD)レンタルなどが前年から利用率を下げたなか、YouTube などの無料動画が前年から 3 ポイント、定額型見放題の SVOD が 2 ポイント利用者割合を伸ばしました。無料動画のなかで、特に前年からの伸びが大きかったのが TVer で、テレビ番組の見逃し配信の利用は着実に進んでいます。また、今回から選択肢に加わった TikTok も 10 代の利用率が他の世代と比べ著しく高く、全体では LINE LIVE を超える利用割合となりました。SVOD の利用率は 14.3%となり、有料テレビ放送の 16.2%にあと 2 ポイントと迫りました。これにレンタル型の TVOD とデジタルセルを加えた有料動画配信全体の利用割合は 17.7%となり、この割合は DVD・BD の購入と並びます。一方、DVD・BD レンタルの利用率大幅減に対し、同じく映画などの新作を扱う TVOD の伸びは緩慢で、レンタル、TVOD を合わせた新作の需要は明らかに低減しています。

① 映像メディア・サービスの利用率(回答者における利用人数の比率)
・無料放送(休日)→ 83.4%
・無料放送(平日)→ 82.4%
・無料動画 ※1→ 57.1%
・映画館→ 43.5%
・DVD・BD レンタル→ 25.9%
・DVD・BD 購入→ 17.7%
・有料テレビ放送 ※2→ 16.2%
・SVOD ※3(定額型見放題)→ 14.3%
・TVOD ※4 (レンタル型都度課金)→ 7.3%
・デジタルセル ※5(無期限 or 手元に残る)→ 4.8%

・有料映像メディア利用者 ※6→ 62.9%
・有料映像メディア利用者 ※7(映画館除く)→ 49.0%
・DVD・BD(レンタル or 購入) →35.0%
・有料動画配信(SVOD or TVOD or デジタルセル)→ 17.3%

※1 YouTube、ニコニコ動画、GYAO!、TVer、AbemaTVなど無料の動画配信サービス
※2 WOWOW、スカパー!、J:com、ひかりTVなどの有料のテレビ放送サービス
※3 Amazonプライム会員特典のプライムビデオ、Netflix、Huluなどの定額型見放題サービス
※4 Amazonプライム会員特典以外のレンタル視聴、iTunes、google playなどの都度課金型レンタルサービス
※5 DVD・ブルーレイの購入と同様のデジタルデータでの購入(手元に残る、または無期限ストリーミング)
※6 映画館、DVD・ブルーレイのレンタル・購入、有料放送、有料動画配信のいずれかの利用者(有料で映像コンテンツを視聴する利用者)
※7 DVD・ブルーレイのレンタル・購入、有料放送、有料動画配信のいずれかの利用者(映像ホームエンタテインメントの有料利用者)

有料の動画配信サービスでは、Amazon プライム・ビデオが他を圧倒、人口推計で 1000 万人を超える

有料の動画配信の利用を牽引するのは Amazon プライム・ビデオで、動画配信の有料利用者のうち 48.2%が利用しており、他のサービスに比べ群を抜いて高い利用率となりました。これを調査対象全体における利用割合に置き換えると 7.8%となりますが、Amazon プライム会員の特典として「無料の意識」で利用している人も加えると、この割合は 12.8%となり、人口推計で 1000 万人を超えます。Amazon に続く、他のサービスも着実に利用者を増やしてはいますが、Amazon との利用率の差は年々広がっています。

② 有料動画配信サービスの利用率(有料動画配信利用者における利用人数の比率)
​Amazonプライム・ビデオ→ 48.2%
Hulu→ 14.4%
Netflix→ 12.4%
dTV→ 9.2%
U-NEXT→ 7.9%

③ 有料動画配信サービスの利用率(回答者全体における利用人数の比率)
Amazonプライム・ビデオ→ 7.8%
Hulu→ 2.3%
Netflix→ 2.0%
dTV→ 1.5%
U-NEXT→ 1.3%
Amazonプライム・ビデオ ※無料意識での利用含む→ 12.8%

調査概要


■レポート名:映像メディアユーザー実態調査2019
■調査目的:映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態の把握
■調査対象メディア・サービス:映画興行、無料・有料テレビ放送、DVD・ブルーレイのレンタル ・購入、無料動画サービス、定額型動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、デジタルデータでの動画販売(デジタルセル)
■調査期間:2018年11月22日~11月28日
■調査対象者:13~69歳男女
■調査エリア:全国
■調査方法:インターネットアンケート調査
■集計サンプル数:5021人
■調査企画:株式会社フィールドワークス/映像メディア総合研究所合同会社

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[映像メディア総合研究所合同会社]
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