「スマホ時代の防災対策」事情調査(20~40代スマホユーザー対象) 

2019年04月15日

藤倉コンポジットは、「スマートフォン(以下、「スマホ」)時代の防災対策」をテーマに、20~40代のスマホユーザー500名を対象とした意識・実態調査をおこないました。

調査結果


■災害時の避難アイテム、まとめられている人はわずか2割台

はじめに、「あなたは防災意識が高いほうだと思いますか?」と聞いたところ、「そう思う」と答えた人はわずか3割台(35%)にとどまる結果に。残りの7割近く(65%)は防災意識が低いことを自覚していることになります。

また、「ご自宅において、災害時に避難場所へ持ち出すアイテムをまとめていますか?」という質問でも、「しっかりまとめている(災害時に持ち出すものを準備し、1~2か所にまとめたうえで定期的に点検・入れ替えをしている)」「まあまあまとめている(災害時に持ち出すものを準備し、1~2か所にまとめている)」人の合計は2割台(29%)と低い結果に。大多数の人は災害時に持ち出すものをきちんとまとめられていないようです。

さらに、持ち物の準備が不足しているだけではなく、「災害用伝言ダイヤルの番号を知らない」人が約7割(71%)にのぼるほか、「家族の携帯電話番号を暗記していない」(42%)、「災害時の避難場所への道のりがわかっていない」(41%)人もそれぞれ4割以上となりました。多くの人が、災害時に必要な知識や情報が不足している様子がうかがえます。

■安否確認、明かりの確保、避難場所への移動…災害時は“スマホ頼み”になりがち!?

​こうした現代人にとって、非常時に欠かせない存在と言えるのが「スマホ」です。今回の調査でも、「災害時に避難場所に持っていくものとして、スマホは必須アイテムだと思いますか?」という質問をしたところ、実に92%が「そう思う」と答えています。

そこで、「災害時、“スマホ頼み”になる(スマホがなくては対応ができない/難しい)と思うこと」を聞くと、「安否確認」(71%)、「災害状況などのニュース確認」(60%)、「居場所の通知」(60%)、「避難所や救援物資などの情報収集」(55%)などが上位となりました。また、「手元の明かりの確保」(42%)、「最寄りの避難場所への移動」(32%)など、安全面の確保につながる部分でもスマホに頼らざるを得ない人が多いようです。

さらに、「災害時、避難先に次のどちらか片方しか持っていけないとした場合、どちらを選びますか?」と聞いた質問では、下記のような結果になりました。

■スマホ(61%)>通帳(39%)
■スマホ(55%)>身分証明書(45%)
■スマホ(61%)>着替え(39%)
■スマホ(88%)>アルバム(12%)

非常時には、通帳などの貴重品や、身元確認に必要な身分証明書など以上に、「スマホ」を優先して持っていきたいという人が多数派のようです。

■災害時は、スマホ本体だけではなく「充電器」も必須アイテムに!

このように、現代人にとって災害時に大きな頼りとなるスマホですが、ひとつ難点と言えるのが「充電」の必要があることです。調査においても、「スマホの充電器は、防災グッズとして必須アイテムだと思いますか?」と聞くと、92%の人が「そう思う」と回答しています。

しかし一方で、スマホの充電器について質問すると、「充電器はコンセント式のものしか持っていない(携帯用充電器は持っていない)」人が約4割(39%)、「携帯用充電器を持っているものの、災害時に電池・充電残量が十分にあるかはわからない」人が約3人に1人(33%)にのぼることが明らかに。非常時を想定して充電器の準備ができている人は少ないことがわかります。

■避難所の充電コーナーは混雑しがち…充電器を持つことは災害時の「安心」にも

また今回は、実際の災害時における「スマホ充電」の実態を把握すべく、調査回答者のうち「過去に、災害で自宅以外の場所に避難した経験がある」と答えた70名に、当時の状況について質問しました。

まず、「避難所の充電コーナー」について聞くと、「混雑するため、満足に充電できなかった」(30歳・女性)、「充電コーナーが埋まっていることが多かった」(21歳・男性)、「一人あたりの充電可能な時間が短かった」(29歳・女性)などの声が多数みられました。また、「避難先がコンセントのない場所だった」(39歳・男性)、「避難場所では電気を自由には使えなかった」(46歳・男性)など、そもそも充電コーナーが設けられていない避難場所もあったようです。

そこで、「非常用のモバイル充電器の必要性」について質問したところ、「電気が復旧するまでの間は必要だと思う」(42歳・女性)、「避難所から自宅に戻ってきた後も、しばらく電気が使えなかったので、ポータブル充電があると助かる」(30歳・男性)という声が多数あがりました。また、「充電があれば周囲と連絡が取れるかもしれないという安心感がある」(48歳・女性)、「気持ちの面でも不安がやわらぐ」(26歳・男性)など、スマホ充電器があることが災害時の不安軽減につながるという回答もみられました。

調査概要


・調査内容:「スマホ時代の防災対策」に関する調査
・調査期間:2019年3月22日~26日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:スマホを所有している20~40代男女500名

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